ニワタマ時感:6月13日(木)……TEN! | ニワタマブログ

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      チキンとオムレツ・えびフライ
                 
             そして…サラダのお店

   
  居茶珈屋 

鶏がさきか卵がさきか

あんもりょうがも今日から独り立ち。昨日までは千葉さんやはるき、いろはが、いつも側で見ていてくれたので、多少の失敗もホローしてもらえたが、今日からはそうはいかない。

 

誰に言われたわけでもないのに、二人ともいつもより早く入店。気合が入っているのが伺える。

 

しかし、如何せん、今日のニワタマは暇過ぎ。待てど暮らせど来客ナシ。ヒマな日作業も済んでしまったし、しょうがないから、少し早いが晩飯を食べてしまおう、ということになった。

 

今日のまかないは冷やしラーメンだ。たとえ忙しくなっても焦らずに済むように、昨日のうちから、タレや具材を下準備しておいた。ラーメンをゆでるのは上野。いつもサラダ札幌の麵をゆでているので、たとえ賄といえども、完璧なラーメンに仕上げてくれる。氷で絞めたラーメンが、皿の上にこんもりと乗る。さあ、この後は僕の出番。錦糸卵、サラダチキン、かにカマ、キュウリ、紅しょうがをラーメンの上に飾って、タレをかけ、からしを添えて出来上がり!「今日は、りょうがから食事だよ」そう言った途端、カランコロン、カラン、ドアベルが鳴り、今日最初のお客様のご来店。もちろん、まかないはお預けだ。せっかく上野が完璧なラーメンを用意してくれたのに、このタイミングではあきらめるしかない。麺が伸びてしまわないことを祈るのみ。

 

「何名様ですか?」今日のホールリーダーあんが、今来たばかりの家族連れと思われるお客様に尋ねる。両手を広げて「TEN!」あんは慌てて僕の方を見て、「10名様です」と伝える。じゅっ、10名?本当だ。次から次へと入ってくるではないか。大人5名、子供5名、合計10名様のご来店だ。しかも、タクシーで来てくれたようだ。さらに、僕らを驚かせたことがある。みんな、これまで聞いたこともない言葉を使って会話しているのだ。

 

神様は、今日に限って、どうしてこんな試練をお与えになるのでしょう?僕はクリスチャンではないが、つい、頭の中でそんなことを考えてしまった。

 

とにかく笑顔、笑顔が万国共通語。英語は話せるようなのだが、今日、いろはは休み。ここは、あんの笑顔に任せるしかなさそうだ。 りょうがもあんの後ろについて、何とかしようと頑張っている。上野も助っ人に入った。3人分の笑顔のおかげで、何とかオーダーが決まった。目的は、オムライスとえびフライだったようだ。

 

いったいどういう経緯でニワタマのオムライスのことを知って、いったいどこからタクシーまで使って来てくれたんだろう?そもそも彼らはどこの国の人?アジア圏だとは思うが、チョッとホリの深い顔立ちは、インドの人っぽくもあり……とにかく何もわからないまま食事が終わり、1時間ちょっとで帰っていった。本当は、もっといろんなものを食べたかったろうに、写真のないニワタマのメニューは、こんな時役に立たない。帰り際、僕と目が合った奥さんと思しき女性が、「ベリーグーッ!」と言って親指を突き出して見せた。「ありがとうございました」彼女の笑顔に負けない笑顔を作って、TENの団体さんを見送った。

 

そのあともお客様が続き、なんとかヒマタマのまま終わらずに済んだ。

そうそう、まかないの冷やしラーメンは、思いのほか麵も伸びずに美味しく食べることができた。さすが、上野のなせるワザ也!

 

まだ飲み物やデザートの提供に時間がかかっているが、数をこなしていけば、自ずと早くなるのを知っている。だから、今のところはこれで良しということで……。とにもかくにも、あんとりょうがにとって今日という一日は、ニワタマでの忘れられない日になったみたいだね。笑顔で終われて良かった、良かった。