日本女子サッカー、ついに世界一に到達しましたあ。
メンバー・リザーブの皆さん、監督はじめ関係者の皆さん、本当におめでとうございます。
幾多の、絶体絶命のピンチを切り抜けて、世界一に辿り着くことができました。
でも、このシナリオは、初めから描かれていたものと思われます。
どんなにアメリカが、攻め続けても、決定的なチャンスが再三来ても
どんなにリードしても、
最後は、日本が勝つと、決められていたと思います。
今回の震災に、世界中からお見舞いや、励ましの言葉をいただき
その思いに対する、御礼のメッセージを横断幕にして、毎試合ごとに捧げる。
そのメッセージを見て、多くの観衆が、日本をまた応援する。
小柄でキャシャな草食人種が、強くて大きい肉食人種に、立ち向かう。
澤・宮間などは、相手が女王アメリカだろうが、何一つひるむことなく闘った。
負けるなどということは、頭にこれっぽっちもなかただろう。
このような選手が、チームに何人かいることが、どれだけチームに勇気を与えるか、計り知れない。
どんなミスをしようが、ゴールを決められようが、最後は勝つ!と解っているのだから
一喜一憂することもない。
自分でゴールを決めて、同点にしても、さほど喜ぶでもない。
ゾーンに入っていた。とでも言うのだろうか。
世界一になるまでは、全て通過点でしかない。という意志。
シュートを外したり、相手に倒されたりした時に、
顔をゆがめたり、マイナスの表情をする選手に、いくらラストパスを回しても
ゴールを決めることは、出来ないと思う。
サッカーのゴールとは、そういった性格のものだと思う。
暗く蹴っても、ゴールマウスに嫌われる。
それにしても、スピードも、フィジカルも、スキルも、別格のアメリカに、どうして日本が、勝てたのだろうか。
マスコミをはじめ、多くの日本人が、対アメリカ戦で勝ったことがない成績に対して
「過去の結果は、関係ない!」と言い続けた。
多くの日本人が、心からそう思っていたし、そんな思いも伝わった。
しかし、
それにしても、何故勝てたのだろうか。
それは、やはり、
勝つことが決まっていたから、
としか言いようがない。
日本という国の危機に、女神が舞い降りた。
その運命を、一緒に喜びたいと思う。
ワールドカップの優勝トロフィーを高く掲げること。
サッカーに携わる人間が、誰しも、憧れるシーン。
しかし、澤でさえ、それを受け取り、高く掲げることに、躊躇し(その役は、澤しかいないでしょう)
その後、表彰台で、トロフィーを持ったのは大野だけで、
「トロフィーを持たせて」 と言う選手も、奪い取る選手も、誰一人なかった。
このお淑やかな、大和撫子、日本人女性の鏡。
最後の最後まで、多くのことを感じさせてくれた、不思議な、不思議な、そして、素晴らしい、ゲームだった。
スポーツの域を超えた、壮大なドラマに触れることができたことに
なでしこJAPANに、心から感謝します。 おめでとう!!