南京在住のNさんからの便り
“中国レアアースの父・徐光憲先生”
「外交で戦争を回避しようとしない考え方は、もう文明社会じゃない。」
レアアースも、もとはと言えば、他の国が、自国の環境汚染をいやがり、
抽出を中国に押しつけてきた経緯があります。
浙江省出身で、コロンビア大学等に留学していた徐光憲先生(1920-2015)という物理学者がおられ、
共和国誕生後中国に帰り、レアアースの分離と産業化に貴重な貢献をされました。
今の中国の技術を築いて「レアアースの父」と言われています。
先生は東大、京大、阪大等でも教えておられたそうです。
中国にはそういう技術と長年のノウハウが蓄積されています。
日本が海底の泥からレアアースを抽出するのもいいことですが、
成功したとしても産業化には10年ぐらいかかるのに、
中国と友好関係を回復しないと、今年中に行き詰るのは目に見えています。
持ちつ持たれつの国際社会なので、敵を作らないことが一番大切です。
「戦争のできる国」に突き進みそうな今の日本ですが、
外交で戦争を回避しようとしない考え方は、もう文明社会じゃない。
習近平氏が「弱肉強食の国際社会のジャングル化」と言うけど、当たってますね。
[参考資料]
徐光憲(じょ こうけん、1920年11月7日 - 2015年4月28日)は、中国の物理化学者であり、特に中国希土類化学の分野で重要な貢献を果たした人物です。その功績から「中国希土類化学の父」と称されることもあります。彼は浙江省上虞県に生まれ、父親は弁護士として働いていました。
彼は若い頃から学業に優れ、紹興稽山中学を経て、浙江大学附属の杭州高級職業学校、さらに寧波高級工業職業学校で学びました。その後、1944年に国立交通大学の化学系を卒業し、大学卒業後には上海の宝華化学場で働きました。彼はその後も学問の道を突き進み、1946年には故郷の交通大学に戻り、教授の助手を務めることとなります。
1948年、徐はアメリカのコロンビア大学に留学し、1951年に物理化学の博士号を取得しました。この間、シカゴ大学ではマリケン教授の元で研究を行いましたが、1951年に妻と共に中国に帰国し、その後、北京大学化学部の副教授としての職に就きます。併せて燕京大学の副教授も務め、中国の化学教育に貢献しました。
徐光憲は1991年にはアジア化学連合会の主席に就任し、数々の賞を受賞しました。1980年12月には中国科学院の院士に選ばれ、1995年には何梁何利基金の科学と技術進歩賞を受賞。その後2006年には同基金の科学と技術成就賞を受け、さらに北京大学からも蔡元培賞を受賞しました。そして2009年には国家最高科学技術賞を授与され、その業績が広く認められました。
彼は2015年4月28日に北京市で94歳の天寿を全うしました。徐光憲の生涯は、中国の科学界において非常に重要なものであり、彼の業績は今なお後の世代に影響を与え続けています。彼の研究と教えは、中国の化学および物理学の発展に大きな足跡を残しました。