教えてくれる人のありがたさ~質問力を磨こう~ | nito column

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二兎追う者は、二兎とも得る。
塾長や教室長・講師達の、
日々の「気付き」を綴っていきます。

お久しぶりです。

(ほとんどの方がはじめましてかもしれませんが・・・)

2014年卒nito講師OBの金光です。



塾長より講師OBのブログを始めるとご連絡をいただき、栄えある第1弾に選んでいただきました。

フリーテーマということで趣味のアイドルについて熱く語ろうかとも考えましたが、真面目に、社会人になって感じたことを書かせていただきたいと思います。

長々と恐れ入りますが、最後までお付き合いいただければ幸いです。



さて早いもので私が卒業してから2年が経ちました。

社会人になり、今、一番感じるのは、“教えてくれる人”のありがたさです。



生徒のみなさんは、学校やnitoで多くの先生に様々なことを教わっているかと思います。先生の仕事は教えることなので当たり前だと思うかもしれませんが、“教える”ことを専門にしている人は普通の会社ではあまりいません。

会社によっては研修という集団授業のようなものはありますが、個別でじっくりと教えてくれる人などほぼいません。

みんな自分の仕事をこなしつつ、業務について教えたり、また教わったりしています。



そうなってくると、やはりなかなか丁寧に教えられる機会というのは少なくなります。

もちろんわからないことがあればすぐに質問はします。

しかし質問をする=相手の時間を使って教えてもらう、ということになります。

ですので、自分で調べられることはできるだけ調べる、質問はできるだけ少なくすることが大切になってきます。



質問の意図が上手く伝わらず、望んでいた答えが返ってこないこともあります。

また自分で調べたことが間違っていたこともありました。



そんな経験を通じ、授業内容を黒板にまとめ、質問があれば受け付けてくれ、また放課後は塾でも教わることができる環境というは恵まれていたんだなと、“教えてくれる人”のありがたさを強く実感しております。

そして今まさに、恵まれた環境にいる生徒のみなさんには、それを十分に活用してもらいたいと思っています。



まず、わからないことはすぐに聞きましょう。

これは最初の一歩です。

遠慮せずにどんどん聞きましょう。答えるのが先生の仕事です。
わからないことは恥ずかしいことではないです。

わからないことを隠したままいてもいいことは何もありません。



最初のうちは“この問題、わかんない”“解説の意味がわかんない”でもいいと思います。

ただ次にそこから一歩前に踏み出してみましょう。

どうするかというと、次の二つの練習をしてみてください。




①まずは自分で調べてみる

②“どこが”“なにが”“なぜか”を考えてみる    




さきほども言いましたが、社会にでればじっくり教わることは少なくなります。

問題に対して自分で調べ、わからないときも必要最低限の質問でベストな回答をもらうことが重要になってきます。

上の二つはその力を鍛える練習です。



でもそんなこといきなり言われても、むずかしいと思いますので私なりの工夫をお伝えします。



①自分で調べる



これはよく言われますよね。

まずは自分で調べてみなさいと。

基本は解説・教科書を読むことでしょう。

そこからさらにもう一歩。

解説を読んでわかった問題を、何も見ないでもう一度解いてみましょう。

その時に詰まったところが弱点であり、わからない原因となる部分です。

これは②の“どこがわからないか”を知るきっかけになります。



この自分で調べたときにもう一つ大切になってくるのは“確認”です。

解説を読むだけ出来てしまった問題について、「こういうやりかたでやってみたけど、これでいいですか」と“確認”をしてみてください。

もしかしたら間違った考え方をしているかもしれませんし、もっといい方法があるかもしれません。

自分で調べたことの“確認”をしている人は案外少ないですので、ぜひ試してみてください。



②“どこが”“なにが”“なぜか”の三段階で考えてみる


先生に質問すると逆に「どこがわかんないの?」と先生から聞かれたことがある人も多いと思います。

そんなときよく聞くのは「どこがわかんないかわからない」という答えです。

最初はそれでいいと思います。

もう何がなんだかわかんないって問題はたくさんあります。ただ少しずつ質問の仕方を工夫してみましょう。



まずは「この問題の解説のこの部分がわからない」と質問できるようになることです。

単純に解説を読んでわからない部分を聞く。ま

た①のアドバイスにも書いたようなわからない部分の見つけ方もあります。

まずは“どこが”わからないかから伝えてみましょう。



つぎに“何が”わからないかを伝えられるようにしましょう。

例えば今まで、

“この解説の『この部分』がわからない”

と質問していたのを、

“この解説の『この部分』で使っている【公式】の使いかたがわからない”

という質問にしてみましょう。



この【公式】が“何が”です。

ここまでくると、“じゃあその公式が載っている部分を教科書で見てみよう”と、公式の使い方を見直すだけになります。

①の“自分で調べる”にもつながってきます。

そして“なぜこの公式を使うのかわからない”となれば、それは三つ目の“なぜか”になります。



では、そこまで辿りつくコツは何でしょうか。

それは“比べる”ことだと私は思います。

この問題ではこの公式を使っているけど、こっちでは使っていない。

この文法はこの時に使っているけど、今回の問題では使えない。



わからないと思った部分について、他の問題と比べてみて、違うところを探してみる。

すると“この部分のここが違う、なんでなんだろう”と思う。

そして“この問題ではこうしているけど、こっちではこうしているのはなぜですか”という質問がうまれる。



この練習をしていくと、「あ、これは質問しないとは」「ここは確認したほうがいいな」とだんだんと思えるようにもなります。

またさまざまなことを考えてみて質問するので、解き方も覚えやすくなってきます。



今まで書いてきたことを私は仕事でも実践しています。

問題集の解説が、仕事の資料・書類にかわっただけです。

それ以上に大きく異なるのは質問する相手が、他の仕事をしている、そして自分の仕事にはスピードが求められてくるということです。

限られた時間で、他の人の仕事の邪魔をせず、自分の仕事をミスなくこなすには、これまで書いてきたような“質問力”が重要となります。



丁寧に教えてくれる人が当たり前のように周囲にいるという環境で“質問力”を少しずつでもいいので磨いてください。

何でもかんでも“わからない、教えて”だけですと、も社会にでて大変な思いをします。社会にでた今だからこそ強く思います。



社会人になっても完璧な質問力などなかなか身にはつきません。

しかしこの貴重な環境を、みなさんの将来に活かしてもらいたいと思い、自分なりのアドバイスを書き連ねてみました。



長くなりましたが、私の言葉が生徒のみなさんの糧になれれば幸甚に存じます。

ご拝読ありがとうございました。



金光