強い棋士の、長い持ち時間の対局の観戦は面白いが、反面自身の棋力の向上には一切関係が無い。将棋放浪記などで短い将棋を観て色んな戦法を覚えたり指し手を考えたりしてる方が強くなれるかも知れない。
特に最近よく中継されている藤井VS豊島の頂上決戦などは、あまりにもレベルが高過ぎて全く参考にならない。急戦調の相掛かりならまだしも、角換わりになると盤面全体が戦場となり、中盤が難解過ぎて、正解も形勢も判らず本当にただ見守るだけという感じになる。
解説と聞き手は専らAIの読み筋の後追いをするか、後は食い物の話をしてるだけ。読み筋を並べてみて成程なと頷くだけなら初心者にもできるわけだし、お気に入りの棋士でない限り集中して聞いてなくても問題無いかな。
豊島氏が間違える様な、この世でたった一人しか正確に読めてない将棋じゃ最早面白味すら感じられなくても仕方ないという気がする。食い下がってはいるが暫くすればもう誰も勝てなくなるだろう。八代に至っては得意の先手矢倉にもかかわらずほぼ居玉のままで完璧に負かされてたw どんだけ差有るんだか。やる前から勝敗が判ってる、単なる弱い者苛めを観ててもつまらないので、いずれ各棋戦、予選だけしか観なくなりそうw というか向こう数十年トップが変わらないというのは、もう将棋界自体が成立するのか…?という危惧も。今更香引くなんて事も無いだろうし、常時八冠王ではさすがににわか連中も飽きて次第にいなくなるだろう。タイトル八つも在ってもしょうがないから減って行くかも。或いはプロレスのベルトの様に統一されるとかw
後は長年かけて将棋図巧・無双を超える大作でも創るか、人類代表としてAIと対戦して、生物の限界に挑戦するくらいしかない様な。持ち時間にハンデを付ければ、かなり良い勝負ができるんじゃないかと思う。
というわけで、タイトル戦観戦は甲子園観ながらくらいで丁度良い。開催できて良かったが入場制限凄かったし辞退した高校もあったし、その上雨が酷くなかなか試合が消化できず大変だった。
自分にも何か居玉で勝てる戦法無いかな…と考えたところ、やはりまずはこれかなと思い、久々にやってみた。
ピヨ幸が一目散に穴熊目指して来たので、藤井システムモドキ発動!つうか三間だけど…。
しかし右銀で警戒されてしまった。まあ当たり前か…。とりま6三に銀を上がって飛車を自由にしておこう。
ちなみにこの対局、タイトル戦の中継&甲子園観ながら指してた為、終わったらとんでもない消費時間になってて草。対してピヨ幸たった1分でまた草。一人順位戦してた。
32手目△7五歩と突くと、堂々と▲8八銀と潜りおった。くそ~、無視とはナメやがって~…。だが、後の調べでは最善手。
8六に角を出られて飛車が使えなくなってしまったが、38手目△4五歩と角道解放&銀取りで、まあまあやれてるんじゃないのと思ったら、調べでは何と▲4五同銀と取る手が在ったらしい。以下△4四歩▲3七桂△4五歩▲同桂と銀損ながらも桂馬を活用し、何だかんだ攻めが在る様だ。これが噂に聞く穴熊の暴力ってやつか…。囲うや否や早速やってきやがったか…。「世界は暴力が支配する時代になっていた」みたいな事、北○の拳のナレーション言ってたな…しかも聖帝様の声で…。
50手目、桂交換した後の△7六歩は評価悪。-500くらい。拠点になりそうだが何が悪いのか?△9六歩▲同歩△9七歩▲同香△8五桂みたいの狙う方が明快って事か。でもそううまく進むわけない。角交換~△3九角▲2四飛以降が良く判らんし…。
本譜は再び▲8六角と出て来た。
さっぱり判らなかったが、52手目△9六歩と突いてみた。「はっはっは、突いてみろケンシロウ~」アミバがそんな事言ってた様な。それを思い出したからってわけじゃないけどとにかく△9六歩と突いてみた。どうでもいいけど彼の死に様、どう考えてもえぐい…。
一生懸命端を攻めていると反撃を受けた。57手目▲4五桂。暫く相手をしなければ…。
63手目▲9八玉は勝機来たかと思ったが、次手思い付かず。一応感覚は正しかった様で疑問手だったみたい。-500くらい?
正解は△9七桂成から△2三香の天翔百烈拳だったらしいが、飛車取って敵陣に打ち込んでも大して効果無いかなと思ってやめた。具体的には△9七桂成の後一段目に飛車打った時▲5九桂や香とされ、1九の香車拾ったとしてもその後どうすんの?って感じだった。いずれ角のラインに入りそうで怖いし、相手も香車持ってて反撃きつそう。攻めにしても、香車一枚で何ができるの?という感じ。△9二香打とかしても▲9五桂や香で歩が無いから駒得しないし。まさか△1七角成から△4四歩を間に合わせるとかそういう構想?とても間に合うとは思えないが…。それで勝ち読み切れる奴は無想転生使いこなすリュウケンレベルの達人だな…。
何して良いか判らず、色々観ながらとは言え45分くらい経過してから△3三桂。其処まで悪い手ではなかった様だが予想通り暫く守りに回らされた。まあ刹活孔突いてからの剛の拳はリスク高いんで、柔の拳で無難に対応したって事で…。
「抵抗をやめろーっ!!」は確か第一話。81手目▲2四桂。形勢は悪くはないと思ってたが結構鬱陶しい。自分にはこんな手は指せないだろうな。劣勢でも何だかんだ相手に嫌味を付けて抵抗していくみたいな事は相応の棋力が無いとできないと思う。
当然のブッチから攻撃開始。飛車はずっと隠居してるが、最早用いるまでもない。ピヨシロウ!貴様如き小駒のみの攻めで十分だ!!
91手目、驚愕の反撃▲4四桂。取ったら▲2一角で飛車を追い、△2二飛成が狙いか。良くやるな…。シュウのレジスタンスか南斗五車星かってくらい抵抗して来るな…。自分が先手だったらこんなの読めません。と言うか穴熊こんだけ木っ端微塵にされた時点で嫌気が差して既に投了してるかも。
良い手ではない様だが、ピヨ幸渾身の勝負手。ただ野球観てて注意力散漫だった為、へ~大したもんだね~、程度のノリだったw
「だが甘い!必殺の間合いに入って来ねば、この俺は倒せぬわ!!」
とりあえず先手玉の上部脱出を阻み、且つ自玉の上部を厚くした。そんな気分になった。最善の流れではない。
最善手は△6一玉だと思ったが、此処で不図初志を思い出した。あ、そういや居玉で勝とうと思ってたんだったな…、と。玉動く羽目になったら終了という前提で始めた将棋、まあこのまま続ければまず勝ちだし、そもそも下位のひよこに勝ったところで何なの?って感じなので、今更曲げる事もあるまい。何処でやめようが俺の勝手、暇潰しに始めた取るに足らない下らない争いの勝敗などに興味は無い。「俺はあの雲の様に自由気ままに生きるのよ…」
というわけで108手目△7二金。▲4一飛と無駄に王手して来たら即投げだったが…。
▲6四歩と上から攻めて来たので居玉縛りクリア!!ミッション達成!!!
6三の銀を取られたが、図は先手玉に詰み在り。ラストに実戦詰将棋在り。これはさすがに、あの決め台詞吐くしかないでしょう。「お前はもう 死んでいる」 ちなみに漫画だと、「おまえはもう死んでる…」
ざっくり調べたところでは確か悪手無し、疑問手1つ2つだった。飛車振っていつも通りマイナス評価から始まったわけだが、やはり将棋はミスった方が負ける。つまりミスらなければ勝てるわけだが、それが果てしなく難しい。最善じゃないとは判ってるけど判り易いからと思って別の手を指す事は在るにしても、ずっと最善を選んでたつもりなのに実際は緩手混じってていつの間にか悪くなっているという事もある。やはり将棋は難しい…。「んん~?間違ったかな~??」「お前如きに極められる将棋ではない!」
V2.2
N+Lv30 ピヨ幸(R1650)
N-プレイヤー
P1-KY-KE-GI-KI-OU-KI-GI-KE-KY
P2 * -HI * * * * * -KA *
P3-FU-FU-FU-FU-FU-FU-FU-FU-FU
P4 * * * * * * * * *
P5 * * * * * * * * *
P6 * * * * * * * * *
P7+FU+FU+FU+FU+FU+FU+FU+FU+FU
P8 * +KA * * * * * +HI *
P9+KY+KE+GI+KI+OU+KI+GI+KE+KY
P+
P-
+
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%TORYO,T0
おまけ
反転実戦詰将棋。
13手詰らしい。それにしても詰みに適さない持ち駒ばっかり…
[+Mate:13] △8七と(77)▲同玉(98)△7五桂打▲7八玉(87)△8六桂打▲8九玉(78)△9七桂打▲7九玉(89)△8七桂(75)▲8八玉(79)△9九角打▲8七玉(88)△7七角成(99)
頭が丸い持ち駒ばかりなのにいきなりと金を捨てるという手順。読みづらい…。
自分は△8六桂からの19手詰を読んだ。以下↓
[-Mate:18] ▲同歩(87)△7六角打▲9九玉(98)△8七桂打▲9八玉(99)△7九桂成(87)▲9九玉(98)△8九成桂(79)▲同玉(99)△9七桂(85)▲9九玉(89)△8七桂打▲9八玉(99)△7九桂成(87)▲8七香打△同と(77)▲9九玉(98)△9八香打
これもこれで読みづらいw
また、13手詰の方は、相手の逃げ方によっては、月下の棋士の主人公が言う「死刑」の詰み上がりになる。
四桂、というわけだ。芸術だな最早。この図が現れる可能性が有ったというだけでも凄い。
まあ、ピヨ幸は何度死刑にしても蘇るから問題無い。まるで何度死刑にしても生きてるデビルリバースの様に…。というわけで、今回は世紀末将棋でした。














