こんにちは総合格闘技 空手道禅道会の西川です。

 

ちょうど2週間ほど前のこと、一年前入会し最近高校生になり受験も終わって、毎日のように道場に来るようになった熊田くんが

 

「先生今度友達を体験で連れて来て良いですか?なんか部活の先輩がブラック過ぎてやめちゃったみたいで、、、」

 

というので

 

「もちろんいつでも連れておいで!!」

 

と何気なく交わした会話。

 

そういえば過去にも部活で揉めて辞めちゃって入会してきた中学生や高校生はたくさんいました。

 

その子たちはみんな楽しそうに道場通ってくれて、今でも続いている子もいれば、大学を卒業し就職した子もいます。

 

よくよく考えるとはるか昔、空手道場というのは、とても理不尽で怖いところというイメージがあったものです。

 

それこそ究極のブラック(笑)

 

漫画、アニメ、映画などのメディア戦略も功を奏し、そんな厳しい空間に人は熱狂し、数々の名選手名指導者が育ち一代ムーブメントがおこったのが昭和40年代空手バカ一代の時代。

 

今、思えば空手バカ一代を書いた梶原一騎先生の名作”巨人の星”を幼稚園のときに見て私は野球少年になりました。

 

父親からDVを受け、学校からは貧乏人とイジメに合いながらも巨人の星を掴む、飛雄馬がその当時は眩しく見えたんです。

 

高度経済成長真っ只中の時代、根性はファッションでした。だって努力すれば社会から永久雇用が保証されていた時代でしたからね。

 

そして正道会館、K-1の登場

そのイメージをガラっと変えたのが、正道会館の石井館長で、それまで素手素足でガチガチのどつき合いをしていたフルコンタクトのイメージを手足にサポーターをつけ、安全に痛くなく学べる空手。またK-1でそれまでの男臭い格闘技会場に女性客を呼びこれまた一代ブームを作りました。

 

バブル経済が破裂し、新たな時代の到来だったのでしょう。

 

私が通っていた高田馬場にあった正道会館東京本部には毎日溢れんばかりの道場生が集まり汗を流していました。空手コース、K-1コースとあり、そう今をときめくブラジリアン柔術のクラスが日本で初めて開講されたのもここでした。

 

階段を上がり右隣の第二道場は、なにやら寝っ転がって取っ組み合う人ばかりになってシャドーすらやりづらかったのを覚えております。

 

これが20年以上前の話、、、

 

現代の空手道場の在り方

 

そして現代、会社や学校はブラックコミュニティーと呼ばれ、人々が息苦しくなって来たなかで、いつのまにか空手道場はそういった若者やおじさんを熱狂させる場から、癒す場になって来ているのかもしれません。

 

時代は常に変わります。

 

平成も今年が最後、来年からは新しい年号となり5Gという次世代通信システムがスタートし、もはや会社や学校に行かなくてもよくなる時代になるのです。

 

当然、道場だけでなくコミュニティーというものも新たな形が求められ、アップデートができないコミュニティーは自然淘汰されてしまうでしょう、それが大自然の法則ですから、、、、

 

しかしどんなに時代が変わろうと、空手道場、武道というものの本質は変わりません。

 

厳しかろうが、優しかろうが、そんなものは一指導者の方針に過ぎませんし

技術を学ぶ場ではもちろんありますが、もうすでにGoogle先生の方が私たちよりもはるかにいろいろな技術を教えてくれます。

 

 

しかしその本質の部分だけは、道場に足を運ばなければ体得はできません。

 

なぜなら、いくらVRでサイバー空間がリアルになろうとそれは視覚と聴覚の世界、触覚だけはデジタルで再現するにはまだ時間がかかるからです。

 

道場の本質とは

 

”自己を内観し、他者とのふれあいの中で、心の垢を落とし、元気になり、強く健康な体を手に入れる場”です。

 

この他者とのふれあいという部分は、残念ながら直にコミュニケーションしないとできない部分、そう触覚を刺激することでより自己を見つめることが武道の道場の本質なんです。

 

そして、そこにオシャレなファッション感覚と時代に反逆する風潮があれば若者は熱狂します。

 

そう空手バカ一代の時代も、K-1の時代も、それがカッコ良かったから若者が熱狂しただけにすぎません。

 

禅道会も立ち上げ当時、カッコ良かったんです。

 

顔面パンチ有りだ無しだ、寸止めだフルコンだと論議が醸し出されている中で

 

「いやいや寝技もできなきゃ強くないでしょ!」

 

と言って空手界に喧嘩売ってましたから(笑)

 

まあその流れはまんまとブラジリアン柔術に持っていかれて、現在の柔術ブームに繋がっているのでしょう。

 

柔術着オシャレでカッコ良いですもんね(笑)

 

私自身はもう熱狂は生まれなくても良いのかな?本質だけ追求すればという気持ちはあります。

 

しかし、もし若者に望まれているのなら提供しなければいけない責任があります。もう46歳の大人ですからね、、、、

 

禅道会小金井道場キックボクシングクラス

 

さて昨日のキックボクシングクラスに、その子は現れました。

 

熊田くんもそうですが、すらっとして優しそうな今時の若者、そんな見た目とは裏腹にバネの塊みたいな運動能力を持っていたりして、、、、このような人財を活かせない学校社会は宝の持ち腐れです。

 

最初緊張気味でおどおどしていましたが、後半はすっかりみんなに打ち解けて楽しそうに汗をかいていて嬉しそうな顔をして帰って行きました。

 

仮に入会してくれなかったとしても良いんです。

 

ただ道場で体験したことが、何かしら彼の人生の癒しになってくれればと。長い人生の中で一日も一年もそんなに変わりはありません。

 

その時間が満たされたものであればそれでいい

 

武道の道場の理不尽な厳しさが求められる時代というのは、社会や経済が安定し大衆が安心して暮らせる時代なんです。

 

それこそ町道場という文化が始まった江戸時代は天下泰平の世の中、町民が貴族に憧れあえてそのような修行を愉しむのが粋だったからです。

 

現在のように時代の変わり目で社会や将来に不安を持つ時代に、どうしてわざわざさらなるストレスを自分に与える必要があるのでしょう?むしろ稽古を通じて心の垢を落とし自信をつけて元気を取り戻してあげることが、現代の道場では求められているはずです。

 

この先社会がブラック化すればするほど、こういった若者が道場に足を運んでくれる機会はますます増えて行くでしょう。

 

それこそ親が資産家で生活が満たされているような人は、ぜひプライベートレッスンを受講してください。

 

キチンと厳しく育ててあげますよ(笑)映画にもなった詠春拳のイップマンは、大変な資産家の家だったので親がわざわざ師匠を自宅に住ませて英才教育をさせたのだそうです。

 

そのおかげで達人となり、世界中に中国武術を広め、後のブルースリーを育てました。

 

ぜひ私も囲われてみたいものです(笑)

 

冗談はさておき、そうなると町道場がそういった若者の自己肯定感を満たすホワイトな癒しの場になるのと同時に、先ほど書いたよう再び熱狂できるようなシーンも作っていかなきゃいけません。

 

それが地域を元気にし世界を平和にする社会貢献活動だからです。

 

そのためには

 

”時代と武道文化の再構築”

 

”時代と本質を見抜く審美眼”

 

そして

 

”若者の熱狂”

 

というのがキーワードかな、、、、

 

今年は9月30日に東京で全日本大会を行います。

 

20回記念大会です。

 

第一回に出場した時代の反逆児たちは、今みんな指導者だったり社会の中枢にいたりするわけです。

 

そしてこの時代の切り替わりの年の大会、新たな熱を生み出すのはここからです、すでに昨年から種は撒いてあります。

 

癒されたい若い奴ら、そして熱狂したい若い奴ら、、、、集まりやがれ!!!

 

もちろん大人になりきれない愛おしきオジサンたちもです(笑)

 

押忍

 

 

 

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