【Vol.66】
先日の西日本豪雨による
洪水と土砂災害
発表された大雨特別警報は
「数十年に一度災害」
ハザードマップにある洪水、土砂災害も
「数十年に一度」を想定しており
最近は、毎年
どこかで必ずと言ってよいほど
災害が起きております。
毎年いわれていたら
「数十年に一度って当てにならないよ!」と
言いたくなりますよね。
地球温暖化などが影響した
異常気象などリスクが高まっている
可能性もあります。
しかし、毎年起きている理由は
「数十年に一度」が
日本全体で数十年に一度ではなく
「各地区で数十年に一度」です。
日本全国、何カ所もあるのです。
例えば
サイコロを一回振って
1が出る可能性は1/6です。
3個であれば3/6 すなわち1/2
6個であれば6/6 すなわち1
となります。
6回に1度の可能性も
6個、同時に振れば
確率としては100%なのです。
そのため、何カ所もあれば
毎年、どこかで「数十年に一度」が
起こっている訳です。
これは
単一の事に対してです。
例えば
企業においてのリスクを
考えてみます。
「うちでは何も起こらないよ」と
たかをくくっている企業様も
あると思います。
しかし、リスクを考えると
『自然災害のリスク』
『火災・爆発のリスク』
『労働災害のリスク』
『自動車事故のリスク』
『賠償のリスク』
『経営者死亡のリスク』
『情報漏えいのリスク』等々
企業規模が
大きくなればなるほど
多くのリスクが発生します。
また、現代社会において
過去になかったようなリスクも
毎年増えております。
それぞれは
数年か数十年に一度のリスクかも
しれません。
しかし、毎年多くのサイコロを
投げているのです。
安全対策などを
しっかり行っていても
可能性は下がりますが
何も起こらないというのは
難しくなっております。
自社だけは大丈夫と
考えたいと思います。
しかし
経営者は、
責任者であり
前提として
『想定外は起こりうるもの』と
考えなければいけません。
起こった時に
どう対処するかを前もって考え
準備しておく必要があるのです。