こんばんは日赤のぞみ会です
暖かくなり、お散歩にぴったりな季節となりましたね
みなさんいかがお過ごしでしょうか
今回は看護師から『糖尿病と歯周病』についてお伝えしたいと思います
歯周病で血糖コントロールが悪化!?
糖尿病があると歯周病や歯肉炎といった歯周疾患になりやすいことはご存じですか
2型糖尿病の方は歯周病に約2.6倍なりやすいといわれています
また、歯周疾患があることで糖尿病の悪化につながることが分かっています
糖尿病と歯周疾患の関連にはさまざまな要因があります
①高血糖による口の中の環境の変化
血糖が高いと、
・口の中が乾く
・だ液に含まれる糖分が増える
・殺菌に対する抵抗力が弱まる(易感染性)
・細胞を修復する力が弱まる
・歯や骨がもろくなる(歯槽骨の脆弱化)
・血流障害が起こる
ことから歯周病にかかりやすく、悪化しやすい状況になります
②インスリンのはたらきの低下
歯周病は口の中の感染・炎症であり、それによって生じるサイトカインという物質がインスリンのはたらきを妨げ、高血糖が起こります
糖尿病があることで歯周疾患になりやすく、歯周疾患のために糖尿病の治療がうまくいかないこともあります
反対に、血糖をうまくコントロールし、適切に歯周病を治療すれば、双方に好影響を与える相乗効果が期待できます
口腔ケアのポイント
次に歯周疾患を予防、悪化させないためのポイントをお伝えします
①セルフケア
・歯磨き
毎食後5分以上かけて、歯だけではなく、歯と歯肉の間にある歯周ポケットもブラッシングしましょう
フロスや歯間ブラシ、洗口液なども組み合わせ歯垢を取り除きましょう
・入れ歯
洗浄は毎食後行なう必要があります
柔らかいブラシなどを使用し、傷つけないようにしましょう
夜間の睡眠中は取り外し、洗浄液につけて菌の繁殖を防ぎましょう
②歯科受診
日々の口腔ケアだけでは歯石除去ができないため、定期的な歯科受診をしましょう
その際、歯科医に糖尿病があることを伝えてください
糖尿病手帳の歯科受診の欄に結果を記載しましょう
③禁煙
喫煙は歯周組織の血流を悪化させ、免疫を弱めるため、禁煙を勧めます
日々自分でできる口腔ケアに加えて、定期的な歯科受診で口腔内の確認や治療をしてもらうことで、健康的な口腔環境をつくり、糖尿病の悪化も防げるといいですね
いかがでしたか
糖尿病と歯周疾患に相互作用があることを知らなかった方もいたのではないでしょうか
普段のケアや歯科受診について考える機会になると嬉しいです
★今年度の活動について★
先日、のぞみ会役員さん達と今年度の活動について話し合いをしました
皆さんで集まることはまだ難しい世の中ですが
広報誌を通じて楽しんでいただけるような企画を考えています
お楽しみに