逆張りは心が折れますね
上昇トレンドに立ち向かう自分、孤独
無力さが日々募っています
米国株を調べるにつれ、売りから買いに改宗しようと思う日々です
さて、今の米国株式の状況をITバブルのようだという人がいるので、調べてみました
主に下記の文書をよみ要約してみました
内閣府 経済社会総合研究所
http://www.esri.go.jp/jp/prj/sbubble/history/history_02/analysis_02_04_07.pdf
【ITバブル(インターネットバブル、ドットコムバブルとも呼ばれる)とは】
1990年代の後半に米国で発生したIT関連企業への過剰投資によってもたらされたIT関連企業の株価が上昇
2000年春以降、IT関連企業の収益に改善の兆しが見られなかったことによる失望、FRBの利上げにより株価が暴落
【NASDAQ総合株価指数の推移・米国政策金利】
アメリカ政策金利と日経平均株価との関係をあらわすチャート
青:日経平均株価 縦軸左:米金利 縦軸右:株価
米政策金利の推移(株価および為替との関係)
https://www.kabutore.biz/usakinri.html
【アメリカのIT産業の動向】
1974年 世界で初めてのPCaltair8800が発売
1983年 MS-DOS発売
1992年 Windows3.1
1995年 Windows95というGUI(graphical user interface)を取り入れたOSを発売
【ITブームの発端】
1995年 ネットスケープ株の新規公開
この日、取引が始まると株価は28ドルから71ドルに急騰し、シリコン・バレーからウォール街までの投資家に衝撃を与えた
1998-1999年 米国で低金利が持続
ベンチャー創業資金や投資資金の調達を容易にした
【IT関連株高騰の背景】
① 現在の収益よりも将来見込まれる収益(及び収益を生み出されると考えられたビジネス・モデル)に期待して投資が行われたこと
② デファクト・スタンダードを勝ち取る先行者だけがすべての利益を持ち去るインターネットのビジネスモデルが魅力的に見えたこと
③ PC/ソフトウェア・インターネットに係る技術の多くが投資家には難解であったこと
株価上昇傾向のなかで株式を公開したベンチャー企業創業者は莫大な富を手にし、シリコンバレーを中心にベンチャー設立ブームに拍車をかけた
【当時のFRBグリーンスパン】
1996年12月5日、「根拠なき熱狂」の演説
FRB議長が高すぎる株価を「根拠なき熱狂」と評したことを報じた
が、株式市場は減速しなかった
当時、グリーンスパン「FRBは株式市場を政策の対象とするように義務付けられてはいないが、株価上昇の影響を懸念するのは正当だと思えた」
【ITバブルの崩壊】
結局FRBは金利を6%以上にまで引き上げ、ITバブルを抑制しようとした
FRBの利上げを契機に株価は急速に崩壊し、2002年には1,000台まで下落したITバブル崩壊による株価の下落のなかで、多くのIT関連ベンチャーは倒産に追い込まれた、バブル崩壊後のPCや通信設備の世界的な生産減少によって、半導体の過剰設備・在庫が生じ、不況に拍車をかけた
ロバート・シラーが著した「根拠なき熱狂」では、米国バブルの本質は「上がるから買う、買うから上がる」という投資家心理にあると分析した、インターネットの出現やベビーブーマー(戦後生まれの団塊世代)の高齢化は株高の根拠にならず、いずれ「下がるから売る、売るから下がる」という構図になるということだ
多くの企業は新株発行による「錬金術」よりも、自社株買いによる資本のスリム化に熱心だった
【感想】
1996年にFRBが株高に苦言を呈し、政策金利を引き上げ、株高を抑制しようしましたが、株価が急騰は止まりませんでした
バブルのトップが2000年頃なので、4年間株価が上昇し続けたことになります
ITバブルのケースでいくと、売りポジションを持っていると、4年の辛抱が必要だったことになります
バブル崩壊の株安のインパクトは大きかったものの、いつ崩壊するか(明日?1週間後?1か月後?1年後?3年後?)を予想し、辛抱強く持っていることは困難な気がします
結局、逆張りは忍耐力が必要で、自分にはない気がします
リスクヘッジほどの売りポジションにとどめておこうと思います
【過去のブログ】
2020.7.5
2020.6.25
2020.6.11
米国NASDAQ(ナスダック)100を売りポジションで持つのは間違いか?
以上