富士石油(5017) | ひかこのブログ

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JXの東燃ゼネラルの買収、出光興産の昭和シェル石油の買収しかり、石油業界ではダイナミックな業界再編が進んでします

 

エネルギー供給構造高度化法により、ハイペースで再編が進み供給も縮小しています

 

供給が減ることで、価格優位性が高まり、石油業界の業績が増加しやすくなります

 

数年前に購入した時は、全然株価が上がらず、全株売却し、撤退していましたが、原油高も進み、市場環境が変化している気もするので、調べてみました

 

原油開発のアラビア石油と精製の富士石油が統合。

上流開発から撤退。

13年10月に精製専業化(四季報)

 

 

【沿革】

・富士石油

昭和39年 アラビア石油、住友化学、東京電力、コスモ石油、JXTGエネルギーなどの共同出資により設立

 

昭和43年 袖ヶ浦製油所の操業開始

 

平成5年 ベンゼン・キシレン製造装置稼働開始

 

・アラビア石油

昭和33年 会社設立

 

昭和36年 株式上場

 

平成25年 資本金を1億円に減資(もともと130億円)

 

・当社

平成15年 アラビア石油及び富士石油が共同して株式移転により設立

 

平成17年 資本金を244億円に増資

 

 

【事業内容】

石油の精製、貯蔵、調達、売買及び原油・石油製品等の輸送・入出荷を主な事業

 

 

【事業拠点】

千葉県袖ケ浦市・石油精製施設

 

 

【業績】

業績

売上高

当期利益

一株益

(円)

一株配

(円)

連14.3

702,942

-11,897

-154.4

5

連15.3

666,179

-18,109

-235.0

3

連16.3

425,522

-9,409

-122.1

0

連17.3

419,530

15,503

201.2

8

連18.3

423,772

7,945

103.1

8

売上高は4,000-7,000億円で、上流開発から撤退したことで、売上高が激減しています

 

直近2期は黒字ですが、それ以外は100億円規模の赤字を計上しています

 

 

【財務諸表】

①    資産

・現金預金160億円(5%)

 

・たな卸資産817億円(28%)

 

・有形固定資産1,073億円(37%)

 

・投資有価証券170億円(6%)

 

②    負債

・有利子負債1,255億円(43%)

 

・修繕引当金(特別含)32億円

 

③    純資産

・自己資本比率24%

 

・配当性向8%

 

・利益剰余金177億円(6%)

 

④    損益計算

・売上高

営業利益率2.6%

経常利益率2.0%

当期純利益率1.9%

 

・支払利息

前期19億円、当期24億円

 

⑤    キャッシュフロー

・投資額(百万円)

科目

前期

当期

減価償却費

5,447

5,821

固定資産に対する支出

16,823

11,504

設備投資額が減価償却を大幅に上回っています

 

・投資有価証券の売却による収入56億円

 

 

【トピック】

①    大株主の状況

氏名又は名称

割合

(%)

東京電力フュエル&パワー株式会社

8.85

クウェート石油公社

7.52

サウジアラビア王国政府

7.52

昭和シェル石油株式会社

6.66

住友化学株式会社

6.54

日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口)

4.84

日本郵船株式会社

3.56

日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口9)

2.79

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)

2.65

JXTGホールディングス株式会社

1.74

52.72

 

②    販売実績

相手先

当連結会計年度

(自  平成29年4月1日

至  平成30年3月31日)

販売高(百万円)

割合(%)

昭和シェル石油㈱

265,914

62.8

JXTGエネルギー㈱

51,077

12.1

2社への販売が大半を占めています

 

国内需要:ガソリンは低燃費車の普及進展もあり、前期を下回

 

灯油:冬場の低温、また、軽油は堅調な貨物輸送を背景に、前期を上回

 

電力用C重油:発電用燃料の石炭・LNGへの転換が進んだこともあり、前期を大きく下回

 

 

【株価 購入価額】

 

452円(2018.8.13)

 

1.77%(15:00) 配当利回り(会社予想)

8.00(2019/03)1株配当(会社予想)

(連) 4.25倍(15:00)PER(会社予想)

(連) 0.48倍(15:00)PBR(実績)

(連) 106.41(2019/03)EPS(会社予想)

(連) 943.40(2018/03)BPS(実績)

 

・直近5期の平均EPS:△41円

 

・進捗:56%(1Q)

 

・需要構造(▲20%):日本国内は、人口減少、低燃費車・電気自動車・水素自動車など新しい車両の開発で、ガソリン・軽油需要は漸減しそうです

 

・競争環境(+20%):

石油精製プレーヤーが寡占化しており、製油所の統廃合で、供給の集約化はありそうです

 

富士石油=袖ケ浦製油所であり、事業縮小=事業閉鎖であり、ジリ貧に陥ろうが、事業を続けることになると思います

 

JXTG、出光興産、コスモの再編に加わるとしたら、TOBをして、丸々事業を飲み込んでから、始まるので、富士石油株としては比較的良い立場だと思います

 

・ビジネスモデルの有望性(▲10%):精製事業一本であり、良くも悪くも業界の動向次第だと思います

 

・株主優待(+%):なし

 

・個人的な好み(+20%):2期黒字で、進行期も黒字なので、来期が黒字見通しであれば、繰延税金資産の回収可能性分類が変更により、当期純利益は大幅に黒字になりそうです

 

原油価格起因の棚卸資産比率が高く、原油価格に業績が大きく影響します

 

来年度まで原油価格が高止まりしていたら、保有していてもよさそうです

 

・目標株価

赤字見通し、算定不可

 

来期の業績見通し発表による好決算を期待して、100株程度保有していてもよさそうです

 

 

以上