風力の電気関係を手掛けており、スマートメーターの機器も手掛けています
機器主体に電力ネットワーク関連が主力。
旧高岳製作所、旧東光電気が14年経営統合。東電系
成長の余地は十分あると思い、調べてみました
【沿革】
平成24年 高岳製作所と東光電気の共同持株会社として設立
平成25年 日本リライアンスの株式を取得し子会社化
平成26年 埼玉県にてスマートメーター生産工場が竣工、東京計器工業より失効替工事等に係る事業を譲受
平成29年 計量事業に関して販売・生産体制を一体化した計量事業本部を設置
【事業内容】
・電力機器:主に受変電・配電用機器、監視制御システム・制御機器等の製造販売及び据付工事
・計器:各種計器の製造販売、計器失効替工事等の請負等
・エネルギーソリューション:エネルギー計測・制御機器、電気自動車用急速充電器、産業機械用駆動装置等の製造販売
・情報・光応用検査機器:三次元検査装置、シンクライアントシステム、組込みソフトウェア等の製造販売
・その他:賃貸ビル等の不動産賃貸事業、新エネルギー分野の研究開発受託事業、LED照明事業等
【業績】
業績 |
売上高 |
当期利益 |
一株益 |
一株配 |
連15.3 |
111,440 |
1,014 |
62.5 |
50 |
連16.3 |
115,169 |
1,512 |
93.3 |
50 |
連17.3 |
107,763 |
2,101 |
129.5 |
50 |
売上高は700-1,100億円で増加傾向です
赤字期はありませんが、利益率は低迷しています
【セグメント】
電力機器 |
計器 |
|
売上高 |
61,072 |
40,067 |
損益 |
4,794 |
3,315 |
エネルギー ソリューション |
情報・ 光応用 検査機器 |
計 |
8,581 |
3,836 |
113,558 |
△510 |
△379 |
7,219 |
電力機器・計器が売上・利益ともに大半を占めています
【財務諸表】
① 資産
・現金預金123億円(11%)
・有形固定資産409億円(38%)
・投資有価証券15億円
② 負債
・有利子負債89億円(8%)
・製品保証引当金11億円
・退職給付に係る負債148億円(14%)
③ 純資産
・自己資本比率44%
・配当性向39%
・利益剰余金321億円(30%)
④ 損益計算
営業利益率18%
経常利益率3.8%
当期純利益率1.9%
・製品保証費用
前期15億円、当期3億円
・環境対策引当金繰入額3億円
⑤ キャッシュフロー
・投資額(百万円)
科目 |
前期 |
当期 |
減価償却費 |
3,117 |
2,981 |
固定資産に対する支出 |
4,196 |
4,226 |
・前期固定資産売却による収入30億円
【トピック】
① 大株主の状況
氏名又は名称 |
割合(%) |
東京電力パワーグリッド株式会社 |
34.84 |
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) |
3.08 |
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口) |
2.65 |
富士電機株式会社 |
2.39 |
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口9) |
1.76 |
東光高岳従業員持株会 |
1.30 |
三井生命保険株式会社 |
1.28 |
明治安田生命保険相互会社 |
1.22 |
GOVERNMENT OF NORWAY(常任代理人シティバンク、エヌ・エイ東京支店) |
1.15 |
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口5) |
1.14 |
計 |
50.86 |
社長も東京電力出身者で、東京電力の影響が非常に強いです
② 販売実績
セグメント |
販売高 (百万円) |
前年同期比 (%) |
電力機器 |
56,417 |
△9.1 |
計器 |
38,106 |
+2.5 |
エネルギー ソリューション |
8,093 |
△11.8 |
情報・ 光応用 検査機器 |
2,698 |
△20.1 |
報告セグメント計 |
105,316 |
△5.8 |
その他の事業 |
2,447 |
△27.2 |
合計 |
107,763 |
△6.4 |
・電力機器:受変電設備等の電力プラント製品及び工事案件の売上減少
・計器:電力量計等の支給方式が変更になったことによる売上高減、国内電力会社向けのスマートメーターの需要が増加
・エネルギーソリューション:電気自動車用休息充電器の補助金事業の規模縮小
・情報・光応用検査機器:光応用検査機器の売上減少
【株価 購入価額】
1,715円(2018.4.14)
2.92%(04/13) 配当利回り(会社予想)
50.00(2018/03)1株配当(会社予想)
(連) 18.49倍(04/13)PER(会社予想)
(連) 0.59倍(04/13)PBR(実績)
(連) 92.75(2018/03)EPS(会社予想)
(連) 2,905.22(2017/03)BPS(実績)
H25.3期は合併による負ののれんが209億円あるので、考慮外としました
・進捗:13%(3Q)
4Q傾倒だと思いますが、少し厳しい気もします
・将来性(+5%):東電の動向次第で業績が著しく左右されますが、電気需要、EVの進展により、成長の余地があります
・業界特性(+5%):電力関連で、更新投資など景気の影響は少なさそうです
・株主優待(+%):水素水生成器の交換カートリッジフィルターの購入割引券がもらえます
販売促進の面が強く、貴重性は乏しいです
・個人的な好み(▲10%):風力・太陽光発電も手掛けており、魅力を感じますが、退職給付の額から推測するに、従業員に過度に甘い気がし、規制緩和によりグローバルな戦いになった場合、苦しそうです
・目標株価
PER81×14倍=1,134
PBR2,905×0.7倍=2,034
プレミアム
1,584×1.05×1.05×0.9=1,572
1,570円以下になったら購入しようと思います
以上