食器を洗うのが面倒臭くて台所に溜まりがちになってしまいます
使う食器の量を減らそうとしている中で、プラウティックの容器を重宝しています
食材を大量生産し、電子レンジで温め、そのまま食べる、非常に効率的だと思います
しかし、プラスティックは嫌なに良いが残り、体に有毒であるような気がします
高温でも溶け出さない容器
個人向けだけでなく、法人向けでも熱に負けないプラスティックの需要はありそうです
耐熱容器で検索したら出てきたデンカ
調べてみました
【沿革】
大正4年 設立
大正5年 大牟田工場(福岡県)にてカーバイド、石灰窒素の製造開始
大正10年 青海工場(新潟県)にてカーバイド製造開始
昭和24年 株式上場
様々な素材の子会社を設立し、事業統合しています
【事業内容】
子会社84社および関連会社35社より構成
「エラストマー・機能樹脂」、「インフラ・無機材料」、「電子・先端プロダクツ」、「生活・環境プロダクツ」を製造・販売
・エラストマー・機能樹脂:スチレンモノマー、ポリスチレン樹脂、ABS樹脂、SBC樹脂、耐熱樹脂等
・インフラ・無機材料(インフラ・ソーシャルソリューション):肥料、耐火物、セメント、特殊混和材等
・電子・先端プロダクツ:溶融シリカ、電子回路基板、ファインセラミックス、電子包装材料等
・生活・環境プロダクツ:食品包装材料、住設・環境資材、産業資材、ワクチン、関節機能改善剤、試験試薬等
耐熱容器は食品包装材料に分類されているのだと思います
【拠点】
事業所名 |
セグメント |
設備の内容 |
帳簿価額 |
|
青海工場 |
エラストマー・機能樹脂 |
無機・有機化学製品 ・医薬品生産設備 |
63,045 |
|
大牟田工場 |
エラストマー・機能樹脂 |
無機・有機化学製品・ 電子機能材料生産設備 |
23,921 |
|
千葉工場 |
エラストマー・機能樹脂 |
有機化学製品・ 樹脂加工製品生産設備 |
36,268 |
|
伊勢崎工場 |
電子・先端プロダクツ |
電子機能材料・樹脂加工 製品生産設備・研究開発設備 |
11,119 |
|
デンカシンガ ポール |
エラストマー ・機能樹脂 |
有機化学製品生産設備 |
18,082 |
|
アメリカ |
エラストマー ・機能樹脂 |
有機化学製品生産設備 |
3,885 |
|
ベトナム |
電子・先端プロダクツ生活 ・環境プロダクツ |
電子機能材料生産設備 樹脂加工製品生産設備 |
3,168 |
【業績】
売上高は3,410-3,840億円で推移し、横這い
利益は、赤字はなく、利益率がじわじわと上昇しています
【セグメント】(百万円)
|
報告セグメント |
|||
エラス |
イン フラ・ 無機 |
電子・ 先端 プロダ |
生活・ |
|
売上高 |
155,761 |
49,098 |
45,692 |
79,394 |
利益 |
11,025 |
903 |
6,050 |
11,452 |
エラストマー・機能樹脂の売上比率が高い
生活・環境プロダクツの利益率が非常に良くなっています
【財務諸表】
① 資産
・有形固定資産2,143億円(48%)
設備の保有比率が高い
・のれん64億円(1.4%)
当期に発生
・投資有価証券498億円(11%)
② 負債
・有利子負債1,120億円(27%)
社債を300億円発行
③ 純資産
・自己資本比率48%
・利益剰余金1,123億円(25%)
・配当性向31%
④ 損益計算・キャッシュフロー
・固定資産処分損11億円
・操業休止等諸経費13億円
・貸倒引当金繰入額7億円
・減価償却費231億円・固定資産取得支出195億円
設備投資を抑えていますが、事業譲受による支出が104億円あり、買収により事業規模を拡大させていることがわかります
【トピック】
① のれん64億円
・アメリカ クロロブレンゴム事業譲受
この会社はアメリカで生産を行っている企業で、アセチレン法の青海工場に加え、立地面で優位な北米に拠点を保有することができ、北米・南米・欧州向けに販路を拡大できます
・ドイツバイオ医薬品研究企業の株式取得
健康・医療分野の各種ワクチン、試験試薬の事業拡大を目的
ノロウィルスワクチン等の新規ワクチン開発に取り組むことができ、季節性インフルエンザワクチンの新たな生産技術、検査試薬に使われる抗体製造技術の獲得が見込めます
② 海外進出・地域ごとの売上高(百万円)
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日本 |
海外 |
||
アジア |
その他 |
計 |
||
売上高 |
231,081 |
101,654 |
37,117 |
138,771 |
連結売上高に 占める割合(%) |
62.5 |
27.5 |
10.0 |
37.5 |
海外比率が4割近く占めているが、国内の有形固定資産の金額が90%程度であり、国内で製造し、輸出していることがわかります
しかし、前期と当期を比べると海外有形固定資産比率が上がっており、現地生産・現地販売を進めている姿が垣間見られます
③ 研究開発費118億円
・エラストマー・機能樹脂:29億円
・インフラ・無機材料:16億円
・電子・先端プロダクツ:35億円
・生活・環境プロダクツ:38億円
内容が多岐にわたり、複雑で読み込めませんが、
電子・先端プロダクツ、生活・環境プロダクツへの研究開発投資額が多い気がします
【株価 購入価額】
593円(2017.2.24)
2.36%(02/24) 配当利回り(会社予想)
14.00(2017/03)1株配当(会社予想)
(連) 15.43倍(02/24) PER(会社予想)
(連) 1.22倍(02/24) PBR(実績)
(連) 38.42(2017/03)EPS(会社予想)
(連) 484.50(2016/03)BPS(実績)
事業内容は耐熱容器と全く関係ありませんでした
化学は難しく理解できません
PER・PBRは適正ですが、購入価額の見込みが立てられません
グローバルに事業を展開し、現地生産・現地販売を進めているので、国内製造拠点が縮小することが見込まれます
国内製造拠点が新潟糸魚川市、大牟田市は人口減少が著しく、閉鎖された工場用地の売却価値はほとんどないと思います
この2カ所は土地141億円であり、0になるとするとPBR▲30円
PER15倍、想定PBR1倍の単純平均は、
(485-30)×1倍=455円
38×15倍=570円
(455+570)/2=513円
510円以下になったら購入しようと思います
以上