カレー・チューブからしで目にします
消費者向けの市場は、参入障壁が低く、薄利多売であるイメージを持っています
また、個人投資家の目につき、優待もあることから、株価も割高になる傾向にあります
長期投資の観点から購入はないかなぁと思います
でも、食わず嫌いをしてはいけないということで、調べてみました
【沿革】
昭和5年 カレーを販売
昭和36年 東証2部上場
昭和48年 上田工場を新築
昭和52年 東松山工場を新築
平成5年 宮城工場を新築
平成7年 埼玉県三芳町(埼玉県川越市に移転)に首都圏物流センター設置
【事業内容】
スパイスを原料とする食料品の製造・加工会社を中心に、原材料・商品の供給及び販売等を担当する会社で構成
・食料品事業:各種香辛料、即席カレー、チューブ製品、レトルトカレー等の製造・販売・原料調達
・調理済食品:調理麺等の製造・販売
【業績】
業績 |
売上高 |
当期利益 |
一株益 |
一株配 |
連12.3* |
127,381 |
1,296 |
186.6 |
70 |
連13.3* |
125,415 |
1,726 |
248.6 |
70 |
連14.3* |
123,976 |
2,054 |
295.9 |
70 |
連15.3 |
121,866 |
1,992 |
289.7 |
70 |
連16.3 |
133,147 |
1,670 |
249.4 |
70 |
売上高は1,219-1,331億円で増減の幅が小さく、利益も安定しています
食品業界は国内・世界の景気の影響を受けづらいことがわかります
給料減ったから、カレー食べる頻度を減らそうと思わないだろうし、むしろ、外食が減って家での食事が増え、業績にはプラスなのかもしれません
【セグメント】(百万円)
|
報告セグメント |
|
|
食料品事業 |
調理済食品 |
売上高 |
117,822 |
15,324 |
利益又は損失(△) |
5,611 |
△1,834 |
圧倒的に食品事業の規模が大きい
規模は小さいのに調理済食品の赤字幅が大きくなっています
撤退しない理由が気になります
【財務諸表】
① 資産
・流動資産598億円(57%)
・有形固定資産296億円(28%)
食品の製造・販売には設備投資があまり必要ないことがわかります
参入障壁の面では、参入しやすい業種であることが伺えます
② 負債
・有利子負債378億円(36%)
③ 純資産
・自己資本比率33.11%
直近5期は黒字で毎期、純資産額が増えているけれど、財務基盤が軟弱な気がします
・利益剰余金271億円(26%)
④ 損益計算・キャッシュフロー
・減価償却費32億円
前期が26億円で、機械装置及び運搬具、リース資産が増加しているので、工場の機械等の投資額を増やしたのだと思います
・販売促進費301億円(売上比23%)
広告宣伝費が37億円であり、規模の大きさに驚きます
・固定資産売却益6億円
土地の売却収入
【トピック】
① 原材料の調達
原材料のスパイス・ハーブは輸出が大半であり、世界的な需給バランスの変化、為替相場の変動の影響を受ける
販売先が国内なので、円高は原材料安になり、業績にプラスに働くと思います
② 主要な顧客
顧客 |
売上高 |
セグメント名 |
三菱食品㈱ |
29,833 |
食料品事業 |
三井物産㈱ |
27,342 |
食料品事業 |
国分㈱ |
15,422 |
食料品事業 |
セブン-イレブン ・ジャパン |
15,292 |
調理済食品 |
商社への売上(上記3社)が726億円(売上比55%)であり、商社を活用していることが分かります
調理済食品は大幅赤字であるが、セブンの成長性の期待と、販売規模が大きく工場の稼働を上げ貢献利益を稼ぐために継続しているのだと思います
【株価 購入価額】
5,730円(2017.2.17)
1.22%(15:00) 配当利回り(会社予想)
70.00(2017/03) 1株配当(会社予想)
(連) 14.97倍(15:00) PER(会社予想)
(連) 0.97倍(15:00) PBR(実績)
(連) 382.67(2017/03)EPS(会社予想)
(連) 5,877.89(2016/03)BPS(実績)
株主優待が年2回1,500円分の自社製品の詰め合わせ
PER15倍、PBR1倍
今期利益ベースでは適正価格だと思いますが、直近5期のEPSが250円ほどなので、今期の見通しが強すぎる気がします
EPS250円×PER15倍×1.2倍(消費者プレミアム)
=4,500円
4,500円になったら購入しようと思います
以上