最近、カードの利用額が格段に増えました。
カードの請求額が手取りの8割以上になることも
あります。
カードが使用できるところ家電等の高い買い物以外でも
極力使用しています。
以前は、カードで支払いを行うと、お金を支払ったという
感覚がなく、無駄遣いをする危険性を感じていました。
しかし、家計簿アプリ(マネーフォーワード)を使い、カード
の使用履歴を家計簿に自動的に連携させるようになったら、
その問題は解消されました。
むしろ、現金で支払い、レシートを家計簿に転記するほうが
手間で忘れるリスクがある。
このように、家計簿アプリの自動連携機能の登場で、
「カードの使用=無駄遣い」という算式がなくなることで
今後カードの利用高は増加!!
と考えたので、カードの利用高が業績に最も影響しそうで、
自分も使っているカード会社クレディセゾンについて
調べてみました。
【事業内容】
クレジットサービス・リース・ファイナンス・不動産・エンタテインメント
の事業を行っているが、営業利益の75%はクレジットサービス事業
が占めている
クレジットカードのビジネスモデルは、一般に
加盟店から代金立替の対価としての加盟店手数料、会員から
カード発行・リボ払い・分割払いに対する年会費・利息・代金
から成り立っている
カードの利用残高と加盟店の増加は、直接クレディセゾンの業績に反映
【業績】
業績 | 売上高 |
| 経常利益 | 当期利益 | 一株益(円) | 一株配(円) |
連14.3 | 247,577 | 44,426 | 25,569 | 139.2 | 30 | |
連15.3 | 259,076 | 43,687 | 12,628 | 68.8 | 30 | |
連16.3 | 269,919 | 43,802 | 26,163 | 147.4 | 35 |
売上はここ3期で拡大
直近5期間の成長率の1年で換算は、
売上は2.5%/年、当期純利益は40%/年で成長
平成24年3月と平成28年3月と比較しており、
少し、実態ベースで乖離があるかもしれないが、
確実に成長している
【財務諸表】(平成28年3月期)
①特別利益35億円の受取和解金
セゾン情報システムズに対する共同基幹システム開発案件の
開発遅延等によって特別利益を計上
当期純利益が261億円であるので、13%と割合が大きい
②資産の主要部分
流動資産の割賦売掛金が62%と大半を占めている
割賦売掛金とはカードを利用者に対する売掛金であり、
カードショッピング1回払い債権は流動化して、B/S
からオフバランスしているので、実質的にはリボ払いした人
に対する債権が中心となる
③固定資産
固定資産は、金融サービス業であり、無形固定資産
(ソフトウェア等)1,757億円(6.9%)を保有
5年均等償却のソフトウェアが利益の7倍あるということ
にぎょっとする
販売費及び一般管理費の内訳にソフトウェア償却がない
ので、売上原価を構成すると推測されるが、償却額影響
は計算の必要があると考える
③負債項目
純資産額は4,189億円(16%)
メガバンクの自己資本比率よりも良い
④損益計算書
営業外費用の支払利息13百万円と非常に少ない
リボ払いに関する財務費用は売上原価に入ってきている
のかもしれない
【トピック】
①カード利用高が増加
ショッピング取扱高 4兆2,582億円(前年比+4.1%)
リボビング残高3,387億円(前期比+14.8%)
毎年、カードの利用残高は5%程度で成長すると
考えられる
②クレジットカードの利用機会の拡大
ガス・電気の公共料金、固定資産税、ふるさと納税の支払い
も利用可能
今年は、自分もふるさと納税をしましたが、クレジット
カードで支払うことができるのは、非常に便利でした。
③ 海外進出
アジア圏内でのリテール金融ビジネスへの本格的
な参入を行っており、ベトナムへも進出
国内で培ったビジネスモデルを海外での利用は
業績への影響が大きいと考える
【株価・購入金額】
2,194(2016.12.14)
1.60%(12/13) 配当利回り(会社予想)
35.00(2017/03) 1株配当(会社予想)
(連) 9.31倍(12/13) PER(会社予想)
(連) 0.82倍(12/13) PBR(実績)
(連) 235.72(2017/03) EPS(会社予想)
(連) 2,683.00(2016/03)BPS(実績)
金融株と同様に非常に割安になっていると
考える
ソフトウェア増加の影響額を
(175,749(H28.3無形固定資産)-149,626)/5年=52億円
EPS▲31円
5年後の指数目標(金融株をベース)
PERを10倍
PERを0.8倍
クレディセゾンの利益成長率を5%
前期と同様の利益創出能力が存在
2,450円くらいまでなら購入する価値があると
考える
うん、買おう!!
以上