ダイヤモンド・ザイを久しぶり買ってしまった。
で、腑に落ちない記事が、、、
成長株は割高でも利益の伸びが重要!
成長株は株価が割高でも、それを上回る成長余地があるから、
今後もどんどん上がるらしい
びびびっと!
バリュー投資家からすると、胡散臭い感じしかしない。
ということで、バリュー投資に成長率を織り込んだ場合どうなるか
分析してみました。
【株式の本質的価値 フェアバリーとは】
ここでは、ざっくり
長期的フェアバリュー=PBR1倍
と仮定します。
というのも、長期的なモデルでは、PBRが1倍
に近づいてくと考えているからです。
PBR
=純資産(その企業の資産と負債の差額)
=その事業を始める際に必要とされる資本の額
利益を存分に出せる企業は、株主から見ると魅力的
であり、純資産価額以上の価値がある。
(PBR≧1倍)
一方、利益を出せない企業は、倒産のリスクが高く、
キャッシュ創出能力もないため、株主から見ると魅力が
なく純資産価額以下の価値しかならない。
(PBR≦1倍)
長期的にみると
前者は利益をどんどん出せる業種・事業であるので、
その企業以外からの新規参入者が多くなり、次第に
利益率が低下していく。
一方、後者は利益を出せない傾斜産業であり、
新規参入者が少なく、既存の企業も規模を縮小
していく。
結果的に1倍に収斂していくと考えられる。
【成長率】
成長率は、売上高の成長と利益率の関係性を計算するのが
困難であるため、利益率の成長率で考えていく。
【エクセル算式】
単純なモデルでエクセル算式で計算しました。
前提
株価2,000円
BPS1,000、
EPS(一株当たり当期純利益)100円
配当0
会社の指数は、
PER20倍
PBR2倍
5年後のモデル
ケース1)
成長率▲20%(毎年20%ずつ利益が逓減)
PER49倍
PBR1.5倍
PERで見ると15倍を超えており、非常に割高な水準に
なっている。
ケース2)
成長率0%(毎年の利益の成長がなし)
PER20倍
PBR1.4倍
ケース3)
成長率+20%(毎年20%ずつ利益が逓増)
PER10倍
PBR1.3倍
PERで見ると、だいぶ割安になっているが、
PBRは1.3倍とまだ1倍を割り込んでいない。
毎年20%の成長率は驚異的であるが、それでも
PBR1倍までは程遠い。
成長率は長期的に考えると指数に与える影響が
非常に大きいことが分かりました。
【ケーススタディ パーク24は割安か?】
パーク24のカーシェアのドはまりしており、
今後成長する企業は・・・と聞かれたら、真っ先
にここを上げます。
①株価・指数(2016.12.8)
株価2993円
PER32倍
PBR6.45倍
とにかく、割高。
PBR6倍は高すぎる・・・というのがファーストインプレッション
②見込みを含むここ5年間の利益成長
業績 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 | 一株益(円) | 一株配(円) |
連13.10 | 155,428 | 19,509 | 19,508 | 11,261 | 78.1 | 40 |
連14.10 | 167,022 | 17,554 | 17,509 | 10,388 | 71.7 | 50 |
連15.10 | 179,698 | 18,730 | 18,589 | 11,549 | 79.5 | 55 |
連16.10予 | 195,000 | 22,000 | 21,700 | 13,900 | 95.2 | 60 |
連17.10予 | 205,000 | 26,000 | 25,700 | 15,600 | 106.9 | 60~65 |
1株当たりの成長率は複利で、14%
仮に今のまま利益成長を達成できたとすると、
5年後、
PER19倍
PBR3.25倍
急速な成長で中々改善されているが、
まだ少しまだ物足りない。
③変数を変化させた場合
ⅰ)10年後
PER10倍
PBR1.5倍
中々、いい指数になってきた。
ⅱ)20%成長で5年後
PER16倍
PBR3倍
うーーん
ⅲ)20%成長で10年後
PER6倍
PBR1.25倍
投資指数としては十分投資対象になる。
しかし、10年間で利益は4倍になっており、これだけ
急速にコンスタントな増益は困難であると考える
④投資対象株価
前提
利益成長率10%/年
5年後にPBR1.5倍
株価が1,400円くらいになったら購入を検討しようと思う。
今のままではほど遠い。。。