こんにちはニコニコスター

 

2月に入って間もなく、ヒョンビンさんが「愛の不時着ピンクハート」の次にあたるドラマキラキラに出演を検討されているというニュースを知り、ワクワクドキドキうれしくアップなりました。

 

そんな喜びと前後して、Netflixで配信されている映画映画ザ・ネゴシエーション銃」が2月29日で終了になるという報せがありました。動画コンテンツではNetflixしか見られない我が家の環境にあっては大事件パトカーです。出会いと別れの春とでもいいましょうか悲しい

 

ということで、前回はドラマ「よくおごってくれる綺麗なお姉さんコーヒー」について語りましたが、今回は映画「ザ・ネゴシエーション銃」について、できるだけネタバレしないよう気を付けながら、でも言いたいことは言って、Netflixにおける個人的な別れを惜しみたいと思います。

 

本ブログは、ドラマ「愛の不時着ピンクハート」への愛を語ることを主眼としていますが、「愛の不時着」主演のヒョンビンさん&ソン・イェジンさんが初共演された映画カチンコですから「愛の不時着ピンクハート」との縁も深かろうというものです。

 

「愛の不時着ピンクハート」とのプチ対比などを交えつつ、語ってゆきますお願い

 

写真は、少し前に見上げながら撮った、ご近所さんの枝垂れ梅。

ピンクがとても可愛くて、遠くから見てもきれいでした。

 

 

  初めての「ザ・ネゴシエーション」

初見は2020年の夏カキ氷だったかな。近所のレンタル屋さんで、DVDCDを借りて見ました。

「愛の不時着ピンクハート」にハマって検索してみると、主演のおふたりが共演した映画があるらしいと知ったのがきっかけでした。「愛の不時着ピンクハート」の次に見た韓国モノです。

 

交渉が始まるかと思えば、食事タイムナイフとフォークが入ったり、誰かを呼べと言ったり、途中では交渉役を外されたり、交渉がブチブチ切れるので、ついて行くのが大変でした。

しかし、最後の対面シーンの緊迫感はハンパなく、ぐぐぐっと心をつかまれました。

 

あの緊迫感は、なんと言ったらいいのでしょうか。バチバチと火花が散るような、まさにケミストリーの爆発ドンッメラメラドンッ

 

プロモーションで、「次はぜひロマンチック・コメディーなど違うジャンルで共演したい」とお二人ともうなずきながら意思表示されていましたが、お互いの個人的好感ハートだけでなく、俳優としてのやり甲斐や醍醐味を感じながらの共演だったことがよく分かりました。

 

  私的「ザ・ネゴシエーション」の評価

一昨年2022年のご結婚ウエディングケーキが決まったあたりだったでしょうか、Netflixでも「ザ・ネゴシエーション銃」(以下、ネゴシと略)の配信が始まりました。

 

折りに触れて気が向くと視聴していましたが、このたび、配信が終了することを知り、名残を惜しんで視聴を繰り返すと、あまり大ヒットした形跡がない映画ではあるものの、これは大変に完成度が高く、見どころが多い映画ではないかと改めて実感しました。

 

ヒョンビンさん、本作で何か大きな賞卒業証書を受賞しても良かったと思う・・・。ひいき目かしら。

 

ワタクシ的評価は、文句なく星星星星星

 

映画通でも見巧者でもない私が申し上げるのも恐れ多いですが、構成、映像美、セリフ、俳優陣(全員)、音楽(音声)、どれをとっても、よく練り上げられた極上品だと思います。

 

この映画は、何度見ても面白いグッ、いや、むしろ何度も見た方が面白い、といえるのではないでしょうか。

 

  初見で一番驚いたこと

「愛の不時着ピンクハート」にハマった身の上としては、もれなくジョンヒョクに恋恋の矢をしていますから、ついヒョンビンさんの役に「リ・ジョンヒョク」の面影を探してしまうのですが、「ミン・テグ」に全くその気配がなかったことですびっくり

 

前情報がなければ、同一人物が演じていることさえ気づかなかったと思います。

 

イェジンさん演じるハ・チェユンも、芯の強さがセリに似通っているところはありますが、雰囲気は全く違います。すごいー拍手拍手拍手

 

 

  「愛の不時着」的萌えポイント

●イ・ジョンヒョク記者

初っぱなから萌えません??

事件現場に向かうタクシーのラジオニュースらしい音声で、アナウンサーは現場の「イ・ジョンヒョク記者」を呼んでいます。

 

これ、北朝鮮的発音だと「リ・ジョンヒョクキラキラ」ですよね。これは偶然?それとも運命?「愛の不時着」の作家さんは、ここから名前をもらった説が考えられるけど、監督の「イ・ジョンソク」に似せた名前説もあるかも。

 

●国家情報院の交渉係2人組

映画の中盤に登場するこの2人組、うふふ、「愛の不時着ピンクハート」では「賄賂がきかない北の警備艇長船」と「セリ次兄お父さん」コンビではあーりませんか。ここでお目にかかれて、うれしゅうございましたお願い

 

また、どこかでお会いしたいと思っていたら、その後、いろんな所でお目にかかれて、さらにうれしゅうございましたグリーンハーツ

 

●勘が鋭い

チェユンが「ミン・テグ氏のように正直な人が好みです」と言ったのに対し「どうして分かるのか」と聞かれて「昔から、勘がいいとよく言われますニヤリ」と答えたこのセリフ。

うふふ、「愛の不時着ピンクハート」(以下、不時着と略)セリも【第9話】でジョンヒョク父に向かって「人一倍勘が鋭いのでよく分かるんですニヤリ」言ってました。そんな共通点も私には萌えポイント飛び出すハート

 

●対面シーンのプチ対比

「ネゴシ銃」と「不時着ピンクハート」のプチ対比といえば、なんといっても最大の名場面、直接対決シーンでしょう。

 

ネゴシ銃」では、ミン・テグに人殺しをさせるまいとハ・チェユンが相対します。

 

不時着ピンクハート」で「交渉シーン」といえば【第2話】。「ネゴシ」の韓国タイトル「交渉(ヒョプサン)」の「ヒョプサン」ワードがセリの口から出てきますラブ

しかし、ここでは【第2話】ではなく【第15話】に注目したいと思います。国家情報院に捕らわれたジョンヒョクと、セリの証言が食い違っているので「対面調査」をするシーンです。

 

立っている(ネゴシ)、座っている(不時着)の違いがありますが、どちらも主に女性(イェジンさん)が右、男性(ヒョンビンさん)が左側に見えています。

 

ネゴシ銃」では銃を手にして緊迫感が強く、「不時着ピンクハート」では沈鬱感が強いという違いがありますが、女性のほうから頑なな男性を翻意させるべく説得しているのは同じ。そして、その「交渉」はうまくいっていないようでありながら、確実に男性の心を打っているのも同じです。

 

どちらも1~2メートル離れて向き合って、互いに触れることはなく、ましてや恋愛の甘さハートはまったくないシーンではあるものの、見えないところで魂が絡み合うような感覚があるのが共通していて、それが、不思議と視聴者を釘付けにする魅力的なシーンにさせています(個人的な感想です)。

 

ネゴシ銃」では、このあたり(魂の絡み合い)結構「匂わせ香水」をしていて、まだモニター上で交渉しているとき、チェユンが「あなた(のこと)は私が守る」と言って必死に説得する姿に、ミン・テグは「あいつにそっくりだ」とつぶやきます。その「あいつ」は誰だか、最後の「走馬灯」のなかのセリフで明かされます。

 

もひとつ、対決シーンでミン・テグは「困った奴だ」と言いますが、これも同じセリフを「走馬灯」のなかでとても優しそうに言っていました。

 

そして、対面シーンでミン・テグが最後に発した言葉「ソジュ(酒)日本酒」。

 

ネゴシは大人の映画であることを示すように、「酒」モチーフが重要な役割を担っているように思います。冒頭からチェユンは「酒」を一杯飲んでいた設定で、その後、モニターでの交渉でも「酒」ワードが何度か繰り返されます。

 

それを経て、ミン・テグが切なく発する最後のセリフ「酒」からは、重みと切なさ、悲しみが強く伝わってきます。

 

ちょっと話が逸れましたが、「対面シーン・プチ対比」で思ったことは、人が相対して、心が動き、醸し出される空気感。それがとてつもなくドラマティックで、見る者の心に深く印象づけられる名シーンであるということでしたー乙女のトキメキ

 

長くなりそうですが、もっと話したいですダッシュ

 

 

  なぜ「交渉」なのか?

ネゴシ銃」のレビューを見ていると、「交渉」なのに交渉の醍醐味が感じられないという感想が散見されました。確かにそうかも。

 

みっちり言葉を交わして心理作戦を繰り広げてゆく、というより、ミン・テグの不適な笑いとともに、優秀なはずのハ・チェユン警部補は翻弄されっぱなしです。

 

むしろ、訳も分からず現場に行かされ、人質の身分など基本的なことさえ隠され、深刻な事態になったら外され、気の毒なほどです。見ていて、女性だからってなめてないムキー?と私まで怒りそうになりました。

 

でも、何度も見ていて、この構成って面白いなと思いました。

ぶつぶつと途切れる交渉の合い間に、いろんな情報が視聴者に知らされ、ハ・チェユンとともに、手探り状態を共有している感じです。

 

話しが少しそれますが、お金掛けて軍隊の突入爆弾を丁寧に描いたのも、作品世界に深みを与えたと思います。

 

「交渉」を進めながら、ことの真相が明かされてゆく感覚。

それゆえタイトルは「真実」とか「目的」でもいいのでは、という気がしないでもありませんキョロキョロ

 

●寄り道・高レベルな韓国ファン

すみません、ちょっと寄り道します。

YouTubeで見た「ネゴシ銃」のプロモーションで、男性MCと監督、ヒョンビンさん&イェジンさんが観客の質問を受けるというコーナーがありました。

 

そこで質問者は緊張したのか、「ミン・テグ」のことを「ミン・テギュ」、「ヒョンビン・オッパ」を「ヒョンビン・オンニ」と次々に言い間違えて、会場がドッと沸きました笑いが、そこでの質問のレベルの高さに驚きましたびっくり

 

イェジンさんに、役を通じてミン・テグに哀れみや同情などを抱いたのか質問されたのです。それに対してイェジンさんは「実際にも、そのような感情を抱くことがあるようだ」と答えていらっしゃいました。

 

「交渉」のため、相手の心に寄り添おうとして、極悪犯でありながらも相手の人間味に触れて共感(哀れみや同情)に至る・・・・・・これも、タイトルが「ザ・ネゴシエーション銃」である答えのひとつかもと、教えてもらった気がしました。

 

さらに、最後の最後、「爆破スイッチ爆弾」に関する結末を改めて見たとき、タイトルが「交渉」であった、もうひとつの意味を見つけた気がしました。このシーンが大事であることを、劇的なBGMが語っています。

 

対面シーンにおけるハ・チェユンの魂の叫びが、最後の「交渉」であり、それがミン・テグに届いたのかなと。

映画全編が、あのわずかな共演シーンのためにあったようにも思えました。

 

遠い例えをしますと、「千利休が、庭に咲き揃う朝顔をすべて刈り取り、床の間に生けた朝顔一輪赤薔薇で秀吉を迎えた」みたいな。いや、違うか。

 

一番の見どころは最後の共演シーンだけど、他のシーンも見どころだらけだものね。

表彰したい人グッがいっぱいです。

 

  各賞授賞式

最優秀助演女優賞

チョロンを演じた女の子

「子役賞」ではなく、ちゃんとした大人の賞をあげたいほど見事でした拍手拍手拍手

ミン・テグの膝に乗せられ、顔色を窺いながら、不安そうに歌う姿。

怖いのだけど、場の雰囲気を察してみずから歌い出すルンルン勇気がすごいです。

 

また、あの歌音符が何とも示唆的、いえ、予言的とでもいいましょうか。「のどかな春の日、ゾウのおじさんと鯨のお嬢さんが、運命の出会い、結婚しましょう。あらまあ、あらまあ」という内容です。可愛いほんわか

 

最優秀助演キャラクター賞

アン・ヒョクス警部補

すみません、俳優さんのお名前を存じ上げないので役名での授賞です。でも、私でさえ一目で大ベテランのすごい俳優というのは分かりました。本作でも大活躍で、謎を解き明かす大きな働きをするだけでなく、ユーモア部門&癒やし部門もご担当されましたお茶

視聴者人気賞との同時授賞です拍手拍手拍手

 

視聴者からの感謝状賞

イ・サンモク要員 

映画の中盤あたりで、ミンテグが武器銃を密売しているシーンが映し出されます。

不法かもしれないけど、ポスターにしたいくらいミン・テグが超カッコいい!!

 

あれは諜報活動の一環としてイ・サンモク要員が撮ってくださったカメラのですよね?その多大な功績に、お礼を言いたくなりました爆  笑

 

演じた俳優さんも、名優さんなのでしょうね。冒頭近くの追われるところ、痛めつけられてボロボロになっているところ、迫力がありました拍手拍手拍手

 

てゆうか、皆様に賞を差し上げたいです。

チェユンのチーム男女2人組 女性は、ドラマ「良くおごってくれる綺麗なお姉さん」のイェウン、「梨泰院クラス」のマ・ヒョニですよね! 私、大好きですイエローハーツ ミノとよばれている男性もどこかでお目にかかったことがあるような。。。

 

ソウル市警察庁長も、ハン課長も、軍の司令官悪役の皆様ミン・テグの部下達、どなたもハマり役で、とっても良かった拍手拍手拍手

 

  ミン・テグ&ハ・チェユンの好きなシーン

●ミン・テグ 

チョン班長に50ミリほどのクスリを打ったと部下から聞いて、「そんなに打ったら死ぬと言ったよな」と言って斜め上を見上げたとき

おそらくカッコいい瞬間は全て100点といっていいくらいだと思いますが、このシーンはあえて言及したいカッコ良さびっくりでしたー。

その後、ハ・チェユンに状況を説明するときの髪の毛がはらりと垂れた感じも、ヤバいグラサンハートです。

 

チュッパチャプスペロペロキャンディー

これはもう事件ですびっくりマーク 

棒付きキャンディーをなめる大人が、こんなにセクシーだなんてびっくりマークびっくりマークびっくりマーク

 

最後、ナインエレクトリクス最先端武器研究所に乗り込むところ

地下駐車場にリムジン後ろリムジン前から降り立った足元からステキでしたラブ

部下達に「俺1人で行く」と言ったシーンも痺れます。怖そうな部下達ナイフの不安そうな小犬のような眼犬に、これまでの信頼関係がうかがわれました。

 

エレベーター内で覚悟を決めて準備する姿も、悪いことだけど人様を盾にした後、銃を撃つ、その強い体幹にも見惚れました。

このあたり、神がかってないはてなマーク

 


●ハ・チェユン 

終盤、ミンテグの入国を探すよう指示するシーン

キビキビ指示する姿、カッコいいです照れ

このセリフを覚えて、マネしたい!!

 

車に乗る高官らに叫ぶ

カッコ良くて惚れましたラブ。というより圧倒されました。

あれだけの高官相手に、規定どおり「資力がなければ国選弁護人が選任されます」という公平なセリフは、妙に感動しました。

 

また、その前のシーンで、爆破スイッチのことを聞いて、抱えられた手を振りほどくシーンもハッびっくりとしました。

 

ラストシーン

宣誓する毅然とした姿に、またしても惚れましたラブ

 

前半から中盤は、戸惑ったり、翻弄されたり、苦しんだりする場面が多かったですが、ストーリーとともにハ・チェユンの強さがダンベルグイグイ引き出されてきました。

 

監督さんが、どこかでおっしゃっていましたが、ホントにイェジン様専売特許のニコニコおめめニコニコを拝めない映画をよく作りましたねびっくりマーク

 

 

  名残惜しいけど、まとめ

これだけ長々話してきても、まだ言い忘れていることがあるような気がしますが、ともあれ、「ザ・ネゴシエーション銃」素晴らしい映画映画でした。

 

関わってくださった皆様、すごいものを制作してくださり、ありがとうございました生ビール日本酒カクテルシャンパン赤ワイン白ワインリキュールロックグラスジュース←御礼のお酒