今宵は十五夜、暦のうえでの満月は明日八日だが、天候の急変で見られなくなることも考えて今宵の月を撮ってみた。

 

 

 満開の桜の背後、御蓋山から昇る月。

 

 霞がかかる朧月・・・とはならなかったが、綺麗な月が昇ってきた。

 櫻と月夜・・・では、与謝野晶子の有名な短歌が思い浮かぶ。

 

     清水へ祇園をよぎる桜月夜こよひ逢ふ人みなうつくしき

 

 清水(きよみず)に行こうと祇園を通り過ぎると、桜が咲き誇る朧月夜。

 私の心が浮き立っているせいか、すれちがう人々は誰もみな美しく見えました。

                        初出 明星 明治34年5月

 

 与謝野鉄幹(寛)との、当時としては珍しい熱烈な恋愛のさなかに詠まれた歌で、作者の代表作のひとつ。

 

 

※ 本日の昼間、平城宮跡で撮った桜をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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