旅という名の冒険に出かけよう。
そんなワードが浮かびそうな勢いの、巫シャーマン諏訪野美琴です。
ツノのない鬼さん救出作戦の為、青森に行き。
大きく変わると言われていた通り、ちょっとづつ現れてきた変化。
その変化をさらに大きなものにするかの様に、試練と課題を与えられていました。
その課題とは、武甕槌(タケミカヅチ:軍神であり剣の神。雷の神)から、訳もわからないまま託された剣。
それはとある神社を参拝した後視えたイメージ。
アレ?なんで剣もらったんだろ…そんな第一印象でした。
その後是宮の夢に、武甕槌の使いの者と名乗る方が、武甕槌が祀られている神社の浄化作戦を決行する様にと神託をする為に現れていた。
また、同時に私自身に降りた武甕槌からも剣を託した意味が説明されていた。
多勢に無勢。
いずれ陥落するならば、闇落ちしたと見せかけるというのである。
その為に自身の神としての力を一度離さなければならない事。
多くの穢れを一気に浄化させ、封じる為必要なんだと告げられた。
しかし、その為にどう動いたら良いかなど、ヒントは一切与えられない。
これまでもそうであったけれど、だからこそ考え思いつく事なら、全て試してみるしかないのである。
が、途方に暮れていたある日の休日。
ブレスレットが痛くなり、手首に絡みつくヘビが現れていつも行く神社を参拝し、浄化した。
(詳しくは神の眷属に狙われた話となる。)
その中で感じたオレンジの宝珠を木花咲耶姫に献上する事で、道が開けると思っていた私たちは、是宮の休日に合わせて、木花咲耶姫を探しあてその上で人参で作ったオレンジの団子を奉納した。
住んでいる市内の桜はもう既に、散り始めていたので市内にはもう居ないだろうと、
桜を求めて北上した。
しかも道は是宮しか知らない道。
その道路の途中で見つけた場所こそ、木花咲耶姫がいたのである。
姿は視えない。
感覚だけでココだ!と3人感じたまま、
わざわざUターンし戻った場所でもある。
その時は何も起きない。答えも出ないまま進む。
その先で立ち寄った道の駅で、お豆腐をもらい鍋を振舞ってもらった。
ご褒美?
そんなことを感じながら、あまりにもタイミングが良かったのだ。
どちらも人数制限がある中での出来事である。
その後買い物目的で出向いた先で、アンティークな下駄と出会う。
それは売り物ではなく、展示しているものであった。
しかも68年前の嫁入り道具だという。
御年88歳のご婦人の私物であり、対応してくださった方のお母様のものであると仰る。
諦めたものの…
いろんな経緯を経て、下駄を手に入れることになった。
しかも一度その土地を離れたにもかかわらず、呼び戻されたのである。
下駄を欲していたのは要子の方だったが、サイズが合わず。
結果、私が受け継ぎ履いて廻った。
下駄=鳴物。
鳴物(笛や太鼓)=神様に願いを通じやすくするためのアイテムと考えた。
その上で木花咲耶姫から、縁を結ばれ、そこに気づくか試された気がした。
永き時間大切にされたものに宿る。九十九神と共に浄化のため因縁の地を巡った。
本来の目的は、数カ所浄化スポットとして予測する場所で祝詞を読むことを目的としていた。
是宮と要子、私が揃うとほぼほぼ浄化目的の旅となる。
しかも今回は武甕槌救出作戦と、神様が乗ってやってきたとされる船に、穢れを封印しているという夢まで見ている。
その船を流すことが、最大の目的でもあった。
流す為には主要な因縁の場所を順番に巡り、浄化。
正常に働ける状態に戻さなければならなかった。
そのトータルの移動距離は、十和田湖へ通った時とさほど変わらない。
まるまる一日、手探りでミッションをこなしながら、後から気づく答え合わせでもある。
何故なら肝心な時、誰も降りてこない。
自ら考え、行動しろ。
ヒントは与えた。
そのくらいで根を上げてどうする?
そんな感じだろうか。
途中、何度も身の危険を感じたり追手を感じては祝詞を読んだ。
しかし、武甕槌救出作戦の肝心なタイミングで、私は意識を持っていかれていた。
「大丈夫!?」
要子の呼びかけで、目を覚ました。
そしてその場で祝詞を読んだ。
それでもまだ足りないと、別の祝詞も読んだ。
戻らない是宮が心配になり、電話をした時こそ
ちょうど、船が出る時間だった。
というのも、夕暮れから夜は、神様が荒御魂になるいわゆる「神様だけの時間」になる。
それを感覚的に是宮は感じていた。
時間に間に合い、武甕槌救出には更に地元に戻りもう2ヶ所。
浄化すべき場所があった。
長くなったので、いつか書くであろう小説には、ちゃんと綴ろうと思う。
それら全てミッションをこなし帰宅し布団に入った時。
雷が響いた。
その音に私達は、武甕槌救出作戦が終わったと認識した。
その更なる続きが、本日の旅。
山形編になるがしかし…明日も仕事なので
本日はここまでにします。