プレナスなでしこリーグ第8節
5/13 13時 @相模原ギオンスタジアム
観客数:1064人
ノジマ 0-1 浦和L
得点:79分 高畑
[浦和レッズレディースメンバー]
GK 池田
DF 栗島、長船、高畑、木崎
MF 柴田、筏井、猶本(→87分 塩越)、加藤
FW 菅澤(→90+2分 白木)、吉良(→82分 清家)
SUB 松本、南、三谷、水谷
SUB 松本、南、三谷、水谷
試合は強い雨が降りしきる中、両チームGKのキャッチングやキックミスが誘発され、フィールドではパスの連携が噛み合わない場面が目立つ。悪コンディションの下では、互いにぶつかり合う局地戦が多くなり、両チームとも得意とするポゼッションサッカーが展開できない様子。
球際強くボールを動かし優位に立つのは浦和。今日も中盤での攻防に、猶本選手の存在感が際立つが、自陣ペナルティエリア前まで守備を敷き応戦するノジマに対して、ゴール前を突破するのは容易ではない。ボールを巡らしサイドからの攻勢も封鎖され続ける。
DFラインの裏を狙う鋭い出足が好調の吉良選手、DFにつかれながらも強引にゴールへ迫る菅澤選手らFWは奮闘するも、決定的なチャンスへと打開出来ない。
前半惜しいチャンスは30分前後だったか、加藤選手がゴール前から放ったシュートは、GKリチャード選手が左に倒れて弾き出すファインセーブにより防がれた。
その後木崎選手が左から持ち上がってシュートは、ゴール左サイドネットに外れるも積極性が見られた。
後半に入り、後列からビルドアップよりも縦のフィードを前線に送る展開が増す浦和。
長船選手から繰り出される一本が、ノジマGKとDFの間をついて効果的にゴール前を脅かし、次第にゴールの可能性がうかがえ始める。
すると吉良選手が、ノジマDFからうまく抜け出してGKと1対1からシュートは、しかしグラウンダーを右へ外してしまう。
なおも攻勢を続ける浦和は、ゴール前まで何度も攻め上がるが、中央に折り返してのフィニッシュが決め切れない。加藤選手のシュートがGKの頭上を抜くも、クロスバーに阻まれる惜しい場面もあった。
チャンスを逃し続ける浦和に、後半20分過ぎた頃からノジマの出足が勝りはじめ、浦和は自陣に押し込まれる時間が続く。
30分頃だったか、自陣ペナルティーエリア前中央でファウルを侵し、ノジマに絶好のフリーキックのチャンスを与えてしまう。
キッカーは田中陽子選手だったか⁉︎、ゴール左を狙ったフリーキックは、しかし浦和DFの壁が阻み(高畑の顔面⁉︎)、この試合最大のピンチを凌ぐ。
ノジマのコーナーキックも続いたが、安定感あるGK池田をはじめ守備陣が危なげなく防ぐ。苦しい時間帯でも、試合を通してカバーリングに長けた栗島選手がピンチの芽を摘んで行く。
後半34分、左コーナーキックを獲得したレッズレディース。筏井選手がキックイン→GKリチャード選手が弾き出し、再び左サイドの筏井選手が拾うとクロスを入れる→GKの頭上を越える絶妙なクロスに、ゴール前ファーから出たノーマークの高畑選手が、頭で合わせて身体ごとゴールイン。浦和がついに先制する。
してやったりの高畑選手は、菅澤、吉良選手らを引き連れ浦和ベンチへ駆け寄る。雨中の激戦に、歓喜が弾ける。
その後も攻撃の手を緩めない浦和は、清家、塩越選手を投入しノジマの反撃を許さない。猶本選手交代から、右SHに塩越選手が入りボランチに入った柴田選手が、GK越しを狙ったループシュートを放つも、クロスバーに当たる惜しい場面もあった。菅澤選手はアディショナルタイムに入っても前線で身体を張り続け、白木選手に交代する直前には、ゴール前に出たボールに相手DFとGKと競り合い、あともう少しのところでゴールへ押し込める健闘を見せた。
アディショナルタイム2分を経てタイムアップ。厳しいコンディションのアウェイの地で勝ち切れたことは、レッズレディースにとってさらに上昇の機運を高め、今後の戦いに勢いを増すことでしょう!