◆2015プレナスなでしこリーグ1部レギュラーシリーズ第10節
2015年7月12日(日) 17時キックオフ
@浦和駒場スタジアム (観衆:2279人)
浦和レッズレディース 0-1 JEF市原・千葉レディース
得点:38分 菅澤
【浦和レッズレディース・メンバー】
GK:平尾
DF:和田、千葉(→46分 長野)、高畑、北川
MF:柴田、猶本、岸川、吉良(→64分 加藤)
FW:清家、後藤
SUB:池田、臼井、栗島、白木
【JEF市原千葉レディース・メンバー】
GK:17山根
DF:24千野、3櫻本、18磯金、2上野
GK:17山根
DF:24千野、3櫻本、18磯金、2上野
MF:19保坂(→83分 5若林)、13瀬戸口(→90分 28柳井)、14川村、10深澤
FW:7筏井(→60分 20鴨川) 、9菅澤
FW:7筏井(→60分 20鴨川) 、9菅澤
※いつものように、時間や状況説明が多分にアバウトなのはご了承くださいませ。
【前半】
キックオフから、千葉が攻勢ー
4分千葉
浦和陣内右からFK(フリーキック)、筏井がキックイン→ゴール前で菅澤が出るがGK平尾キャッチ。
10分千葉
浦和陣内左(千葉から見て右)で後藤が倒して千葉のFK。筏井がキックイン→ゴール前で菅澤がヘッドを合わせるが、左へ外れる。
11分浦和
ゴールキックから、清家→猶本がスルーパスを出して清家が出る→パスが長くGK山根がキャッチ。
13分千葉
右サイドからつなぎ、川村がシュートはゴール左外へ。
23分浦和
右サイド柴田から、猶本が同サイドで受けてシュート→威力なくGK山根がワンバウンドでキャッチ。
25分浦和
ゴールキックから清家がDFをかわして出るが、ファウルを取られる。
29分浦和
右サイドでボール奪取した柴田が、DFをかわしながら内に切り込みゴール前に出てシュート→GKが低ライナーを正面でキャッチ。
浦和が前半でもっとも惜しい場面。
30分千葉
左CK(コーナーキック)から、筏井がキックイン→リバウンドをゴール前で菅澤がシュートを、岸川・高畑が身体を張ってブロック→さらに拾った菅沢がシュートするが、これも浦和DFがブロック。
★38分千葉
浦和が千葉陣内に入り攻勢から、千葉がボールを奪うと、瀬戸口からの縦パスに、手薄になった裏へ抜け出した菅澤が右から中へ持ち上がる→CB千葉が後ずさりしながら対応→菅澤は左に切り出して千葉を振り切ると左足シュート→飛びつくGK平尾を越え、ゴール上段に決まる。
千葉先制。
39分浦和
清家への対応にGK山根が前に出る→こぼれ球を拾った(?)千葉DFがクリアは、無人のゴールの左外へ出る。あわやオウンゴールの場面。
40分浦和
左CKから北川がキックイン→ゴール前でGK山根がパンチングで逃れたリバウンドを、和田が後方の柴田につなぎ、PA(ペナルティエリア)前から柴田がミドルシュート→ゴール枠上へ外れる。
43分千葉
右CK、筏井がキックイン→千野がヘッドを合わせるがゴール右外へ。
45分浦和
ゴールキックから→後藤ヘッドで前に出し前線の清家が出るが、櫻本が拾って右へクリア。
45分浦和
ゴール前へ攻勢から、和田が右からクロス→吉良が合わせ切れず、GK山根がキャッチ。
【後半】
序盤、両サイドから攻め上がり攻勢の千葉。
5分千葉
中央から瀬戸口→川村出てシュートに行くところ、浦和DFが防ぐ。
6分浦和
左から北川のクロス→リバウンドを岸川が拾い後藤に繋ぎ→後藤が落としたボールに、柴田が入って来てシュート→千葉DFがブロック
8分千葉
右への展開きら千野が出てクロス→ゴール前に菅沢が入るのを岸川が防ぐ。
9分千葉
浦和DFのクリアを菅沢がPA前で拾いシュート→GK平尾が左に倒れてキャッチ。
9分浦和
左から清家→ゴール前に出た猶本に合わせるが、千葉DFが防ぐ。
10分浦和
長野が右から大きく左へ展開→北川が出てゴール前折り返しを、ゴール左角でGK山根がキャッチ。
13分浦和
清家受け、猶本へのスルーパスは大きく流れる。
18分浦和
ゴール前に長野が出て、PA内左に出た山根が防ぐも、ボールがこぼれ出て、清家が詰めるが千野がカバーして防ぐ。
22分浦和
右CKから和田がキックイン→岸川が出て合わせるも、ゴール枠上に外れる。
25分浦和
左から後藤が出て、ゴール前清家に渡るも、シュート打ち切れず。
26分浦和
左CKから北川がキックイン→ゴール前ですらしたボールが、GK山根を越えてファーサイドへ→高畑がノーマークで飛び込むが、ボールが若干高くてヘッドを合わせ切れず、ゴール枠上に外れる惜しい場面。
27分浦和
中央から後藤→柴田から右へ→清家が前に出て来たGK山根を右にかわして持ち込み折り返すが、ゴール右角でカバーに入った千葉のDFにクリアされる。
29分浦和
右の柴田→長野に渡り、左へ大きく展開→北川が受け持ち上がりクロス→GK山根がキャッチ。
32分浦和
右のニアサイドに出た清家から柴田に戻され、柴田は右サイドからDFを外側からかわして、ゴールライン際を持ち上がりクロスを入れる→ゴール前ファーへのクロスに誰も入っておらず、ボールは左へ流れ出る。
34分浦和
決定的場面、清家から受けた後藤がゴール前左でGK山根と1対1→左足シュートはゴール左へ外れる。
40分千葉
右からゴール前で受けた菅澤がシュート→DFに当たりゴール右外へ。
43分千葉
岸川のパスを深澤が奪取し、菅澤に当て折り返しを深澤は、シュート打ち切れず。
44分浦和
柴田がPA前右で倒されFK→北川がゴール前へ入れるも、千葉DFがカット。
アディショナル1分浦和
右CKを猶本がキックイン→ゴール前やや後方から岸川がヘッドをしっかり叩きつけるが、千葉DFがブロック。
アディショナル2分千葉
浦和がハンドをとられFKから、菅澤のシュートはゴール枠上へ外れる。
アディショナル3分を過ぎタイムアップ、試合終了ー
試合経過を振り返ってみると、浦和の攻撃の場面で「清家」という名前が多かったかなと。
清家選手に繋ぐことでゴールに迫る場面が増える、ですがフィニッシュまでには至ること少なく、この試合での清家選手のシュート数は公式記録では1本のみ。千葉のFW菅澤選手のシュート数5本とは、フィニッシュに持ち込めた差となって表れていたでしょうか。
たしかに中断前のリーグ戦では、清家選手が結果を出してましたし、頼る部分は多くなったでしょうけど、やはりそれ一辺倒になっては対策されやすいでしょうし、無理に出ては攻撃が潰える、見てる側にとっては閉塞感は否めませんでした。
逆に攻撃時、ほとんど名前が出て来なかったのが吉良選手であり、清家選手の相手DFラインからの飛び出し、後藤選手が受けて落とす、柴田選手の持ち上がりからの切り込み、それぞれ特徴があった攻撃の型に、さて吉良選手が左SHとなると消えてしまう。
これは先週の、仙台との復興試合前半でも同様で、しかし後半は後藤選手と2トップを組んだことで吉良選手本来の持ち味、相手DFとの駆け引きから巧くスルーパスを引き込みシュートチャンスに至る場面など、その部分においてはキレの良さを感じていて、実際ゴールも決めていましたし期待していたのですが、正直なぜまた左SHで起用されたのか、疑問に思うところでしたし、実際千葉戦でも目立つことなく途中交代となりました。
吉良選手の忘れら去られている持ち味として、右45度あたりからの決定力があり、これを活かされる場面が最近ではまったくお目に掛ける試合がありません。
吉良選手の左での起用は、代表選出されて佐々木監督に起用されてからのことであり、しかし本来のFWとしてのゴールハンターの嗅覚には見合うポジションではないと申し上げておきたいです。
昨年皇后杯準決勝ジェフ戦、勝利できた布陣でも良かったのでは!?と思ったりもします。
吉良・三知選手のトップに、右から出ることが多い清家選手なら、皇后杯ジェフ戦後半からの起用と同様に、右に張らせてスピードに乗れる攻め上がりを活かし、中盤では狭いスペースでも活路を見出せる柴田選手を起用し、左では、カトチカ・和田選手コンビの復活を希望します。
和田選手は、この時安齋選手の攻め上がりに苦戦していたと覚えがありますが、今回はマッチアップしてませんでしたし、右で深澤選手の対応に窮していたから、そこは復帰した石井選手のほうが右SBは適任だと思いました。
もちろん北川選手の資質は優れていますけど、まず加藤選手和田選手の唯一無二の連携から試合のペースはつくれますし、そして途中交代から、北川選手を左の前に持って来てスピードを活かし、さらに今回後半から左を活性化させた長野選手を中盤に据えセットで起用するなら、相手にとっては攻撃のテンポが上がり、より脅威になるかもしれません。
浦和の攻撃に偏りはうかがえますが、とはいえ、ゴールまであと一歩のところまで追い詰めている場面も多いですし、もっと手だてはありできるはず。個々の質を上げ、より精度の高い連携を目指し、PA前からでも威力あるシュートを、PA内では相手のブロックを受けずに撃ち切れる速さと強さを、身に付けていってもらいたいものです。
今回試合の入りでは、まず千葉が攻勢に出て来て、いち早く先制を狙ってくることは読めていましたし、浦和はうまく凌いでいたと見受けます。
中盤がサイドのカバーに入り、複数で囲んで千葉の突破を食い止める場面も目立ち、しっかり集中して臨んでいた様子、試合経過につれ浦和もチャンスがうかがえ始めてきます。
しかし失点の場面、全体が前が掛かりになって千葉陣内に入り攻勢を続けていて、逆に取られたら危ないなと思って見てた矢先、手薄になったDFの裏に出されて、菅澤選手の一撃に屈しました。
その後は浦和がさらに優勢に試合を進め、しかし最後まで追いつくことが出来なかった敗戦となり、ほんとに悔やまれる場面だったと思えます。
W杯準優勝の箔がつけて代表から戻って来た菅澤選手には、さらに存在感が増し、しっかりシュートまで撃ち切れる格のちがいが感じられました。次代を担うストライカーとしての意識も高いでしょうか、堂々としていました。
浦和にも、そんな選手が出て来てほしいですね。
でも浦和の、特に代表予備登録された選手たちにとっては、東アジア選手権出場をめざし、より一層高い意欲でプレーに励んでいるはずです。
明日のAS埼玉、20日新潟、26日の仙台戦の3試合と、アピールできる機会は限られています。
まずチームとしての結果を出すことから、個々の実力が発揮され代表へつながるように、願いたいです。