レッズレディース、石巻復興試合観戦記 | うらじょ

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2015年7月4日(土)13時キックオフ

@宮城県石巻市総合運動公園石巻フットボール場(観衆:603人)

ベガルタ仙台レディース 2-1浦和レッズレディース

得点:

13分有町 、48分吉良、59分有町(PK)


【ベガルタ仙台レディース・メンバー】
GK:武仲

DF:西川、山本、高橋、高良

MF:入江(→57分 9小野)、佐々木繭、嘉数、佐々木美和

FW:有町(→78分 25ジョバーニャ)、井上(→61分 10浜田)


(※他にも交代いたかもしれません・・m(__)m)





【レッズレディース・メンバー】
GK 平尾(→46分 池田)
DF 臼井(→68分 石井)、乗松(→16分 千葉)、高畑、和田
MF 柴田、猶本、岸川、吉良
FW 白木(→46分 加藤)、後藤





[試合経過]
※いつものように、内容がアバウトなのはご了承くださいませ。
【前半】
5分浦和
GK平尾のフィードから、後藤が一気に出てループのロングシュート→ゴール枠上へ外れる。

10分仙台
左からゴール前で受けた有町が、DF高畑を背にしながら振り向きざまにシュートは、ゴール枠上に外れる。

11分仙台
右SBの西川からのロングパスに、井上がゴール前に出るも、GK平尾がキャッチ。

★13分仙台
GK平尾から最後列至近へのゴールキックを、センターバックの高畑が見ておらず受け損なう→ルーズボールを有町が奪取して、すかさずシュート→GK平尾の上を越えゴールが決まる。
明らかなミスを突かれ、仙台が先制。

18分浦和
左SB和田からのパスに、白木が出るもオフサイド。

21分浦和
岸川が中盤て競り勝ち、右の臼井へ。臼井が持ち上がりゴール前へのハイクロスは、ゴールバーをかすめて枠外へ。

26分仙台
右から受けた入江のグラウンダーのシュートは、ゴール左へ外れる。

29分仙台
左サイドを突破した佐々木美和、ゴール前カバーに入った千葉みのりが食い止める。

32分仙台
井上が中央突破から、左の嘉数に出すが、浦和DFがクリア。

33分浦和
カウンターから猶本→右に出た後藤→柴田が受けて、しかし出せずに攻勢が潰える。

34分浦和
後藤→白木の連携から、吉良がゴール前出るが、GK武仲が出てクリア。

35分仙台
浦和がボールを奪われて、仙台は左への展開から佐々木美和が出て、ゴール前からのリバウンドを佐々木繭がシュートを、GK平尾がキャッチ,

41分浦和
中央で後藤→右の臼井からのクロスを、GK武仲がキャッチ。

白木がクサビから後藤が受けて、?選手がDFをかわしシュートは、DFに当たって左コーナーキック(CK)に。

42分仙台
浦和の左CKのカウンターから、入江が中盤でキープし、左へ展開→左から高良?のクロスに有町が出るが、DF千葉が防ぐ。

44分仙台
井上が左からかわして出てゴール前、GK平尾が1対1になるも前に出てセーブする。





【後半】
2分浦和
左ゴールライン際から加藤→後藤が中に入れる→仙台DFのクリアはゴール枠上をかすめて外へ。CKに。
左CK和田がキックイン→ゴール前こぼれ球を浦和がシュートを打ち切れず。

☆3分浦和
中央の柴田が持ち上がり→左猶本からスルーパス→ゴール前出た吉良が、GKかわして流し込む。
浦和同点 1ー1

4分浦和
左から出た猶本、早いタイミングでシュートはGKキャッチ。

7分仙台
ペナルティエリア(PA)左横で、猶本が倒して仙台のフリーキック(FK)に。キッカー嘉数のシュートはDFに当たり右外へ。

11分浦和
右から猶本の突破→中央で柴田→岸川のシュート?のリバウンドを加藤が追うが、GK武仲がキャッチ。

12分仙台
GK池田のゴールキックが短く、有町が受けて蹴り返す→池田を越えてゴール左外へ。
浦和危うい場面。

★15分仙台
左の佐々木繭から、有町がゴール前に出て倒されPK獲得。
キッカー有町が左隅にグラウンダーを決めてゴール。
仙台勝ち越し、2ー1に。

16分仙台
右から有町→嘉数のシュートは、ゴール枠上へ。

21分仙台
左サイドから嘉数のFKは、GKが直接キャッチ。

23分浦和
右に出た臼井が粘ってCK獲得。
猶本のキックインを、臼井がヘッドを合わすもゴール左外へ。

28分浦和
岸川→右サイドに出た後藤が低いクロスを入れる→ゴール前で吉良がバイスクルシュート気味に合わすも、枠上へ外れる。

33分仙台
右CKから嘉数がキックイン→有町に繋がりシュートは、ゴール枠上へ。

35分?浦和
左和田から猶本との連携、猶本のシュートはGKキャッチ。

35分浦和
左和田から→後藤に出てシュートはオフサイド。

36分浦和
中央で加藤のボール奪取から、吉良がゴール前抜け出てシュートは、GK武仲が右へ倒れ弾き出すファインセーブし、右CKに。
右CKを猶本がキックイン→ゴール前後ろから高畑のヘッドは弱く、GK武仲キャッチ。

45分浦和
猶本→和田が出てクロス→GKパンチングで逃れる。

47分仙台
右からのロングパスに、浜田が抜け出てシュートは、GK池田が正面でキャッチ。

48分仙台
柴田が奪われ、浜田に繋がれシュートもオフサイド。

程なくタイムアップとなり、仙台の勝利。






1週間も前の試合の観戦記となってしまいすいません。

あらためて試合を振り返れば、いまひとつ物足りなかったというか、特に攻め切れなかったという部分においては、リーグ前半戦の戦いぶりと比べ変化があったかといえば、特に感じられるところは無かったという印象でした。
まず試合の序盤からして、これは明らかな集中力の欠如といえるGKからCBへのパスに注意を払ってなかったミスからの失点。その後もGKを含めたバックラインのところで不安定さがうかがえ、2失点目も相手の抜け出しにGKが倒してのPK献上。DFではサイドが高く上がったあとの仙台の反撃に、体制が整わず一気に出られてピンチを迎える場面も目立ちました。
乗松選手が前半早々に負傷退場し、急遽CBに入った千葉選手。ミスもありましたがゴール前でピンチを凌ぐ場面もあり、奮闘していました。不器用そうだけど相手に粘り強く食らい付こうと頑張る姿、森脇みたいです。2月の交流戦の頃より全然いいです。期待したいですね。

仙台のFW有町選手のフィジカルを前面に押し出した力強い突破力には、浦和DF陣は再三手を焼いていました。FW井上選手・MF嘉数選手・MF佐々木選手らが、浦和の陣形に隙ができると、MF入江選手を起点にして、主にサイドの付け入る余地に走り込んで一気にゴールへ迫る狙いがしっかりできています。堅守からの速攻、スプリント能力が高そうな選手が集い、手数をかけずに力強い攻撃を展開している。リーグ戦好調の勢いがうかがえます。





前半は特に、仙台の当たりが強く、前でボールが収まらない様子で、浦和が思い描く攻撃ができなかったでしょうか。2トップに入った白木選手が苦闘していました。仙台の屈強なDF相手に、前を向いて持ち込むことが難しく、また周りとの連携にもうまくフィットしていない様子。前半だけの出場に終わり、さらに復興支援試合の後に別会場で行われたリザーブ組中心での練習試合においても、孤軍奮闘する姿がうかがえました。
今季リーグ戦を経るごとにきついマークに苦しめられ、なかなか結果を残せずいますが、かつてないトップリーグの壁に直面しているでしょうか。強引なスタイルを貫くところと周囲と合わせるところと、もう少し周りと疎通を図ってみてもいいのではないかと、勝手に思ったりするのですが。

PA前までは、たとえば猶本→後藤が受けて、岸川に戻し、岸川から右の臼井に展開するなど(岸川選手からは特に右へ振ることが多かった)レッズレディースらしい小刻みなパスワークは冴えますが、やはりその先の、いい形でのシュートまでは見えてきません。
局面での個の強さは後藤キャプテンも課題に上げているところで、まずは相手の懐に入って切り開いてからの展開が必要で、そういう意味では後半開始時に吉良・後藤選手の2トップとなり、前線の動き出しが活発になってDFを引き付け、キープできる柴田選手が中に切り込んで起点となれたことが功を奏して、サイドに開いた猶本選手から、結果的に同点に結び付いたパスが吉良選手に渡った形は素晴らしかったと思います。
吉良選手、前半の左SHでは目立ちませんでしたが、FWに入るとじつに生き生きとしていて、リーグ前半戦より復調がうかがえ調子良さそうです。得意のゴール前への抜け出しにキレが感じられ、本来の瞬発力が戻って来たでしょうか。明日は期待大です。
復調といえば、SBの和田・臼井選手にもキレのある状態良さげな感じが見受けられました。石井選手も復帰して問題なく無難にプレーしてましたし、リーグ後半戦のSBは戦力が充実しそうです。


最後に猶本選手について。今シーズンに入って目立つのは積極的な攻撃参加ですが、しかし結果としてまだノーゴール、この復興試合でも特に後半は前に出て攻撃に絡む機会が多かったです。
ただどうなのでしょう、遠目から無理に狙って力ないシュートで終わったり雑な印象が残りますし、反撃を受けると中盤が空くことで守備のバランスが崩れることは、今までも見受けられました。
誰よりも代表を目指しステップアップしたい思いは伝わってきますが、ちょっと空回りしてはいないか。本来の持ち味である視野の広い攻守の基軸となり、相手の攻撃の芽を摘み周りを活かすことに精力的なほうが、中盤がより安定するのではないかと。
岸川選手の攻撃力を引き出せるのも猶本選手の能力のはずですし、もちろん機をうかがって自らの質の高い攻撃性を魅せるのも持ち味です。

リーグ後半戦、周りを活かす猶本選手の活躍にこそ、チーム浮上のカギが握られている気がします。
ゴールは無くとも猶本選手が攻守のバランスを司りチームに安定をもたらすことこそ、その先の代表定着も見えてくるのではないでしょうか。





復興支援試合、このような機会にレッズレディースが招かれ、応援させていただけたことに感謝申し上げます。
私的には大震災以来石巻を訪れるのは3回目となりました。訪れるたびに被害の大きかった海側の河口付近から南浜地区が整備されていく変化がうかがえています。



2011年3月



2014年7月



2015年7月


整備され新たに住居を構えることができても、もとの家のある浜近くには戻らない方が半数以上いると、タクシーの運転手は話していました。
空洞化する広大な一帯をいかに活用していくのか、それこそ復興であると感じられました。