FIFA Women's World Cup Canada 2015
【6月11日】
[1stステージ・グループB]
ドイツ 1-1 ノルウェー
得点:
6分Mittag(ドイツ)
61分Mjelde(ノルウェー)
(HIGHLIGHTS: Germany v. Norway - FIFA Women's World Cup 2015)
ドイツは試合前半序盤に、マロジャンが持ち込みシュートのこぼれを、ミッタークが押し込んで先制。
後半ノルウェーは、カウンターからペナルティエリア前で倒されFKを獲得。ゴール前中央絶好の位置からのFKを、Mjeldeがゴール左上隅に決めるファインゴールで同点に。
ブロックを築きペナルティエリアに侵入を許さないノルウェー守備陣に、ドイツが攻めあぐねてチャンスを見出せず、同点のまま終了。
ノルウェーは引いて守り、奪えばカウンターに徹底していた様子。ドイツは同点にされた後も、攻撃に人数をかけ積極的に点を取りに行く様子には見受けられない。MFマロジャンは中盤に下がったまま、FWシャジッチが孤軍奮闘。ポップ、ミッタークら攻撃の中心が交代になると、攻め手をさらに欠き、遠目から無理なシュートも相次ぐ。
得失点差に余裕があるドイツ、無難にゲームを終わらせた印象でした。
[1stステージ・グループA]
中国 1-0 オランダ
得点:
90+1分 WANG L S
終始オランダに優勢に翻弄する場面多く、ゴール前まで切り崩すも、しかし最後が決め切れない。決定機を外し続けてアディショナルタイム、ゴール前へのスルーパスにタイミングよく前に出たMFのWANG Lisi が、ゴール左へ流し込む。シュート27本目にしてついに先制し、中国の勝利。
中国のサッカーは、ビルドアップから丁寧につなぐようになった印象。後ろから前に当てて戻し、ショートパスを織り交ぜながらサイドへ展開、オランダを揺さぶりながらゴールを目指す。オランダのスカスカの中盤を抜け、ペナ内でワンタッチのパス交換からシュートへと至る。また守備時の前からの寄せが、カナダ戦同様徹底している。
荒削りだが、労を惜しまない運動量といい、なでしこジャパンを模倣してチームづくりに取り組んできたようにうかがえる。中盤以下6人で守り、前の4人を中心に攻撃するほぼ分業しているオランダが、ひと昔前の中国に見える。
2014年からでも、代表国際試合33試合もこなして来ている中国だからこそ、組織的に熟成され急成長して来ているのではないでしょうか。
[1stステージ・グループA]
カナダ 0-0 ニュージーランド
(HIGHLIGHTS: Canada v. New Zealand - FIFA Women's World Cup 2015)
ニュージーランドは前半中頃、ペナ内で倒され得たPKを、クロスバーに当てて失敗。その後はカナダに決定機が多く、しかしセットプレイからゴールインもオフサイドだったり、FWシンクレアやFWタンクレディが決め切れず、スコアレスドロー。
ニュージーランドが粘り強い対応をみせ、反撃に出てゴールを奪う姿勢も崩さず健闘。AS埼玉所属のMFサラ・グレゴリアス選手も、中盤でカナダの出足を食い止める活躍を見せる。
グループステージ最終戦、中国ーニュージーランド戦は、決勝トーナメント進出をかけた好試合になること必至です。(しかし、放送予定はなし・・)