
(おさふね かな)
DF
170cm/57kg
1989年10月16日生
<サッカー歴>
豊中ひじりSC→豊津女子FC→東京電力女子サッカー部マリーゼ→日テレ・ベレーザ→ベガルタ仙台レディース
◆プレーの特徴:長身でフィジカルに秀でた球際の強さを、ゴール前での攻防ではいかんなく発揮する、ワールドクラスのディフェンダー。1対1の対応にめっぽう強く、1stディフェンスとしてのアグレッシブな対応が相手の攻勢を未然に防ぎ、また裏を取られてもスプリント能力に富んだ瞬発力が、ゴール前での決定機を阻むカバーリングとして活かされ、チームのピンチを救う。
カナダW杯2015に次代のなでしこジャパン中心選手としても、佐々木監督が注目し続けている逸材。
◆好きな選手:メッシ
◆本人コメント
「このたび浦和レッズレディースに加入することになりました長船加奈です。昨シーズンのリーグ年間優勝チームに加入できることをうれしく思います。リーグ二連覇という大きな目標をみなさんと共に背負い、チームのために全力で闘います。これからよろしくお願いします」
【主な代表歴】
2005年01月 U17代表候補トレーニングキャンプ
2005年10月 U19代表ミャンマー遠征
2006年01月 U20代表候補トレーニングキャンプ
2007年03月 U19代表候補トレーニングキャンプ
2007年10月 U19代表スウェーデン遠征
2008年11月 FIFA U-20女子ワールドカップ チリ2008 ベスト8
2009年02月 なでしこチャレンジプロジェクト トレーニングキャンプ
2009年07月 日本女子代表 ドイツ・フランス遠征
2009年8月2日 @フランス・クレフォン 日本5-1フランス 日本代表初出場(先発)
2010年01月 日本女子代表 チリ遠征 BICENNTENIAL WOMAN'S CUP 2010 優勝
2010年02月 日本女子代表 東アジア女子選手権2010 優勝
2010年11月 日本女子代表 第16回アジア競技大会@広州 優勝
2012年04月 日本女子代表 キリンチャレンジカップ2012 (vs USA、ブラジル)
2013年03月 日本女子代表 アルガルヴェカップ 5位
2013年06月 日本女子代表 キリンチャレンジカップ2013 (vsニュージーランド)
2013年06月 日本女子代表 欧州遠征 (vsイングランド、ドイツ)
2013年07月 日本女子代表 EAFF女子東アジアカップ2013@韓国 優勝
2013年09月 日本女子代表 国際親善試合 vsナイジェリア
2014年09月13日 日本女子代表 WORLD MATCH vsガーナ 代表初ゴール
2014年09月 日本女子代表 第17回アジア競技大会@仁川 準優勝
【国内大会戦績】
[2008ー11年: マリーゼ所属]
◆2008年
リーグ戦: 18試合出場(21試合中) シュート数3
皇后杯: 01試合出場
◆2009年
リーグ戦: 21試合出場(21試合中)1得点 シュート数7
皇后杯: 03試合
※2009年5月17日@高槻萩谷 なでしこリーグDiv1 vsFC高槻戦 22分に初ゴール
◆2010年
リーグ戦: 17試合出場(18試合中) シュート数9
カップ戦: 05試合出場
皇后杯: 02試合
[2012年: 日テレベレーザ所属]
◆2012年
リーグ戦: 11試合出場(16試合中) シュート数3
皇后杯: 03試合出場 1得点
[2013ー14年: ベガルタ仙台レディース所属]
◆2012年(チャレンジリーグ)
リーグ戦: 22試合出場(22試合中)2得点 シュート数13
皇后杯: 02試合出場
◆2013年
リーグ戦: 16試合出場(18試合中)2得点 シュート数7
カップ戦: 08試合出場
皇后杯: 02試合出場
◆2014年
リーグ戦: 24試合出場(24試合中)3得点 シュート数9
皇后杯: 03試合出場
長船選手について、こんな考察をしてみましたー
以下は各所属チームでの年別失点数です。
(マリーゼ)
2008年 24試合43失点
2009年 21試合28失点
2010年 18試合20失点
(日テレベレーザ)
2011年 11試合7失点
(ベガルタ仙台)
2012年 22試合12失点(チャレンジリーグ)
2013年 16試合23失点
2014年 24試合21失点
マリーゼでの初年度(2008年)は、マリーゼがディビジョン2(いまのチャレンジリーグ)から昇格後の成績で、以来年々失点数が減少傾向であったこと。ベガルタでもチャレンジリーグでは別格の失点数から、昇格後も失点を最小限度に押し留めつつ、次年に改善がうかがえるということ。(2014年のリーグでは浦和の19失点に次ぐ21失点、下位リーグにまわったとはいえ)
特筆すべきはベレーザでの活躍。7月末に途中出場から、8月以降はスタメンとして出場すると、チームは3勝2敗1分けの低迷から、以来8連勝。INACと引き分け、浦和に敗戦でシーズンを終えましたが、スタメン通算成績では10試合6失点とチームを2位押し上げる貢献度は、間違いなく高かった様子です。
昇格後のチームディフェンスに、年々安定感をもたらし、トップチームにおいては即戦力として与えられた役割(ベレーザでは主に右SBでした)を期待以上にこなす。
長船選手がチームに馴染むほど、もたらす効力は大きいとうかがえますー
---和田・臼井---高畑----乗松----長船-----
さて、浦和での起用法です。自分なりの予想を立てると、まず1stチョイスのセンターバックとして、昨季リーグ最少失点に抑え、優勝への貢献多大だった高畑ー乗松選手(共にリーグベストイレブン)は不動と考えるのがふつうかと思います。センターバック(CB)のリザーブとして、鈴木里奈、大戸遥、千葉望愛といったこれからの選手も充実しています。
右SBに定着していた堂園選手が引退となり、同ポジションで起用されていた成合・坂本・齊藤選手が移籍。和田ちゃん、臼井選手は左SBが適任で、竹内選手は右でもサイドハーフが向いているとなれば、長船選手の右SB起用がもっとも考えられるのではないでしょうか。
代表入りを目指す上でも、CBは岩清水・熊谷選手が定着しているだけにSBもこなせるユーティリティさをアピールできれば、代表当落線上の選手にとっては強みになる。2011年の矢野喬子選手のような存在として。SBの適任者を、2011年以来数多く試用してきた佐々木監督にとっても望まれるところ。
長船選手のスプリント能力は、サイドバックでも魅力があります。ベレーザ在籍時には、対峙する相手をしのぐ瞬発力を見せていましたし、スライディングでカットする場面など実にかっこよかったのです!
あとは攻め上がってからのクロスの精度に磨きがかかれば、面白い存在になるのかな、キック力は優れていますし…などと勝手に妄想しますがー
そして元ベガルタ同士の、鮫島選手とのサイドでの熱い攻防を楽しみにしておりますー