後藤三知
11 FW
1990年7月27日
165cm 55kg
前所属チーム 常盤木学園高校
※2013年~ 第4代浦和レッズレディース主将
ー写真は、2010年3月日韓チャンピオンカップ(vs大教 4-2)MVPの後藤選手ー
【後藤三知選手・リーグ戦100試合出場の軌跡】
[2009年戦績]
出場時間 | 試合 | スタメン | 交代 | 途中出場 | ゴール | シュート数 | |
リーグ戦 | 587分 | 14 | 6 | 5 | 8 | 1 | 12 |
皇后杯 | 1分 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | ? |
※2009年4月11日(土)@駒場、なでしこリーグ2009 Division1 第1節開幕戦:浦和 vs 新潟にスタメンとして初出場。
60分、チームの2点目を、ペナルティエリアに入ったあたり中央から左足でゴール上段に突き刺し、リーグ初ゴールも決める鮮烈なデビュー戦を飾りました。
ルーキーイヤーにレッズレディース(として)はリーグ戦初優勝。
出場時間 | 試合 | スタメン | 交代 | 途中出場 | ゴール | シュート数 | |
リーグ戦 | 643分 | 13 | 6 | 2 | 7 | 3 | 20 |
カップ戦 | 70分 | 2 | 1 | 1 | 1 | 0 | ? |
日韓CS | 90分 | 1 | 1 | 0 | 0 | 2 | ? |
※日韓チャンピオンズシリーズで活躍→開幕戦から3試合3ゴールも、その後出場機会とゴールに恵まれず、不遇の年だったといえるでしょうか。
出場時間 | 試合 | スタメン | 交代 | 途中出場 | ゴール | シュート数 | |
リーグ戦 | 820分 | 14 | 10 | 8 | 4 | 3 | 13 |
皇后杯 | 137分 | 2 | 2 | 2 | 1 | 2 | ? |
※背番号が17から11へ、FWエースナンバーへと変更。
10月2日、鴻巣での福岡AN戦において、リーグ戦では2010年4月17日以来のゴールが、勝利をもたらす決勝ゴール。(3-2で勝利)
ヒロインインタビューで、インタビュアーの朝井さんが三知の復活を待っていた→万来の拍手→感涙の様子が忘れられない。以降10月9日ジェフ戦→10月16日新潟戦と立て続けに、3試合連続ゴールを決める。
リーグ2位の躍進に貢献。
出場時間 | 試合 | スタメン | 交代 | 途中出場 | ゴール | シュート数 | |
リーグ戦 | 1198分 | 18 | 10 | 2 | 8 | 6 | 18 |
カップ戦 | 360分 | 4 | 4 | 0 | 0 | 2 | ? |
皇后杯 | 270分 | 3 | 3 | 0 | 0 | 1 | ? |
※開幕から8戦は途中出場が続くも、9戦目の福岡AN戦で初スタメンからゴールを決めると、以降最終18節までスタメン出場を通した戦績は、10試合6ゴールの活躍。
現在の、吉良・後藤の2トップが定着した年でもありますー
出場時間 | 試合 | スタメン | 交代 | 途中出場 | ゴール | シュート数 | |
リーグ戦 | 1543分 | 18 | 18 | 2 | 0 | 5 | 24 |
カップ戦 | 720分 | 8 | 8 | 0 | 0 | 5 | ? |
皇后杯 | 33分 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | ? |
※村松監督から手塚監督新体制のもと、弱冠22才で新キャプテンに就任。(歴代最年少)
若返ったチームが出足からつまずき、降格危機もあった低迷の中、孤軍奮闘しチームを牽引。キャプテンとして自身のゴールより、周りを活かす前線としての型が確立される。
すると9月に、2008年常盤木学園高校在籍時以来の、なでしこジャパン(vsニュージーランド戦)に召集される。FWとしての得点より、フォアザチームに徹するタスクをこなす三知が、なでしこでは新たな評価を得たと言えるでしょう。
出場時間 | 試合 | スタメン | 交代 | 途中出場 | ゴール | シュート数 | |
Rシリーズ | 1280分 | 15 | 15 | 3 | 0 | 1 | 13 |
Eシリーズ | 706分 | 8 | 8 | 3 | 0 | 1 | 8 |
※11月8日、なでしこリーグ・エキサイティングシリーズ第8節@美作での湯郷戦で100試合出場を達成&33分には、左サイドの加藤からのクロスにヘッドで合わせ、左隅へ決めるゴールが勝利をもたらす。
実はまだ今季2ゴール、しかし今季のレッズレディース躍進を牽引する主柱であり、その存在感たるや、試合を見た誰しもが印象付けられるでしょうー
2009年のレディース優勝時、絶対的存在だった安藤選手と北本選手の2トップ。左サイドには、常磐木から熊谷選手と共に、JFAの特別指定選手として高校年代からフル代表に抜擢されていた、後藤三知。
三知は前年入団した堂園選手とともに、今の若返ったレディース選手達の旗手として台頭していくわけです。(三知・熊谷から、坂本・齊藤・鈴木といった常盤木学園出身選手が、堂園から吉良・柴田といった神村学園出身選手が相次いで入団)
節目の100試合で、三知が湯郷との大一番で先制ゴールを決めたことは嬉しく思います。ただそれ以上に、リードした後半半ばに、加藤選手に代わって2009年と同じ左サイドに入った三知の安定感、フォアザチームとしての存在感には、あらためて敬服する思いが募りました。浦和のキャプテンとしても。
相手を背負いながらキープし、ゴールライン際での球際の巧さは、三知ならでは。昨年の降格危機時に培った孤軍奮闘ぶりが、今はコーナー獲得の手段だけではなく、リードした状況の時間稼ぎに多いに役立っている。今季1点差で勝ち切る試合時にどれだけ貢献してきたかを思います。
興梠が、ゴールだけではなく、なぜ浦和のハートを捉えるのか。それは粉骨砕身に身体を張って鼓舞する姿に他なりません。
レディースを何度か見に来れば、同じ印象を覚える姿として、三知に行き着くわけです。とりわけ、女性のサポの方々には、三知の一生懸命さに打たれてファンになる方が多い。
三知が、なでしこに選ばれ活躍出来るなら、それはそれで嬉しいですけど、でもそれ以上に、浦和レッズを背負ってレディースとはいえ恥じないひたむきなプレーぶりに徹して来たことが誇らしいのです。
若手への転換期に、主将を任され大変な思いをしながらも、フォアザチームに徹したからこその今があります。
おそらく、三知はそんな器用そうじゃないから、チームをまとめるのは大変だったと思います。だから湯郷戦を終えた応援挨拶後に、100試合を記念して皆が持ってたペットボトルでの、示し合わせたであろう祝福の水かけの様子は嬉しい光景でした。
栄冠を掲げる主将として、相応しいはずですー
1ファンとして確信しています。