レッズレディース、新潟戦観戦記 | うらじょ

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なでしこリーグ2014
レギュラーシリーズ第5節
2014年4月27日(日)
@新発田五十公野公園競技場/観客数1275人

新潟L 0ー1 浦和L

得点: 15分 吉良知夏

(新潟)
GK:1一谷
DF:2高村、25山本、6左山、14小原
MF:10上尾野辺、16斎藤、24佐伯、9山崎、19児玉
FW:11平井

SUB :GK22福村、 MF5高橋、MF15阪口、MF18下川、MF20山田、FW8大石、FW17久保田

64分 佐伯→阪口
71分 児玉→高橋
81分 斎藤→山田

_____平井____山崎______

佐伯_上尾野辺__斎藤__児玉

高村___山本___左山___小原

__________一谷__________

(浦和)
GK:池田
DF:坂本、乗松、高畑、堂園
MF:柴田、猶本、藤田、加藤
FW:吉良、後藤

SUB:平尾、齋藤、和田、岸川、栗島、大滝、清家

78分 吉良→清家
84分 加藤→栗島
90+1分 猶本→和田

______後藤__吉良_____

加藤__藤田__猶本__柴田

堂園__高畑__乗松__坂本

________池田________






(試合経過)
※時間・状況説明が、多分にアバウトなのはご了承下さいませ。

1分浦和
左CK(コーナーキック)を吉良がキックイン→ゴール前、高畑がヘッドを合わせるがシュートは緩く、GK一谷がキャッチ。

4分新潟
山崎から上尾野辺→ゴール前右に出して、山崎が出るが、GK池田がキャッチ。

7分浦和
反撃から、左サイド堂園がゴール左前に出すが、GKがキャッチ。

12分浦和
猶本から右へ展開、坂本がクロスを入れ、吉良がシュート?へ行くが防がれCKに。

13分浦和
猶本から受けた坂本?がシュート→GKが防ぎ、ボールは左に流れ堂園がクロスを入れると、クロスバーに当たり、リバウンドを加藤がシュートは、ゴール枠を大きく外す。

15分浦和
猶本のサイドチェンジから、左の堂園がゴール前に入れて、新潟DFがクリアし切れなかったこぼれを、吉良が拾いすかさずシュートは、ゴール左に決まる。
浦和先制 浦和1-0 新潟

23分新潟
左への展開から、フリーで出た佐伯がクロスを入れる→ゴール前ファーサイドで児玉がヘッドに行くが、うまくヒットせずゴール枠上へ。

24分浦和
左から受けた高畑→猶本に渡り、ゴール前への浮き球のパスをだすが、GKがキャッチ。

27分浦和
猶本が粘りCK獲得。
左CKを藤田がキックイン→ゴール前で弾かれファーへ流れる→猶本がシュートはブロックされ、最後は?選手がゴール前へロングボールを入れるが防がれる。

29分浦和
左加藤から後藤→藤田がシュートは、ゴール右外へ逸れて外れる。(この試合で先制後、最も決定的な場面)

33分浦和
左で加藤が競り勝ちクロス→ゴール前で吉良がヘッドで飛び込むが、防がれCKに。
左CKを吉良がキックイン→右へ流れ猶本がクロス→堂園がヘッド弱くGKキャッチ

38分新潟
右から小原がDFをかわして、ゴール前へ入れ、佐伯がスルーも誰もおらず。

39分新潟
山崎がゴール右への縦パスに出るも、高畑がカバーに入り倒されるも防ぐ。

41分新潟
カウンターから、左で山崎→平井が出るが、堂園が防ぐ。





後半5分浦和
猶本→藤田→左から加藤が出るが、ゴール前でGKがボールをキャッチ

後半8分新潟
猶本が山崎にボールを奪われ、PA前(ペナルティエリア)左に出るが、次へに時間が掛かり、斎藤に戻されシュートは、ゴール枠上へ。

後半18分浦和
乗松のフィールドに、前線の吉良がダイアゴナルに出て受け落として、藤田がシュート?に行くもブロックされる。

後半21分浦和
中央のFK(フリーキック)から、後藤が落として猶本シュートは、大きく外れる。

後半25分浦和
左から猶本が受け、柴田に渡り、柴田がPA前に切り込みシュートは弱く左へ外れる。

後半25分新潟
右サイドからのFKを上尾野辺がキックイン→小原がゴール前に落とし、斎藤がヘッドは弱くGK池田がキャッチ。
(この試合で新潟がシュートに至った最もチャンスの場面。)

後半32分浦和
中央からのFKを藤田がキックイン→ゴール前で後藤が出るが触れず、GKがキャッチ。

後半39分新潟
右から持ち込んだ選手がシュートに行くが、浦和DFがブロック。さらに新潟の攻勢を浦和が凌ぐ。
同じように右から持ち上がられ、上尾野辺がシュート?はうまくヒットせず、最後は左からのクロスをGK池田がキャッチ,

その後も、新潟の優勢ながらも、浦和はシュートまでに至らせず守り、アディショナルタイム5分近くを経過しタイムアップ。





キックオフから、互いに拮抗し合い、ゴールチャンスまで繋がらない攻防が続いて行きます。
次第に浦和の攻勢が上回り始め、15分に先制点。その後も新潟陣内で試合が展開されることが多く、浦和が高い位置から積極的にボールを支配し、優勢に進めて行きます。(浦和としては、ここで追加点がほしかった・・)
前半終盤になり、新潟の力強い攻勢が目立ち始めます。縦に出る攻勢から浦和陣内を脅かしますが、浦和のDFがしっかり対応しシュートにまで至らせません。

後半に入ると、さらに互いが膠着した状況が続きます。
浦和はポゼッション優位にボールを動かしながらサイドを変えながら、突破口を見出そうとしますが、新潟の堅い守備ブロックの前に決定的なチャンスを形成出来ません。
ボールホルダーが、新潟のDFにサイドライン付近で複数に囲まれ立ち行かなくなる場面も見えてきました。
時間の経過とともに、リードしている浦和は自陣に引き気味に守る機会が多くなり、得点を目指す新潟の攻撃が勢いを増し継続されて行きます。
新潟がフィジカルの強さを押し出し、球際の競り合いを突破して攻め上がりますが、浦和は最後のフィニッシュに至るゴール前を食い止め、PA前後のシュートレンジにもスペースを与えず死守し続けます。
残り15分ほどは、耐える時間帯だったように見受けました。
新潟に決定機を与えず凌いできた浦和が、やがてタイムアップの時を迎え、1点を守り切ったと言えるでしょう。



前節、千葉vs新潟戦を見た時の新潟の印象としてー
相手のビルドアップ時に、主にセンターライン付近でコンパクトな守備ラインを形成し、プレスバックからチャンスをうかがう。
本来のセンターバックである北原・中村楓選手を欠いていても、左山・山本両選手が相手の侵入を絞り込み連携もうまく取れていて、堅守は健在。(4試合4失点)

ボールを奪えば、フィジカル強く俊足のFW山崎・平井選手が、一気にゴールへ迫るチャンスをつくる。
この縦への速い攻撃が活かされるのは、中盤で抜群のボールキープを見せる上尾野辺選手が、主に守から攻へ切り替わった時の精度良いパスワークがあってこそ。
間隙を突いたスルーパスで前線の速さを引き出し、あるいは正確無比なサイドチェンジのパスにより、相手の手薄なサイドからの攻勢を生み出す。
ポゼッション優位な相手に、素早い繋ぎひとつで一気に形勢を逆転してしまう、実際千葉はシュート12本を放ちながら1得点に対し、新潟はシュート4本の2得点で勝利。リーグ4試合でシュート数は計24本5得点。堅守で一発の怖さを秘めたチームであり、また後半の時間経過につれ攻勢を増していく。試合巧者であると見受けられました。

粘り強い対応で対戦相手の長所を摘んで行きながら、少ないチャンスを確実に活かして行くチームで、ポゼッション志向の浦和にとっては手強い相手であり、今までのような得点を取れる展開にはならない、厳しい試合になると予想できました。




今回の対戦では、前半の10分前後から30分過ぎまでは、浦和が高い位置からのプレスを利かしてポゼッションでも優勢に、本来の攻撃を展開できていたでしょうか。
ですがそれ以降は、前半終盤の運動量が落ちてきた頃合いに、新潟が浦和陣内に入る攻勢で防戦し、後半に入ると攻撃に見所なく、後半終盤につれさらに防戦状態が多くなり、波状攻撃を受け危ない場面もありました。
新潟は、やはり上尾野辺選手が球際強く目立つ場面が多く起点となり、サイドから勢いある上がりを見せ始めると脅威です。
公式記録ではシュート数計1本に過ぎませんが、実際には新潟らしさを発揮していたと思われます。

ですが浦和の守備の対応は、各選手が最後まで集中を切らさずよく奮闘していました、賞賛したいです。
前線、中盤からの素早いプレスバックにより新潟の出鼻を挫き、MFとDFがサイドでもセンターでも、お互いが補完し合う連携がしっかり取れていました。
フィジカルの強い選手を複数で対応し侵入を防ぎ、競り負けやスルーパスに抜け出されても、必ずカバーに入ってクリアーやブロックで凌ぐ選手がいました。
高畑、乗松、堂園…どの選手が目立った働きをしていたというよりも、全ての選手が勝利を目指して高い集中力を発揮し隙を与えなかった、と言えるでしょうか。
なかなか持ち前の攻撃を発揮できない相手に対して、今回のような勝負強さを示せたことは、今後の大事な局面できっと活きてくるはずです。
日々成長を魅せている若い選手たちが誇らしいですー





後藤三知選手、
何度か劣勢で自陣に停滞時に、馬車馬のように必死に持ち上がりボールキープして、全体を引き上げようと努め、ピンチから脱していました。
キャプテンとして、チームを牽引しようとする心意気が伝わって来て、感動しました。
心身共に頼もしい存在となった今、ぜひ日本代表に招集してもらいたいですー