レッズレディース、AS埼玉戦観戦記 | うらじょ

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【プレナスなでしこリーグ2014 レギュラーシリーズ第3節】

2014年4月13日/13:00キックオフ @浦和駒場スタジアム(観衆:3464人)


浦和レッズレディース -0 ASエルフェン埼玉


[得点]

16分 加藤千佳

35分・50分 大滝麻未 

76分 清家貴子 

90+2分 齊藤あかね




[浦和]

GK:池田
DF:堂園、乗松、高畑、臼井
MF:栗島(→58分 齊藤)、猶本、藤田、加藤(→79分 岸川)、柴田
FW:大滝(→71分 清家)

SUB:GK平尾、DF坂本、MF和田、FW泊





[エルフェン埼玉]

GK 1 山郷のぞみ

DF 7 薊 理絵、 2 武田ありさ、 3 齊藤夏美 、17 奈良美沙季

MF 14 萩原愛海(→71分 20 秋田谷美里) 、 10 伊藤香菜子、 28 中野里乃(→83分 18山崎小百合)

FW 9 齋藤有里 、19 荒川恵理子、 11 鈴木薫子(→42分 24杉山貴子)

SUB:GK21船田麻友、DF5 竹山裕子、DF8 高橋優子、MF6 堰愛季









【試合経過】

(※状況説明、時間等アバウトなのはご了承下さい。今回は更に双眼鏡を忘れたため、不確かな場面多いです。すいません)


[前半]

3分埼玉

右から荒川が突破をはかり、コーナーキック(CK)に。


4分埼玉

埼玉が右からの攻勢から、伊藤が角度の無いところからシュートは、GK池田がキャッチ。


10分浦和

左から臼井が持ち上がってクロス→ゴール前で藤田?のヘッドは右外へ。


13分浦和

スルーパスを受けた柴田がドリブルからシュート→グランダーが右外へはずれる。


16分浦和

右サイドで、藤田から大滝と渡り持ち上がり、大滝をオーバーラップして受けた栗島がグランダーのクロス→ゴール前で柴田がスルーした左で受けた加藤がシュート→ゴール左隅にグランダーが決まり、浦和が先制。

浦和 1-0 埼玉


19分浦和

左サイドを臼井がドリブルからDFに競り勝ってクロス→GK山郷がキャッチし損なったボールを、栗島?がヘッドで押し込むも、山郷が正面でキャッチ。


20分浦和

右CKから、ニアで浦和の選手が飛び込み跳ね返され、後方から猶本がシュートも右外へ。


27分浦和

中央で柴田がボールを奪取しドリブルから右の猶本へ出す→猶本のシュートは山郷がパンチングで防ぐ。


28分浦和

右の藤田から前線の大滝の背後へ浮き球のパス→大滝は直接ボレーで合わせるが、山郷が正面でキャッチ。


29分浦和

中央で柴田がボールを奪取しドリブルから右の栗島へ→栗島がすかさずシュートはグランダーが左外へはずれる。


30分浦和

左から臼井が上がってクロス→GK山郷とDFが交錯してこぼれたボールを、加藤がシュートにいくがゴール右外へ。


30分浦和

猶本?のシュートはゴール右外へ。


32分浦和

右から堂園がクロス→大滝がシュートはDFに当たる。


35分浦和

中央を柴田がドリブルからペナルティエリア(PA)前の大滝へパス→DFの隙を突いたスルーパスを、大滝が受けてゴール前に出ると、前に出て来たGK山郷の股間を抜いてゴールへ流し込む。

浦和 2-0 埼玉


44分埼玉

伊藤が出して受けたボールをシュートは、GK池田が正面でキャッチ。






[後半]

50分浦和

右の柴田からGKとDFの間を突く絶妙な浮き球のパスに、大滝が先んじて合わせゴールが決まる。

浦和 3-0 埼玉


64分浦和

藤田が粘り奪って大滝へ、大滝のループ気味のシュートはゴール枠上外へ。


70分浦和

齊藤から大滝がゴール左で受けてシュートは、山郷がセーブ。


76分浦和

猶本からのパスに、センターライン中央付近から清家が抜け出しドリブルで独走→GK山郷を交わして左へ決める。

浦和 4-0 埼玉


80分埼玉

中央からのパスを右で受けた秋田谷?がシュート→ゴール右外へ。


86分浦和

柴田から受けた岸川がグランダーのミドルシュートはゴール左外へ。


89分埼玉

左のカウンターから齋藤有里が持ち上がり、中央の伊藤へ→伊藤から右へ展開、受けた杉山がゴール前右からシュート→GK池田がゴール外右へ弾き出しファインセーブ。

(※この試合、埼玉のもっとも決定的な場面)

↓ ↓

埼玉の右CKから、ゴール前のリバウンドを後方から齋藤有里がシュートは、ゴール上へ大きく外れる。


90+2分浦和

右からの攻勢から、PA前で2ndボールを拾った藤田が粘って後方の岸川へパス→岸川はダイレクトでPA前左の清家に出す→中央へ入って来た猶本へ出し、猶本はダイレクトでゴール前へ供給→抜け出た柴田が合わせに行くも、前に出たGK山郷がブロック→こぼれた出たボールを齊藤が合わせてゴールへ流し込む。

浦和 5-0 埼玉



埼玉のキックオフ直後、タイムアップとなり試合終了ー







序盤、AS埼玉が荒川・伊藤といったベテラン選手を主に、浦和ゴールへ攻め入る場面が見られましたが、前半の10分位から4点目を決めた後半30分過ぎまで、ほとんど浦和が主導権を得て試合が運ばれたといっていいでしょう。

特に先制点をあげた前半15分あたりから、追加点を大滝選手が決めた前半35分までは、浦和が何度も埼玉のゴール前へと迫り、圧倒的な攻撃力を発揮しました。

浦和が繰り返しボールを奪っては前へと運び、惜しいシュートで終わる場面が続きます。球際でことごとく競り勝ち、2ndボールを制することで、埼玉陣内に入ったままの矢継ぎ早の攻勢へとつながり、埼玉ゴールを何度も脅かし、ついには追加点をあげたことで浦和が俄然優位に立ちました。


この圧倒的な猛攻に惹きつけられ、スタンドの雰囲気も次第に盛り上がりをみせ、さらなる期待感を増していったでしょうか。惜しいゴールチャンスに、大きなため息が漏れ聞こえてきます。技ありのプレイには感嘆の声があがり、応援席からはアップテンポの応援チャントが、途切れることなくピッチ上の選手たちの加勢を促し、後押しし続けます。

スタンドは、昨年とは見違えた躍動感や若い選手たちが織り成すテクニックや連動に魅せられ、ゲームを楽しむ和やかな雰囲気に終始したように感じ取れました。

こんな機会はなかなかめぐり合えないです、至福のひとときでした。ホーム開幕戦、多くの注目が寄せられた3500人近くの観客の前で、今年のレッズレディースは違う!と思わせる最高のパフォーマンスを披露できたといっていいでしょう。



この試合で、もっとも攻撃の核となっていたのは、柴田選手だったでしょうか。

後藤・吉良の2トップの選手が不在の状況で、1トップの大滝選手よりやや低い1.5列目のポジションに据わり、いつもの右サイドに張ったポジションよりも中央でボールを捌く機会に恵まれ、攻撃的なポテンシャルを存分に発揮していました。

試合経過の説明で綴った「中央で柴田が(ボールを奪い)ドリブルから~」という場面は、今試合で繰り返し見られたわけで、殊更に印象深いです。

実際4点目以外は、2アシストとすべてのゴールに絡む活躍をみせました。高い位置から積極的にプレスを仕掛け、ボールを奪取しては何度もチャンスを導き、素早く的確なパスセンスが決定機を生みました。柴田選手のテクニックがこれほど目立った試合は、私的にはU20の頃以来に思えます。今回の起用法により引き立てられたでしょうか。


開幕から3戦同メンバーなのは、中盤の150cm台カルテット。

猶本(157cm)・柴田(153cm)・藤田(152cm)・加藤(152cm)の不動の4選手に、今回は右SHに栗島選手(155cm)が起用され、さらに小柄な選手ばかりの中盤になりましたが、またひとり機敏で技術の高い選手が結び付いたことで、中盤で織り成す敏捷な機動力が、いっそう増したように見受けられました。

絶えず動き回る運動量と互いが密接に連携し合うことを基本に、攻守の切替時に素早く連動できる対応力が発揮されています。今季前の練習で、どの選手もしっかり走り込んできたことがうかがえます。

守備時にはボールホルダーに複数で対応するプレスバックが効いて、攻撃に切り替わればスピードに乗った展開力の速さと、1タッチパスを連ね、相手の守備網の隙を突いて攻め上がる。球際での連動で交わす場面が多々見られ、狙い通りに機能していたのではないでしょうか。


個々の球際での粘り強さからマイボールを優位に保ちましたし、どの選手もチャンスとみればどんな角度からでも、果敢にシュートへ行く場面が多く見受けられました。

1トップの大滝選手を機軸に攻撃を組み立てて行った今回は、中盤MFからのシュート数が15本(途中交代の岸川、齊藤選手も含む)もありました。INAC神戸戦のMFが6本・伊賀FC戦が2本に終わりましたから、もちろん対戦相手にもよりますが、積極的な姿勢がスタッツからもうかがえます。

リーグ開幕から2戦続いた後藤・吉良ら2トップの選手の機軸に戻ったとしても、前が空く瞬間があればすかさずシュートや、自らがフィニッシュに入る形をつくるなど、さらに攻撃のバリエーションが広がるのは望ましいです。

ただ今回は、シュートが枠を捉えていればという惜しい場面が続いたので、精度は高めてもらいたいところです。


猶本選手の3ゴールや今回4点目を決めたユースの清家選手の初ゴールは、ポジション争いをしている選手たちにとってはいい刺激になっているでしょう。途中出場の選手では、齊藤選手の切れの良い積極的な攻め上がりが目立ちました。試合終了間際にはゴールを決めましたし、今後につながる結果を残せたでしょうか。


20日の吉備国大戦では、どんな布陣でのぞんでくるでしょうか、楽しみですー

チーム内で高度なポジション争いをしている成果が、実戦での好結果に結び付いているのは確かなようです。

2009年に堂園選手がまだ2年目のシーズンを迎えた頃、チーム内での練習や紅白戦のほうが試合よりも辛く感じていたそうです。その年、レッズレディースはリーグ優勝を果たしました。






左サイドバックの臼井選手を今回初めて見た方々は、みな絶賛していましたね。サイドを何度も突破する場面にスタンドが沸いていました。俊足でフィジカルの強い大型プレイヤーに、今後人気が高まりそうです。



清家選手、やりました!ユース所属で2種登録ながらも開幕戦から2試合目の出場で、早くもリーグ戦初ゴールを決めました。

でこれは浦和レッズレディースのリーグ戦では、歴代最年少ゴール記録を更新しました。


清家貴子 17才8ヶ月 2014年4月13日 AS埼玉戦・ホーム開幕戦

堂園彩乃 18才2ヶ月 2008年5月11日 ベレーザ戦

齊藤あかね 18才4ヶ月 2012年5月29日 伊賀FC戦 

藤田のぞみ 18才6ヶ月 2010年8月29日 ベレーザ戦

後藤三知 18才8ヶ月 2009年4月11日 新潟戦・ホーム開幕戦


ちなみに公式戦最年少記録は、

加藤千佳 16才5ヶ月 2010年7月25日 リーグカップ・新潟戦 @鴻巣 


これを更新するユースの選手、今後逸材が多いですから期待できますねー




大滝選手、1トップの先発抜擢から、見事期待に応えてくれました!

ゴール前にいいボールを呼び込めれば、決定力の高さは健在でした。長身と足の長さを活かしたフィニッシュへ至る形を、どんどん生み出していってほしいです。

やっぱり華のある選手の活躍は、チームをさらに盛り上げますね。

次節でも勝利をもたらすゴールを期待です!