【プレナスなでしこリーグ2014 レギュラーシリーズ第2節】
2014年4月6日/13:00キックオフ @上野運動公園競技場(観衆:675人)
伊賀FCくノ一 0-3 浦和レッズレディース
[伊賀FC]
GK:1久野
DF:13 宮迫、4 道倉、3 大橋、14 佐藤(→89分 FW11 小川)
MF:7 乃一、6 那須(Cap)、19小林、10 堤(→58分 FW20 作元)
FW:17 杉田、18 櫨
SUB:GK16 澤田、DF2 山口、MF27 岡本、MF8 松長朋恵、MF5 松長佳恵
[浦和]
GK:池田
DF:坂本、乗松、高畑、堂園
MF:柴田(→88分 齊藤)、猶本、藤田、加藤(→77分 岸川)
FW:吉良(→84分 大滝)、後藤
SUB:GK平尾、DF臼井、MF栗島、FW清家
※77分に加藤に代わり岸川が入ると、猶本が左の加藤のポジションへ移動、岸川がボランチに。

【試合経過】
(※状況説明、時間等アバウトなのはご了承下さい。今回は特に見えづらかったのでご容赦くださいませ。)
[前半]
8分浦和
猶本が持ち上がり、左から上がった堂園へ、堂園のシュートはゴール左外へ。
10分浦和
右の坂本から受けた後藤が、右ゴールライン付近からクロスを入れるが伊賀のDFに跳ね返される。
16分伊賀
杉田から受けた櫨が、ペナルティエリア(PA)前中央からシュート、ゴール枠上へ外れる。
19分浦和
左の吉良から→PA前中央の柴田→右で後藤が受けてシュート→DFに当たりゴールラインを割り、コーナーキック(CK)に。
22分伊賀
浦和陣内左奥からのフリーキック(FK)→GK池田が直接キャッチ。
32分伊賀
左への展開から伊賀の攻勢。左から佐藤がゴール前へクロス→ヘッドを合わせに行った選手のボールが流れ、その後も右からの攻勢を続けるが浦和が凌ぎ、ゴールキックに。
37分浦和
中央左からのFKに、藤田がキックイン→ゴール前右から堂園が合わせ切れず、ゴール右外へ。
38分浦和
後藤が受けて、右の柴田へ→ゴール前へ出る猶本へ出すが、GK久野がキャッチ。
39分伊賀
中央から道倉が入れ、?選手が落としたところに、杉田がシュートは、ゴール左外へ。
41分浦和
左の堂園→ゴール前に後藤が出るが、GK久野がパンチングでクリア、CKに。
↓ ↓ ↓
42分浦和
右CKに藤田がキックイン→ゴール前中央で、吉良がヘッドをしっかり合わせてゴール。
浦和先制 1-0
43分伊賀
右から佐藤がFKをキックイン→リバウンドを小林がダイレクトに合わせるが、ゴール右外へ大きく外れる。
[後半]
3分伊賀
後半開始から攻勢に出て、浦和は攻め入れられ右CKに。
4分浦和
高畑から、右の柴田が受けてクロスを入れる、伊賀DFがクリア。
5分浦和
猶本が右へ持ち込み柴田へ、柴田はゴール前に出した?シュート?に、GKがキャッチ。
7分浦和
8分浦和
13分浦和
17分浦和
25分浦和
30分浦和
36分伊賀
38分伊賀
39分浦和
40分浦和
※後半のゴールタイムですが、公式記録よりも実際は2得点とも早かった覚えがあります。
試合ハイライト動画 younet:くノ一、本拠地で連敗 得点奪えず浦和に3失点 なでしこリーグ
前半浦和は、強い風上側となってキックオフ。互いにせめぎ合ううちに、浦和の攻勢が上回りはじめ、ゴール前まで迫る機会が増えていきます。
右サイドバックの坂本選手が、積極的に前線へ放り込み、左サイドからは堂園選手の攻撃参加が目立ち、全体を押し上げていく。前線ではINAC神戸戦同様に、FWの後藤選手と吉良選手が身体を張ってくさびとなり、柴田・加藤選手にいずれかのFWが絡んだ連動が、徐々に発揮されていったでしょうか。
そして好調猶本選手が、自ら持ち込みチャンスメイクする場面やフィニッシュに入る形など、相変らず旺盛な攻撃的なパフォーマンスで魅せていました。
この攻撃性を可能にするのは、同ボランチで守備的に攻守の切り替わりを担う藤田選手の存在があってこそ。相手ボールになった瞬時に身体を寄せての反撃のディレイや、ボールサイドへの味方への加担、中盤で動き回り泥臭くボールに絡む様子があり、相変らずの健在ぶりを発揮していました。
前半、強風の風下であり、浦和への警戒心も意識している様子の伊賀は、守備的に全体のラインを引き締めながら、反撃の機会をうかがい対抗してきているように受け取れました。
サイドからの侵入を、複数で囲んで許さない徹底したディフェンスぶりは、左の加藤選手などは本来の持ち味が発揮できなかったと思います。また、サイドから奥深く入られたとしても、ゴール前中央でフィニッシュに至らせず跳ね返す堅牢ぶりに、浦和は流れの中からの決定機には至れず、終始打開出来なかったはずです。
そんな状況の中、救いとなったのは、前半終盤のコーナーから吉良選手のヘッドでの先制。実際それまで決定機が無い中、膠着状態を打ち破る大きな一撃になったのは確かです。
3-0という得点差はありましたが、手放しで喜ぶことなく、引いた相手に対して崩していくのは課題であり、次節の埼玉戦に向けて活かしてほしいところです。
次節では後藤選手が出れないぶん、尚更、選手個々のタスクが増すはずです。前線に当ててからの攻撃展開が基本線なぶん、その先鋒となっていた後藤選手が不在なら、吉良・大滝選手がトップを務めることが有力であり、特に大滝選手には、後藤選手の攻撃を引っ張る強引さも求められるところです。
伊賀の持ち味は、粘り強いディフェンスからの反撃、脚力のある小林選手や堤選手らのサイドからのカウンターから、一気呵成に繋いでフィニッシュに至る怖さがあるのですが、浦和のDFがしっかり対応してシュートまで至らせず、ピンチを未然に防いでいたでしょうか。
乗松、高畑両センターバックの選手が、身体を張って相手を制す、対応の強さが印象的でした。
両選手とも、機敏で思い切りがいいですね。状況に集中し、気合が漲っているのが伝わって来ました。
ただトップ下の杉田選手が怖い存在であり、前半終盤に左へ外したシュートは、コースを突いていたならゴールチャンスでした。また後半序盤には、右からゴール前に入って来て、DFの間隙を突いたパスを櫨選手に供給し、櫨選手のシュートをGK池田選手がファインセーブするという決定機を演出しました。今回の対戦で伊賀にとって最も浦和ゴールに迫ったのは、この前後半の1回ずつだったと見受けました。
杉田選手、吉備国際大在籍時と変らぬゴールに絡むプレイぶりは健在で、今後伊賀でも攻撃の中心として活躍していきそうですー
強風が吹き荒れ変わりやすい天気のもと、ピッチ上に応援にとっても厳しいコンディションでしたが、この日から解禁となった浦和の赤い旗が、誇らしくたなびいていました。
3日後はいよいよホーム開幕戦ですね!赤く賑やかなホームゲームを期待したいですー