【ドイツ女子ブンデスリーガ2012-2013 最終成績】
※2012ー13年シーズンの安藤梢選手は、2010年より4年間在籍していたデュイスブルク(FCR2001 Duisbrug)がクラブの経営危機により、2013年1月よりフランクフルト(1FFC Frankfurt)へ移籍。
フランクフルトは、15勝2分け5敗・勝ち点47の3位でシーズンを終了。リーグ2位までに与えられるUEFA女子チャンピオンズリーグ出場権を、最終節でバイエルンに敗れたため逃すことになりました。
古巣のデュイスブルクは、安藤選手が移籍後、降格の危機にありましたが、その後3連勝をあげるなど奮起し、降格圏の11位12位をまぬがれ9位でシーズンを終えました。
【2010-2011女子ブンデスリーガ・安藤梢選手の戦績】
Frauen-Bundesliga check:FCR Duisburg (画面クリックで動画へ)
◆第3節 ー2012年9月23日ー
デュイスブルク 0ー4 ポツダム(Turbine Potsdam)
※スタメンからフル出場、攻撃的なMFとしてトップ下でチームを引っ張り奮闘。
*ポツダムの大儀見選手はFWとしてフル出場。チーム2点目のゴールをあげる。
◆第1節 ー9月26日ー
デュイスブルク 0ー4 エッセン・シェーネベック(Essen-Schönebeck)
※MFとしてスタメンからフル出場。
*9月2日より延期になっていた開幕戦第1節が26日に行われた。
◆第4節 ー9月30日ー
ギュータースロー(Gutersloh) 2ー3 デュイスブルク
※MFとしてスタメンからフル出場。
◆第5節 ー10月3日ー
デュイスブルク 4ー0 ジンデルフィンゲン(Vfl Sindelfingen)
※2トップのFWとしてスタメンからフル出場。
◆DFB・ドイツカップ2回戦 ー10月6日ー
レバークーゼン(Bayer Leverkusen) 1-2 デュイスブルク
延長後半15分(120分)、決勝ゴールを決める。
※スタメンからフル出場
◆第2節 ー10月10日ー
レバークーゼン(Bayer Leverkusen) 1-1 デュイスブルク
後半43分(88分)、同点ゴールを決める。
※2トップのFWとしてスタメンからフル出場。
*延期になっていた第2節が行われた。
◆第6節 ー10月14日ー
フライブルク(SC Freiburg) 2-1 デュイスブルク
※2トップのFWとしてスタメンからフル出場。
※イスラッカー選手の先制ゴールをアシスト。
◆第7節 ー10月28日ー
ヴォルフスブルク(Wolfsburg) 4-0 デュイスブルク
※スタメン出場、57分に途中交代。
◆第8節 ー11月4日ー
デュイスブルク 1-3 フランクフルト(1FFC Frankfurt)
※スタメンからフル出場。
※82分に絶妙なスルーパスをゴール前に出し、イスラッカー選手のゴールをアシスト。
◆第9節 ー11月11日ー
バートノイエンアール(BadNeuennahr) 1-1 デュイスブルク
※MFとしてスタメンからフル出場。
◆DFB・ドイツカップ3回戦 ー11月18日ー
デュイスブルク 1ー8 ヴォルフスブルク(Wolfsburg)
※MFとしてスタメン出場、63分に交代。
◆第10節 ー11月24日ー
デュイスブルク 2ー1 バイエルン(Bayern Munchen)
後半5分(50分)、決勝ゴールを決める。
※FWとしてスタメンからフル出場。
◆第11節 ー12月2日ー
イエナ(USV Jena) 2ー1 デュイスブルク
※スタメンからフル出場。
”なでしこ安藤所属のデュイスブルクが破産申請”
日本女子代表「なでしこジャパン」FW安藤梢(30)=が所属するドイツ女子ブンデスリーガのデュイスブルクは18日、破産申請手続きを行うと発表した。(サンケイスポーツ 1月19日)
デュイスブルクは1月15日までに選手への給与支払いが滞り、支払見込みがたたないため、裁判所へ破産手続きを申請。シーズンいっぱいは、クラブとしての活動が継続できるように、ドイツ・サッカー協会側と協議に入った。
”安藤梢選手が1FFC フランクフルトへ移籍が決定”
移籍を報じるフランクフルトHP(画像クリックで記事へ)
ー以下は、この記事をGoogleで英訳したものですー
World champion Kozue Ando playas now for the 1FFC Frankufurt ando given a contaract until 30 June 2014
As of now, the Japanese national team Kozue Ando runs in the Jersey of three-time UEFA CUP winner 1st FFC Frankfurt on.
The world champion of 2011 will change from league rivals FCR 2001 Duisburg to Frankfurt and get a contract until 30 June 2014.
According to the Danish national team Lise Overgaard Munk Kozue Ando is the second FFC's new signing in the winter break.
Already today, Thursday, Kozue Ando will fly after the FFC training camp on the Turkish Riviera, to reply to the team of 1 To integrate.
FFC Frankfurt The midfield actor played since 2010 for Duisburg and scored in 53 Bundesliga games 16 goals.
During this time she won witn the club the DFB Cup in 2010 and reached the Champions League semi-final.
With the Japanese national team, for which she ran aground a total of 91 times, she was world champion in 2011 and won at the 2012 Olympics, the silver medal.
Kozue Ando;
"It was a hard decision for me to leave Duisburg. The FCR was the first German team where I played.
I have always felt very comfortable there and the club and my teammates wer there for me like a family.
I have met many new friends and I will miss many people.
After this wonderful and successful time I am looking forward to a new challenge at the 1st FFC Frankufurt and will put all my strength in the service of my new club. The 1st FFC Frankfurt is one of the best women's football teams in Europe and gives me the opportunity to develop myself to be more sporty. I would like to take this opportunity to thank especially all "Duisburgern" who have stood by me human and athletic always.
*かなりアバウトに要約~安藤梢がフランクフルトで3度目のジャージを着ることになる。
2014年の6月30日までの契約。オランダ代表FW Lise Overgaard Munk 選手に続いて、フランクフルトがウィンターブレイク中に獲得した2人目の選手が安藤梢。リーグ戦53試合に出場し16得点のMF。
安藤はすでにトルコのリビエラで行われてるフランクフルトのトレーニングキャンプに向かっている。
2010年ドイツカップ優勝、チャンピオンズリーグ準決勝進出。日本代表では2011年W杯優勝、2012年五輪銀メダル。
~安藤選手のコメントには、家族のように接してくれたクラブやチームメイトのいる、快適なデュイスブルクを離れる決断は辛かった様子。このような機会を与えてくれたデュイスブルクの人たちには特に感謝の思いが強い。
欧州最高クラブのひとつフランクフルトでプレイできることは、またさらに自分を高めてくれることになると。この素晴らしい機会に新しいチャレンジを楽しみたい、新しいクラブで全力で臨みたい。
ご報告/安藤梢選手
(安藤梢公式サイト:Duisburgへようこそ)
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◆第13節 ー2013年2月17日ー
フランクフルト 1ー0 エッセン・シェーネベック(Essen-Schönebeck)
※スタメン出場、58分に途中交代。
◆第14節 ー2月23日ー
フランクフルト 3ー0 レバークーゼン(Bayer Leverkusen)
※スタメン出場、左サイドの攻撃的MFとして起用され、83分に途中交代。
※前半18分に左からのクロスで、ガレフレイケス選手のゴールをアシスト。
◆第16節 ー3月24日ー
ギュータースロー(Gutersloh) 2-5 フランクフルト
※ベンチ入りするも、出場機会無し。
◆第17節 ー3月31日ー
フランクフルト 7ー0 ジンデルフィンゲン(Vfl Sindelfingen)
前半26分、後半23・43分とゴールを決め、ハットトリック達成!
※スタメンからフル出場。
※3得点1アシストと大活躍。

DFB-tv 第17節ゴールダイジェスト(画面クリックでハットトリック動画へ)
◆第18節 ー2013年4月14日ー
フライブルク(SC Freiburg) 3-1 フランクフルト
※スタメン出場、86分に途中交代。
◆第12節 ー2013年4月17日ー
イエナ(USV Jena) 1-1 フランクフルト
※後半開始から途中出場。
◆第19節 ー4月21日ー
フランクフルト 5ー2 デュイスブルク(FCR2001Duisburg )
後半25分、チーム5点目となるゴールを決める。
※2トップのFWとしてスタメンから出場、83分に途中交代。
※チーム3点目となるPKも得る。

◆第15節 ー4月25日ー
フランクフルト 1ー0 ポツダム(Turbine Potsdam)
※FWとしてスタメンからフル出場。
*ポツダムの大儀見選手、スタメン・フル出場。
◆第20節 ー4月28日ー
フランクフルト 2ー0 ヴォルフスブルク(Wolfsburg)
※FWとしてスタメンから出場、ロスタイムに途中交代。
◆第21節 ー5月5日ー
バートノイエンアール(BadNeuennahr) 0ー1 フランクフルト
※FWとしてスタメンから出場、ロスタイムに途中交代
◆第22節 ー5月12日ー
フランクフルト 1ー1 バイエルンミュンヘン(Bayern Munchen)
※FWとしてスタメンからフル出場
シーズン終了/安藤梢選手
(安藤梢公式サイト:世界でたたかうKOZUE)
[安藤選手の2012ー13シーズン]
所属チーム | 出場時間 | 試合 | スタメン | 交代 | 途中出場 | ゴール | アシスト | |
フランクフルト | リーグ戦 | 805分 | 10 | 9 | 6 | 1 | 4 | 2 |
デュイスブルク | リーグ戦 | 957分 | 11 | 11 | 1 | 0 | 2 | 3 |
デュイスブルク | カップ戦 | 183分 | 2 | 2 | 1 | 0 | 1 | 0 |
※出場時間については、調べ方によっては数分異なってくるのでご了承くださいませー
2012/2013 Frauen Bundesliga
1FFC-Frankfurt
#14 Kozue Ando
【リーグ戦】
・21試合出場: 6ゴール/5アシスト
・20試合先発出場/13試合フル出場/1試合途中出場/7試合途中交代
・トータル出場時間: 1762分
【カップ戦】
・2試合出場: 2ゴール
・2試合先発出場/2試合フル出場/1試合途中交代
・トータル出場時間: 183分
~2012ー2013シーズンは安藤選手にとって、今までの選手生活で、もっとも波乱に富んだ1年だったのではないでしょうかー
渡独から、4年もの間在籍したデュイスブルクが経営破綻に陥り、シーズン途中でまさかの電撃移籍は驚きでした。
デュイスブルクがシーズン序盤から成績不振で監督交代、フランクフルトでも成績不振から監督が代わるという、1シーズンで4人もの監督に仕える選手は稀有なことです。
また、開幕からU20W杯の影響で開幕戦が延期になり、さらに冬場に入れば、ウィンターブレイク明けでも寒波の影響から、試合が1ヶ月以上も出来ない期間があり、シーズン終盤は過密日程となっていました。
こういった不測の事態が相次いだにもかかわらず、安藤選手は渡独4年目にして、今までのリーグ戦出場時間数を大幅に上回る1762分という、ドイツにおけるキャリアハイを成し遂げました。(これまで最高は昨シーズンの1229分、Women Soccerway 調べ)
代表クラスの実力選手ぞろいであるフランクフルトに移籍してさえ、スタメン9回と重宝されていた選手であることがわかります。チームの終盤の巻き返しに貢献していたのは、ポツダム、ヴォルフスブルクに勝利と結果からも間違いのないところです。
チームへの献身的なプレーを身上として、球際やゴール前での貪欲さは健在です。レベルの高いクラブに移ったとしてもそれなりに、自身への負荷の掛け方はうまくいっているようにうかがえます。試合を経るごとに周囲と順応出来ている。
決して「個」を磨くことを怠らず、瞬発力からDFを凌駕する場面や、ゴール前ではフィニッシュに至る場面も増えていますし、長短のパスの精度にも先見した視野の広さがうかがえます。
おそらくですが、デュイスブルクでもフランクフルトでも、視野の広い展開力で攻撃の起点にもなれる安藤選手は、ドイツ人には無い魅力として、首脳陣には受け止められているのではないでしょうかー
来季、フランクフルトはケガで長期離脱していた主力選手たちが復帰し、安藤選手にとってはさらに、ポジション争いは熾烈になると思われます。
FWとして、ストライカーとして、結果へのこだわりをアピールしていくのか。それとも、今までドイツで培って来たものから、独自の側面を魅せていくのか。ベテランの域に入っている安藤選手が、強豪クラブの中でさらに存在感を増すためにも、プレーの幅は求められるでしょうー
膝の心配もなくシーズンを通せたことはとても幸いなことでした。全開な状態でのプレーを、来季を続けてほしい!
戦うKOZUEはさらに進化し続けていますー