【なでしこリーグ2013:第6節】
2013年4月28日13時キックオフ
新発田市五十公野公園陸上競技場
観客数/1046人
アルビレックス新潟L 2ー1 浦和レッズレディース
得点:
8分 安田有希
後半2分 上尾野辺めぐみ
後半23分 山崎円美
(新潟スタメン)
-----大石-----
山崎ー-上尾野辺--佐伯
---阪口--斎藤---
平井-中村--北原-小原
-----一谷-----
70分 大石→児玉
87分 阪口→下川
(浦和スタメン)
-----吉良-----
後藤ー--柴田---安田
---堂園--藤田---
和田-岸川--坂本-石井
-----池田-----
76分 藤田→栗島
82分 吉良→加藤
(試合経過)
※状況説明、時間等アバウトなのはご了承下さい。
前半3分、新潟
ペナルティエリア(PA)左前からのフリーキック(FK)上尾野辺がキックイン→PA付近から大石がシュートは山なりで、ゴール枠上へ外れる。
新潟、浦和陣内で左右に振り、攻勢。
☆8分、浦和
柴田が新潟陣内へ持ち込み、左の後藤へ展開→後藤はPA左横辺りでボールキープし、左SBの和田に渡り?ゴール前へのクロス→ゴール前で安田がヘッドを合わせて、ゴール左へ決まる!
浦和先制、浦和1-0新潟
9分、新潟
左サイドのスルーパスに、山崎が抜け出すところ、浦和DFがゴール前で必死に防ぎ、石井?がクリア。
~以降、お互いに中盤で攻防し、ゴール前へ出る機会•シュートシーンが見られない。
22分、浦和
新潟陣内でボールを奪い、柴田が一気にドリブルで切り込みからシュートは、ゴール枠上へ外れる。
24分、新潟
佐伯が縦に抜け出すところ、PA内で浦和DF陣が複数で防ぐ。
27分、浦和
柴田→左の後藤→後ろから上がって来た和田→ゴール前左の柴田がシュートは、ゴール枠右外へ外れる。浦和惜しい場面。
30分、新潟
左から平井?のクロスに、浦和DF陣がゴール前で必死の防御、シュート撃たせず。
なおも攻勢の新潟は、山崎が左からシュートを枠上へ外す。
34分、新潟
PA前左からのFKを上尾野辺がキックイン→ゴール前で北原?のヘッドは弱くGK池田がキャッチ。
36分、新潟
PA前右からのFK、ゴール前で大石がヘッドで流したところを、浦和DFがクリア。
41分、新潟
左から山崎が抜け出すところを、浦和DFがしっかり対応。
42分、新潟
中央から大石が抜け出すところ、浦和DFが対応し防ぐ。
☆後半2分、新潟
右から小原?が持ち上がりゴール前へグラウンダー→浦和DFのクリアを上尾野辺が拾って?、ゴール前へフリーで抜け出し→GK池田をかわしてゴールを決める。
新潟同点、新潟1-1浦和
7分、浦和
浦和攻勢から、左からPA前で後藤がシュートは、ゴール枠上へ外れる。
10分、浦和
新潟陣内中央からFK、藤田がキックイン→ゴール前で岸川が出て、GK一谷がこぼしたところに詰め寄るが、ホイッスルが鳴り、新潟ボールに。
19分、浦和
左から後藤→オーバーラップした和田へ渡り、クロス→ゴール前で新潟GKとDF間へのクロスに吉良が詰め寄るが、DFに防がれる。
20分、浦和
やや右から藤田がクロス→ゴール前で吉良が出るが、北原にブロックされシュート行けず。
☆23分、新潟
上尾野辺からの中央スルーパスに、山崎が追いすがる浦和DF2人の間を抜け出し、完全にフリー→前に出たGKを交わして、PA内左からゴールへ流し込む。
新潟勝ち越し、新潟2-1浦和
25分、浦和
左から吉良?のクロス→安田がグラウンダーのシュートは弱くGK一谷キャッチ。
*新潟の攻勢に、浦和ゴール前で負傷した藤田が長らく倒れ込み、ピッチ外へ出される。(右腕負傷!?の様子)
28分、新潟の攻勢は続き、右からのクロスにゴール前山崎がオーバーヘッド気味のボレーを合わせるが、うまくヒットせず。
その後もプレーが途切れることなく新潟の攻勢が続き、浦和はコーナーに逃れて、ようやく藤田の代わりの栗島がピッチに入る。
32分、新潟
右からのFKをゴール前で堂園がクリア→右CKとなる新潟、浦和は凌ぐ。
34分、浦和
PA前右からFK、岸川キックイン→ゴール前のリバウンドに安田がシュートは弱く、GK一谷キャッチ。
40分頃、浦和
新潟陣内に入り攻勢の時間帯、左右を使いながら攻め入ろうとするが、ゴール前を固める新潟DFに、どうしてもシュートへ持ち込めず。
43分、浦和
右から後藤→安田が持ち寄りクロス→GK一谷キャッチ。
後半終盤は浦和の攻勢が続いたが、結局ゴールチャンスを作り出すことなく防がれタイムアップ。
新潟2-1浦和
~スタッツを見ると、シュート数は浦和•新潟共に5本ずつと少ない試合。
たしかに、互いに中盤で攻防しあう状況が多く、球際での身体を張った奪い合いが目立った試合でもあったでしょうか。共に負けられないチーム状態であり、その必死さは、時に倒れ込みながらも競り合い、ボールを離さない箇所に群がりつつき合うという、壮絶な奪い合いが何度となく見受けられました。
新潟は、やはりコンパクトにスキを見せない陣形から、センターライン付近で構える態勢。
攻撃を司るのは、攻守の至るところに顔を出し、フルコートカバーするトップ下の上尾野辺選手。山崎選手や大石選手の前線に合わせて得点機会をうかがうスルーパスから、膠着戦を打開しようとする。
サイドからは、右の小原選手が精度の良いキックでゴール前を脅かし、左からは平井選手が積極的に前に出て全体を押し上げて行く。
安定感をみせるのは、大柄でフィジカルの強い北原選手と、執拗なマンマークが得意の中村楓選手のCBコンビ。ここに両ボランチの阪口選手と齊藤選手が主に守備的な中盤の役割を担いセンターラインを固める。
浦和はどう対峙していくのか、というところでしたがー
前半は、新潟に押される時間のほうが多かったのはたしかで、でも攻勢を受けてもゴール前で食い止めシュートらしいシュートを許さず(前半の新潟はシュート1本)、しっかり守り通していたDF陣でした。
サイドライン付近やゴール前で複数で囲み突破を許さない、大石・山崎にシュートを撃たせない。寸前のところで身体を張ったDFの気合が伝わって来る思いがしました。
特に出色の活躍を見せていたのは、左SBとして起用された和田選手であり、球際の攻防に精力的に挑み奪取する場面あり、チームを活性化していました。
同サイドのFW後藤選手をオーバーラップして、果敢に攻撃参加する姿勢を試合を通して見せていました。先制点のアシストに、その後の柴田選手の決定機にも、ゴール前へ供給できる攻撃参加の入り方のタイミングは絶妙だと思われます。今後のチームにとっての新たな光明であり、期待したいです!
前半、新潟を零封した貢献度が高いのは、今シーズン安定した守備力と攻撃を繋ぐ影の力、藤田選手に他
なりません。
相手の出方と自チームのバランスを先見して、ピンチの芽を摘む優れたカバーリング能力を継続して発揮している。特に目立ったインタセプトがあるわけではないのだけれど、相手と味方が競って前に出られたところをかすめ取ったり、相手のパス出しで動く選手を2、3手先でも見越してマークに付いたり、しっかり状況を見据えている。微に入り細に入るチームへの献身が、今回も最終ラインの手前で、ピンチを未然に防いでいたと見受けられました。
であるからこその、後半負傷退場が痛手ではあったわけですが・・軽症であることを願いますー
※昨夜のレッズウェーブ(ラジオ番組)の手塚監督インタビューによれば、少なくとも次節の出場は厳しい様子です。
前半の健闘から、今回は勝利を期待しました。
ですが結局は、後半初っ端に新潟の速攻を受けて同点にされると、そこから動揺しペースを失ったのか、無理に攻撃に出ていた面もうかがえ、前がかりの裏を付かれて勝ち越され、その後は終盤の攻勢はあれどシュートまで至れず、成す術なく終わった感じがありますー
浦和は先制こそすれど、その後は反撃から柴田選手が持ち上がるきっかけ以外に、有効なゴール機会は見い出せませんでした。
新潟相手に限らず、相手の陣形が整わない状況から攻守の切り替え時に速攻なら、スペースを十二分に活かせるし、浦和はじつは得意とするところかもしれません。
ですが最後列のビルドアップから、相手が待ち構えて来るシチュエーションでの、パスを繋いで得点の狙えるシュートまで持ち込む機会は、ベレーザ戦→高梁戦→新潟戦と見て来てほとんど覚えがありません。
吉良・後藤といったFWが、前線で受けてから前を向いてシュートへ持ち込むためには、必ずマークに付く相手DFを交わす個人技が求められる状況がうかがえます。
チャンスの少なかったベレーザ戦などは惜しい場面に持ち込むのに、攻撃陣3選手が各々相手DFを交わして繋げて、ようやくシュートまで至っているわけで、これではやはり、ポゼッションから能動的にはきついと言わざるをえないと思います。
前線のキラ選手に託せられ、複数のマークが付いて抜け出せない。前を向いてついにシュートの撃てなかった、途中交代となったエースストライカーの歯がゆい姿が、新潟戦にはありました。
後藤選手はDFを背負いながら踏ん張ってキープしていても、味方のフォローがあるわけでもなく(あるいは独力が求められている!?)、時間を掛ければ掛けるほどチャンスが潰えてしまう場面を、これまでも何度も見て来ています。
3トップの右、安田選手は過去2戦目立っってなかったぶん、新潟戦で得点以外でも身体を張った強さをみせ、前に持ち運んでいたと見受けます。
それぞれの選手は、出来うる限りの精一杯を与えられた役割を忠実に果たしているはずです。
だからこそ、連敗続きでも、すべて1点差の試合ばかりで、それだけの技量も兼ね備えた個の踏ん張りがあるわけです。
1トップの吉良選手、左の後藤、右の安田選手に、トップ下に柴田選手を配し、これに中盤からの攻撃参加と両サイドへの早い展開、等等、攻勢とあればもっと有機的に繋がりあう線を成せれば、この若いチームは劇的に変貌をとげる可能性は、絶対あるはずです。
一気加勢に勇気を持って人数をかけて挑み、奪われたら相手の出処を最優先に猛烈に潰しにかかる。これはアイナックがそれが出来るから、奪い返して波状攻撃さえ可能だと見受けられます。浦和は中途半端だから、後列の押し上げが不足し、相手のカウンターを受けると中盤に穴が空き攻勢を受け易い。今季リーグ戦失点の要因は、8失点のうち半分はそこにあると見受けられます。
他は、田中美南選手のドリブル阻止によるPKと、宮間選手のFKから決められた失点。
浦和が守備を構えていて崩されたのは、FC高梁との前半2分と千葉戦の深澤選手のゴールの2つだけと認識しています。
こう言っては悪いのですが、たとえばFC高梁は、浦和より技量が劣っているかもしれませんが、攻守のメリとハリがしっかり組織的に浸透し出来ている。支えているのは運動量に他なりません。
浦和は、ベレーザ→高梁→新潟相手に、前半はそこそこ期待を持たせる面はうかがわせても、後半失速してしまう。相手の攻勢を受ける時間帯が、この3戦で決まって後半の中盤過ぎであり、実際選手たちの運動量が落ちて来ているのがうかがえる。
これについては、体力的な増強は一朝一夕にいかないでしょうから、個々のペース配分を慮りながら、90分戦うとしての攻守のメリハリを組織的に築いていくことで可能では?相手の状態を見ながら出来るのではないでしょうか!?
ボールを奪える可能性がほとんどない状況でも、終始前からボールを追う吉良選手は、相当に酷です。そして疲れ切ってピッチを後にする・・もっと肝心なときのための力を蓄えてほしいと思うのですが。
実際、今回の新潟が、前半の終盤にそれまでにない前線からのチェイシングを仕掛けて全体的に前がかりに来ていた。浦和の疲れる時間帯を想定していたのかはわかりませんが、組織として全体が共通認識を抱いていた感じをうかがえました。
私には覚えがあります。2008年にベレーザに初めて勝って浮かれてのぞんだ翌週の新潟アウェーで、新潟が同じく浦和陣内から積極的にプレスを仕掛けて来て、これがかなり執拗で倒される選手続出の荒れた内容でした。捨て身のごとく挑んできた(当時は浦和が全勝だった)末に、ついに浦和は初めての引き分けを喫してしまった。
フィジカルを前面に押し出した新潟の戦法が、やがて今は浦和には負けない確固たる自信として継承されているのではないでしょうか。
1チャンスをものにしようとする見識眼は、浦和に勝てない雌伏を時を過ごし昇華した上尾野辺選手に適わなかった、今回はそんな印象がありました。
浦和は新潟他を追う立場ということをもっと認識して、それ以上にチャレンジして行く立場として、選手以上に支える人たちが、相手をじゅうぶんに分析し挑んでほしいのですが。
自分たちのサッカーを高めるだけでは、もう難しい状況だと思えます。リーグ前半戦が終了したすぐに、カップ戦が始まり、鍛え直す余裕がないですし、ケガで離脱した選手も続出し駒が少ない分、戦力ダウンは否めません。
修正余裕が本当に少ないのです。
ただ強がりでもなんでもなく、これまで、実力的に相手にならない負けでは決してないはずですし、新潟や湯郷、ベレーザだって思い通りのサッカーが出来たわけではなく、勝ちはすれど紙一重の部分はあったはずなのです。
すいませんでも、新潟、湯郷、ベレーザ、高梁、千葉、すべて好きなチームです。浦和は恵まれ過ぎてるのに。
本当に悔しくて、どうしても感情的になるのですが、思いの丈を綴ってみましたー
ネガティブブログになるのは本当に嫌なのですが、今まで見て来て素人ながらの意見させていただきました。
現状をもっと憂いていかなくては、今後に続く選手たちの未来は有りませんし、浦和の誇りも保てません!
出来れば、今の危機的状況をいろんな形で発信し鼓舞する方々を求めたいです。
実際のスタジアムでの応援だけでなく、もっと広義に捉えたいです。
応援足りないですが、今後ともよろしくお願いしますー
コメントたくさんいただいているのに、お返しもできなくですいません。
もちろん、これからも頑張りますよ!!