レッズレディース、JEF千葉戦観戦記 | うらじょ

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女サカ好きです。
浦和レッズレディース中心にはなりますけど
いろいろ好き勝手に書いてます。
よろしくですー



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◆プレナスなでしこリーグ2013 第2節◆

2013年3月30日(土) 13:03/ゼットエーオリプリスタジアム/入場者数 671人  


JEF市原千葉レディース 1-0 浦和レッズレディース  


得点: 

12分 深澤里沙



【JEF市原千葉・スターティングメンバー】

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GK/ 山根恵里奈

DF/ 2上野紗希、3櫻本尚子、4高橋佐智江、24千野晶子

MF/ 7筏井りさ(→77分 MF10鴨川実歩→90+1分 MF14安齋結花)、20柳井里奈、26北川紗希(→61分 DF5細川元代)、30川村優理

FW/ 8深澤里沙、11小川志保

SUB/ GK1船田麻友、MF18山本菜桜美、



【浦和レッズレディース・スターティングメンバー】
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GK/ 池田咲紀子

DF/ 石井咲希、坂本理保、高畑志帆、齊藤あか
MF/ 岸川奈津希、藤田のぞみ、柴田華絵、加藤千佳(→46分FW吉良知夏)
FW/ 安田有希、後藤三知
SUB/ GK 田尻有美、DF 竹内希、MF堂園彩乃、MF栗島朱里

 
↓(後半からは以下のフォーメーションに)

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◆試合経過

※時間と状況説明がアバウトなのはご了承ください。


【前半】


前半2分、千葉

現レッズレディースユースの右SBの石井と、元レッズレディースユースで千葉の左SB上野が、浦和陣内の右サイドで奪り合いの攻防から、コーナーキック(CK)に。

千葉にとっては左CKをFW深澤がキックイン→GK池田が直接キャッチ。


6分、千葉

MF北川が右から上がりクロス→ゴール前でDF坂本がクリア、危ない場面。


※12分、千葉

攻勢が続き、右からゴール前左へのクロス→MF筏井が受けて持ち込みシュート→ゴール前にこぼれたボールを深澤が押し込んでゴール、千葉先制。

千葉 1-0 浦和


13分、浦和

FW後藤がペナルティエリア(PA)前で倒されフリーキック(FK)→倒れていた後藤が、リスタート時に素早く右のMF柴田へ渡し、柴田からゴール前へのクロス→ゴール前からのリバウンドに、浦和が(誰だか確認できず)後方からシュート→GK山根が飛びつき弾かれたボールをさらに2度?押し込むが、千葉にブロックされゴールならず。

浦和、前半最大のチャンスを逃すー


23分、千葉

MF川村がスライディングでボールを奪い、FW小川がシュートは、GK池田がキャッチ。


25分、浦和

MF安田がポストで受けて柴田がシュートは、グラウンダーをGK山根が難なくキャッチ。


29分、千葉

PA前で小川が倒されFK。筏井の浮き球の直接FKは、GK池田が難なくキャッチ。


32分、浦和

左サイドからFW加藤が持ち上がり、左SB齊藤に戻して斎藤からクロス→後藤のヘッドはゴール枠外へ。


35分、千葉

千葉の攻勢から、北川のパスにPA前からMF柳井がシュートは枠上へ外れる。


38分、浦和

左から持ち上がって来た安田が、千葉のDF櫻本と対峙し、左CKを獲得。

左CKを後藤のキックインから、ゴール前の跳ね返りに柴田が左からシュートは、威力なく右外へ外れる。


43分、浦和

左CK、後藤のキックイン→ゴール前ニアでMF岸川がヘッドを合わせるが、ゴール左外へ外れる。



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【後半】


5分、千葉

PA前から川村のシュートは、ゴール枠上へ。


9分、浦和

柴田がポストで受けて、左の後藤へ→後藤からゴール前のFW吉良、吉良から柴田が受けてシュートは、ゴール枠上へ外れる。


10分、千葉

右から小川のクロス→ゴール前、深澤がボレーを合わせる→GK池田が左へ飛び、ファインセーブ!


11分、浦和

左から後藤のクロス→吉良のヘッドへは合わず。

左から後藤のクロス→ゴール前におらず。


22分、浦和

岸川から後藤、後藤が左からクロス→ゴール前の安田に合わず。


27分、浦和

右CKから戻されたボールを、石井がゴール前へ浮き球を入れる→千葉DFの背後を突き、抜け出たFW吉良(MF柴田?)がシュートを、GK山根が至近でセーブ。

浦和の決定的場面。


29分、浦和

坂本の右への展開→石井が持ち上がくりクロス、後藤のシュートはDFがブロックなど、攻勢の続く浦和が、藤田の左からのパスに柴田がPA内でシュート→GK山根がゴール左前で弾きセーブ。


38分、千葉

浦和のクリアボールを川村がPA前で奪取し、ゴール前深澤に渡りシュートは、左外へ外れる。


39分、浦和

柴田?藤田?のスルーパスに吉良が抜け出すが、追いつく寸前でGK山根がキャッチ。


43分、浦和

左から後藤→吉良がDF交わしてクロス→ゴール前合わず。


45分、浦和

右で吉良がMF柳井に倒されFK獲得。FKを岸川がキックイン→リフレクトボールに柴田がシュートへ行くが、威力なく左外へ外れて行く。


アディショナルタイム経過中に、接触プレイで千葉の選手が倒れてしばし時が経つ。再開後ほどなくタイムアップの笛が吹かれ、試合終了ー



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~序盤から千葉の攻勢が上回り、浦和陣内での攻防が続く。浦和はボールを保持しても前に出せず、千葉のプレスに行く手を阻まれる。千葉は奪うとショートカウンターから浦和ゴール前を脅かす場面を度々見せる。

素早いつなぎから鋭い突破をみせる千葉。12分、浦和はゴール前でDFが付き切れず、崩された形から先制される。

その後、ポゼッションは浦和でも、千葉の出足良い球際への寄せに窮し、いい形での攻撃を展開できずに前半を終了。

20分過ぎぐらいから千葉陣内に攻め入る場面も増えたが、浦和の前半のゴールチャンスは、セットプレイからのものだけだったと見受ける。


後半開始から、浦和は4-4-2から4-2ー3ー1へフォーメーションを変更。

FW加藤選手に代わって入ったFW吉良選手を1トップに据えて、トップ下には前半持ち味を発揮できなかったMF柴田選手が入る。

後半の経過につれ、浦和は前を向いて躍動しボールを散らすようになった柴田選手と、左サイドに移ったFW後藤選手が身体を張った起点となり、ゴール前への供給源となる。千葉陣内に攻め入りゴールチャンスは多くなる。

千葉は守勢からボールを奪うと、持ち前の鋭い速攻を利かせ、浦和ゴール前へと持ち運ぶ。先鋒となりゴールを脅かしたのはFW深澤選手。

浦和は右サイドからSBの石井選手が積極的に上がるようになり、左右から前半には見られなかった攻撃を展開するも、中を固めて堅守の千葉を最後まで崩せず得点できずに、試合終了。

千葉のFW小川選手やMF川村選手をはじめ選手たち各々が、最後までプレッシングを仕掛け、身体を張ってボールキープに奮闘。1点を死守して勝ち切った、という印象でしたー



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うーん、残念でしたね。

まず思いましたのは、千葉は真剣勝負の公式戦の場として、昨年の最後は、皇后杯の決勝戦(2012年12月24日)でINAC神戸に惜敗。さらに先週のリーグ開幕戦でもINAC神戸と対戦で、こちらも1-2で負けたとはいえ、試合内容でも善戦していたということです。そこで2戦目として、レッズレディースとの対戦となり、ある程度は、与し易く感じられた部分はあったのではないかと。


勘ぐりは承知で思うのですが、チーム全体が高い目標に向いているのではないか。INAC神戸に及ばなかった悔しさが、でも手応えを覚えての自信を掴み、昨年より洗練されたプレーぶりが、選手個々に表れていたのではないかと思うのです。

コンパクトにブロックを組み、ボールホルダーに猛ダッシュでプレスを仕掛けて来る。パスが出た先には、Wチームで襲いかかる。浦和に対して、先んじた対応が効いていました。

センターラインのFW小川選手、MF川村選手、DF高橋選手らが、球際に勢いよく飛び出して来ると、押し戻される場面が多かったと見受けました。

絶え間無い運動量と、フィジカルコンタクトの強靭さを求められるのでしょうが、戦術の浸透と適材適所の補強を経て、千葉は自分が知る限りでは2010年から、かなりの強豪レベルへ、今のスタイルを築き上げたという印象を覚えます。

こう言っては上から申し上げるみたいで申し訳ないのですが、上村監督は限られた戦力の中でやりくりをして選手のモチベーションを高め再生させ、強豪に対抗しうるチームへ押し上げて来ました。時間をかけて築き上げて来たジェフ千葉があります。感服します。



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浦和在籍中は、出場機会に恵まれなかったDF千野選手が、身体を張ってサイドを防ぎ奮闘していました。同じく元浦和のDF櫻本選手も、センターバックの要として今や主将を務めています。DFリーダーとして指示を出し統率していました。2選手とも浦和の下部組織出身でもあります。

レッズレディースユースから新入団の左SB上野選手は、俊敏な対応が目立っていました。球際に強くボールキープからドリブルが巧みで、DFではゴール前に入って浦和の決定機をとっさに防ぐなど活躍を見せていました。 代表のポルトガル遠征前の合宿に練習生として参加し、評価高い選手です。センスの良さを感じます。

やっぱり、元浦和の選手たちを擁したチームに負けてしまうと、ちょっと悔しい思いは感じます。

ユースからの逸材がなるべくトップチームでも活躍出来るように願いたいです。今年からチームが若返り、手塚監督はTMで積極的にユースの選手を起用していますし、先を見据えたチームづくりの上では、今まで以上に選手の可能性を試してくれると期待しますが。



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千葉のことばかりの感想になってしまいましたが、浦和は現状出来る力は、最大限尽くしていたと思えます。

後半からフォーメーションを変更し、前半2トップが孤立しシュート0で活かせなかった状態を、柴田選手がトップ下に入ることで狭いスペースを突いたゴールに迫る場面も見られました。両サイドにフィジカルの強い後藤選手・安田選手の起点を置くことで、浦和のポゼッションがさらに高まったと見受けました。藤田選手や石井選手の攻撃参加も見られ、あと一歩及ばなかったのは残念ではあります。

ですが、ボールも人もどんどん動かしてフィニッシュまでの形を共有しているのは見られましたし、積極的にゴールを目指す姿勢においては、昨年0-0で引き分けた同場所での対戦より、断然見どころが多かったという印象です。


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あとは実戦を経ながら質を高めて行くことを期待したいです。誰がどうということではなく、全体としてのレベルアップが求められ、まだこれからの伸びしろは多いはずです。

プレッシャーに負けない個々のスキルを高め、スピーディなパス回しとテクニックを駆使したトップチームに匹敵するぐらいの、魅力ある浦女のサッカーを目指してもらいたい!


レディースもトップチームが数年前に迎えた過渡期にいます。辛い時期もあるかもしれませんが、今後の成長を見届けて行く楽しみを、今後応援する皆さんで共有して参りましょう。



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