Estadio Algarve
(トリップアドバイザー提供)
ALGARVE WOMEN'S FOOTBALL CUP 2013
(グループA:第3戦)
日本 2-0 デンマーク
得点: 17分 川澄、41分 大儀見
【日本代表のスタメン】
大儀見 永里
川澄 中島
宇津木 田中明
鮫島 熊谷 岩清水 加戸
山根
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(交代)
55分 永里→髙瀬
71分 中島→田中(美)
88分 田中(明)→山崎
88分 大儀見→小川
~遅くなりましたが、昨日の試合をふりかえってー
序盤、デンマークは3バックで中盤を厚くして(3-5-2!?)パスを繋いで来るという、かつてない意外な展開から始まりました。15番のJ・ペデルセンがボランチの底で最終ラインにも入り、その前に11番バイエ、13番ラスムセンの中盤、左右にSHがいて、2トップという、変則的なフォーメーションが見受けられました。
日本はポゼッションしても、高い位置からプレスが来て、なかなか攻撃を持ち運べない。攻勢に出てボールを奪われると中盤から最終ラインが間延びして入り込まれ、たびたび自陣への侵入を許す不安定な状況がうかがえました。
とはいえ、デンマークは攻勢を仕掛けてもゴールへの手立てに乏しく、有効なシュートにまで行けなかったのですが。GK山根選手の守備機会は少なかったですし。
そんな中、日本はやはり多少ラッキーな形とはいえ、早い時間で先制点を入れアドバンテージを得れたことは大きかったでしょう。ラッキーと言うにも、MF川澄選手がおそらく今大会誰よりも運動量多く、サイドを上下していたからこその賜物でしょう。
前半不安定ながらも、対応力で上回る日本、デンマークの攻勢は減退していく。序盤のパスワークは見られなくなりました。
前半終盤、間隙を突いたFW大儀見選手の抜け出しからの追加点が、すでに試合を決定づけた感がありました。
後半に入り、コンパクトで連携が蜜になった日本の安定感が増すと、試合を安心して見てられる状態になります。(危うくゴールされそうな場面が一度ありましたが・・)
ダイレクトに繋がれたパスが3本4本と続いてゴール前を脅かす惜しい場面や、前から積極的なディフェンスを仕掛けて相手を囲む様子など、いつものなでしこのサッカーが蘇っていたといえるでしょうか。
出来れば、大儀見選手以外の攻撃的な選手からの追加点がほしかったところですが、難なく試合終了を迎えました。相手にも依るでしょうけど、アルガルヴェ3戦目を経て本来のなでしこらしい型が、今大会の新メンバーの内でも見受けられるようになったことは、結果も含め収穫になったといえるでしょう。
宇津木選手がドイツ戦以上に存在感を示していました。中盤でしっかりボールをキープし、次へ繋げる選択はシンプルに早く、攻守のバランスをうまく繋いでいた感があります。2得点の起点となり、勝利への大きな貢献を果たしました。デンマークの大柄な選手相手でもフィジカルの強さ、目立っていました。
この試合、過去2戦と違って見えたのは、右サイドの活性化です。
MF加戸選手は、相手の左SHに仕事をさせなかったです。ちょっと不器用そうなんですけど懸命で、粘り強く対応していました。後半になってオーバラップから攻撃参加も積極的になり活躍をみせていましたし。
それから、右SHに入ったMF中島選手ですね。この相手の嫌がる選手を、ようやく長い時間見ることができました。
加戸選手が相手とサイドラインの攻防に駆け寄って加担したり、右から内に入ってのサポートする守備での貢献が目立ちました。相手を執拗に追い込みボール奪取に長けている選手であり、今回は加戸選手と共に、ピンチを未然に防ぎ、守から攻への切り替わりに役割を果たしていたのではないでしょうかー
持ち前の攻撃力では、ゴール前へ持ち込んでシュートがポストに当たる惜しい場面もありましたね。
俊敏に的確な判断で動ける、常にアグレッシブで思い切りがいい中島選手には、レッズレディースは何度も苦しめられていますから(^^;)
身近で澤穂希に接し吸収し進化し続けている。そんな感じをいつも受けますー
明日はもう最終順位決定戦、中国に勝って有終の美をかざりましょう!
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