レッズレディース、JFAアカデミー福島戦観戦記 (皇后杯準々決勝) | うらじょ

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浦和レッズレディース中心にはなりますけど
いろいろ好き勝手に書いてます。
よろしくですー


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【第34回皇后杯 全日本女子サッカー選手権大会 準々決勝】
2012年12月16日(日) 11:00キックオフ 第1試合
・三木総合防災公園陸上競技場/観客数841人

JFAアカデミー福島 0-3 浦和レッズレディース


得点:

12分 加藤千佳

15分 土橋優貴

70分 後藤三知




【JFAアカデミー福島・メンバー】
GK/ 1井上ねね

DF/ 3須永愛海、4三宅史織(Cap)、6吉武愛美、10乗松瑠華

MF/ 7成宮唯、13水谷有希(→88分DF14森沙也香)、16守屋都弥、17北川ひかる

FW/ 9増矢理花(→86分FW11小島ひかる)、2小島美玖

SUB/ DF5山守杏奈、、DF22橋沼真帆、MF8門井恵美、


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【浦和レッズレディース・メンバー】
GK/ 池田咲紀子
DF/ 土橋優貴、坂本理保、矢野喬子(Cap)、堂園彩乃(→67分竹山裕子)

MF/ 岸川奈津希、藤田のぞみ(→78分安田有希)、庭田亜樹子(→59分猶本光)、柴田華絵

FW/ 後藤三知、加藤千佳

SUB/ GK山郷のぞみ、FW荒川恵理子


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【試合経過】

※時間と状況把握はアバウトです。見違えた箇所や見落としはあるはずです。どうかご了承ください。


・前半1分、福島

MF守屋が中央右からミドルシュート→GK池田の頭上、弾き出して逃れ(クロスバーに当たったらしい?)→DF土橋がリバウンドをクリアー


・3分、浦和

土橋が右サイドからのクロス→PA(ペナルティエリア)内、ゴール右前からFW加藤が飛び込んで合わせるが、DFがシュートブロックしCK(コーナーキック)に。浦和の惜しい場面


・7分、浦和

左CKからMF庭田がキックイン→ゴール前でDF堂園らが合わせに行くが当たらず、ボールはゴール前を流れて行く。


☆12分、浦和

左から堂園がグラウンダーのクロス→ゴール前左で後藤がうまく捌いて加藤に合わせると、加藤が素早く左足を振り抜く→GKの上を越す浮いた弾道になったシュートが、ゴール右へと決まる。(当たり損なったのか、コースを狙ったのか?は不明です。)

浦和先制。 浦和 1-0 JFA福島


☆15分、浦和

右サイドを上がって来た土橋が、ゴール前へのクロス→ボールは直接、ゴールマウス上方へと流れて行き、GK井上が手を伸ばすが弾いて後逸し、左隅にゴールインとなる。

浦和追加点。 浦和 2-0 JFA福島


・17分、浦和

左から堂園のクロス→ゴール前ファーサイドで庭田がヘッドを合わせるが、ゴール右へ外れる。


・18分、浦和

MF藤田→MF柴田へと渡り、ゴール右前からシュートは、GK井上が右横に倒れてキャッチ。


・31~32分、福島

右からPA左で受けたMF北川がシュート→クロスバーに当たり、惜しくもゴールならず。その後も福島が左右にパスを巡らせ攻勢を続けたが、浦和はシュートを撃たせず対応し、この試合最大のピンチを凌ぐ。


・40分、浦和

右CKから、ゴール前のリバウンドを、後方から藤田がシュート→低ライナーの弾道をGK井上が弾き出してセーブ。


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・後半2分、浦和

DF矢野から左へ→後藤→堂園とつなぎクロスは、ゴール左外へ。


・後半7分、福島

中央の縦パスに、守屋?が抜け出して追いつこうとするが、GK池田が先んじて前に出てキャッチし防ぐ。


・後半19分、浦和

右から土橋→後藤がポストで受けて、藤田がシュート→グラウンダーの弱い弾道をGK井上がキャッチ。


☆後半25分、浦和

後藤が中央をドリブル突破して上がる→左の加藤へパスし、その折り返しを後藤が、ゴール前ダイレクトで合わせてゴールが決まる。

浦和3点目。 浦和 3-0 JFA福島


・後半40分、浦和

左へ展開から、後藤→DF竹山→MF安田とつなぎ、安田は左からPA内に侵入→ドリブルでかわし倒されるがファウルはなく、ボールを獲られチャンスが潰える。


・後半42分、浦和

MF猶本から右前へグラウンダーの縦パスに、後藤が受けてゴール前へ→GKが出ていたのをかわして?ゴールへ流し込むが、ボールは左外へはずれていく。惜しい場面。


・後半45分、浦和

左から安田が持ち込みクロス→ゴール前フリーの後藤が受けてシュートへ行くが、枠上へ外れる。決定的場面。


アディショナルタイムを経て、試合終了ー




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【試合の流れ】~あくまで私的な見た目です。~

メインスタンドから見て右側のゴール裏は、旗が大きくはためく向かい風。

前半、こちらのゴールに向かってくるサイドを選択したレッズレディース。藤枝の3回戦に続いて、キックオフ直前に選手スタッフ一同、大きな円陣を組み、掛け声一斉でピッチに散る。

JFA福島も、自陣真ん中での円陣から、気合のこもった掛け声を、レッズをしのぐ大きな発声から布陣に付く。


開始早々、福島が攻め入りミドルシュートを放つと、クロスバーに直撃。(らしいです、確認できませんでした)

いきなりゴールを急襲する福島に、勝ち上がって来た勢いが感じられる。

難を逃れた浦和は、ポゼッションで断然優位に立つと、パスを巡らせサイドから攻め上がり、ゴール前までの連携が、うかがえ始める。

前半12分、左サイドからゴール前の福島DFを交わして繋ぎ、先制点。

3分後には、右サイドでパスを繋いで、上がって来たDF土橋がクロスを入れると、直接ゴール隅に収まるラッキーゴールとなり、浦和が追加点。

その後はしかし、浦和が福島陣内に入って攻勢を展開するも、なかなかシュートまで持ち込めない膠着状態が続く。

応戦する福島が、次第に浦和のボール回しに慣れて来たのか、ボールホルダーに素早いチェックを入れ、サイドでは複数で囲みプレッシャーを掛け続け、浦和はパスを繋げていてもゴールチャンスには至れない。

試合序盤に翻弄していた浦和の攻勢が、影をひそめる。


福島のこの試合最大のチャンスは前半30分過ぎ。

カウンターから持ち上がって左へ渡し、ミドルシュートがクロスバーを叩いてゴールを逃す。その後も波状攻撃からパスを巡らせ浦和ゴール前を脅かすが、シュートまでには行けず攻勢は潰える。

以降は、後半の序盤すぎまで、浦和が福島陣内に入ったポゼッションと、応戦して反撃のチャンスをうかがう福島という、さらに膠着した状態が続いていく。


後半20分頃、福島が全体的にラインが高くなった状況がうかがえ始め、攻勢に出ようという意図が感じられる。

しかし25分、前掛かりにゴールを目指す福島から、後藤がDFを交わして抜け出し3点目を決める。

その後は、途中交代の選手の活性化も目立つ浦和が、時間の経過につれ攻勢を強めゲームを支配し、勝利を決して行く。

終了際、2度の得点機を逃すも、福島を後半シュート無しで抑えた浦和が3-0で勝利し、準決勝へ進出。




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【浦和について】

この試合、もっとも奮闘し勝利に貢献していたのは、FW後藤選手といっていいでしょうか。

先制点のアシストに、3点目のゴールという好結果以外にも、縦横無尽にあらゆる局面に顔を出しては、くさびを受けたり、サイドの攻め上がりをアシストする繋ぎなど尽力し、前へ持ち運ぶ主軸としての活躍が目立っていました。

ワントップとして前に留まらず、2列目より下がってボールを受け攻撃を展開する起点となる働きぶりには、荒川選手を彷彿とさせるものを感じました。とても献身的に周りを活かそうとしている姿勢が見えました。

主に左サイドを持ち前のテクニックとスピードを活かした攻撃スタイルから、いまは在籍4年を経て、フィジカルに力感が増し、センターFWとしても幅広い余裕あるプレーぶりがうかがえるようになったと思います。

3回戦で途中交代となったFW吉良選手の代わりとしての起用に、しっかり応える活躍となりました。


左FWとして起用された加藤選手も、後藤選手と同じく1得点1アシストの活躍。瞬発的なスピードを活かした攻撃力が、浦和の新たな得点源となっています。

ゴール前で、DFからスッと抜け出てフィニッシュできる素早さがあり、ぜひ今後も活かされる場面が訪れることを期待したいです。


左DF堂園選手が、仙台戦の時よりも攻め上がる機会が多く目立ち、先制点の起点となりました。

途中交代で久しぶりの出場となったMF安田選手は、左からドリブルで相手を交わして行く力強さがあり、健在ぶりを発揮していました。


左側の選手ばかりを、評価している今回になりましたが、もちろんすべての選手がそれぞれも実力を発揮し、まずは無難に準決勝進出を果たしたといえるでしょうか。



ただひとつだけー

JFA福島のディフェンスの前に、なかなかシュートまで行けない時間帯が延々と続きました。

今回は一緒に応援することになった関西在住のJリーグをよく観戦する方が、浦和のパス回しを見るに、福島の守備ブロックを避けながら外で回している感じがある、という指摘をしていました。

たしかに、ポゼッションをしていたとしても、中央へ踏み込めずに、サイドや後方から前に出しては、防がれる状況は続いたかと見受けました。

今季、浦和が結果が出なかった試合で、たびたび見せていた状況と同様だったかもしれません。


次戦は、INAC神戸だけに、さらに強く激しいプレッシャーの中、浦和は奮闘していかなくてはなりません。

今出来うる限りの力を発揮し、逡巡がうかがえる場面が少なくなるように、ゴールチャンスを少しでも多く、願うのみです。





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今回の対戦で、JFAアカデミー福島での試合が最後になった、小島ひかる選手、須永選手、成宮選手、吉武選手、山守選手。

最後まで運動量が落ちず、諦めず、精神的にもたくましい戦いぶりが、きっと今後に活かされていくに違いありません。

6年間、大変な状況を乗り越え頑張られ、お疲れ様でした。






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ー準々決勝第2試合、INAC神戸に敗戦したAS狭山の選手たちが、客席に向かって深々と頭を下げておりました。

1年で戻って来いよ!




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さあ次は、いよいよ、決戦ですね!!