国際女子サッカークラブ選手権 2012
【1回戦】
11月22日(木) @浦和駒場スタジアム
・1試合目 16:30KICK OFF/・2試合目 19:20KICK OFF
【決勝/3位決定戦】
11月25日 (日) @NACK5スタジアム大宮
・3位決定戦 13:30KICKOFF
・決勝戦 17:20KICKOFF
■出場チーム
・ 日テレ・ベレーザ<日本>
(日本・プレナスなでしこリーグカップ2012優勝チーム)
・オリンピック・リヨン<フランス>
(フランス・UEFAチャンピオンズリーグ2011-12優勝チーム)
・キャンベラ・ユナイテッドFC<オーストラリア>
(オーストラリア・オーストラリアリーグ2011-12優勝チーム)
・INAC神戸レオネッサ<日本>
(日本・プレナスなでしこリーグ2012優勝チーム)
■大会形式
◎試合形式:出場4チームによるトーナメント戦。順位決定戦あり。
90分間(前後半45分)の試合を行い、90分で勝敗がつかない場合はPKにより勝利チームを決定する。
決勝戦のみ20分(10分ハーフ)の延長戦を行い、勝敗が決定しない場合PKにより優勝チームを決定。
3位決定戦は延長戦なしでPK。
◎賞金:賞金総額10万ドル
【1回戦・第1試合】
2012年11月22日(木) 16:30キックオフ @浦和駒場
日テレベレーザ vs オリンピック・リヨン
◆スタジアム開門
15:00(予定)
◆各チームのベンチ位置
(ホーム側)日テレ・ベレーザ (アウェイ側)オリンピック・リヨン
日テレ・ベレーザ
◆創部:1981年
◆本拠地:東京都稲城市
◆主な戦績
・JLSL/L1/なでしこリーグ優勝12回、
・皇后杯全日本女子選手権優勝10回
・なでしこリーグカップ優勝3連覇(2007、2010、2012年)
・なでしこスーパーカップ優勝2回、・日韓チャンピオンシップ優勝
◆日テレ・ベレーザ選手情報→http://www.verdy.co.jp/beleza/player/
【なでしこリーグ最終戦(vsINAC神戸戦)メンバー】
GK /1松林美久
DF/ 4須藤安紀子、14小林海咲、22岩清水梓、23土光真代
MF/ 6有吉佐織、7原菜摘子、8小林弥生(85分→19田中美南)、10伊藤香菜子
FW/ 9永里亜紗乃、11木龍七瀬
◆創設:1971年
◆本拠地:フランス・リヨン
◆所属:フランス・ディヴィジョン・アン・フェミニン(Division1 Feminine)
◆主な戦績
・フランスリーグ(Division1 feminine)優勝10回
・フランスカップ(Coupe de France Feminine)優勝4回
・UEFAチャンピオンズ・リーグ優勝2回(2010ー2011、2011ー2012)、準優勝1回(2009ー2010)
◆オリンピック・リヨン選手一覧
※MFアビリー(Abily)のフランスリーグ13得点は、現在リーグ1位。FWトナッツィ(Tonazzi)の8得点はリーグ2位、FWルソメル(Le Sommer)とFWトミ(Thomis)の7得点はリーグ4位。FW大滝選手の4得点はリーグ15位。
【リヨンのメンバー・フォーメーション】
①10月31日・UEFAチャンピオンズリーグ・Round of 16 1stleg
ー ZORKIY戦(ロシア)
GK /26ブアディ(Bouhadd)i
DF/ 17フランコ(Franco)、5ジョルジュ(Georges)、20ビギエ(Viguier)、18ボンパストル(Bompastor)
MF/ 6アンリ(Henry)、10ネシブ(Necib)、23アビリ(Abily)
FW/ 9ルソメル(Le Sommer)、8シェリン(Schelin)、12トミ(Thomis)
60分ルソメル→ディケマン(Dickenmann)
66分トミ→大滝
69分シェリン→トナッツイ(Tonazzi)
②11月7日・UEFAチャンピオンズリーグ・Round of 16 2ndleg
ー ZORKIY戦(ロシア)
GK /1デゥビル(Deville)i
DF/ 17フランコ(Franco)、20ビギエ(Viguier)、11アガード(Agard)、18ボンパストル(Bompastor)
MF/ 23アビリ(Abily)、15ビュサグリア(Bussaglia)、25マジリ(Majri)
FW/ 12トミ(Thomis)、24トナツィ(Tonazzi)、9ルソメル(Le Sommer)
46分ボンパストル→ディケマン(Dickenmann)
62分トミ→大滝
78分フランコ→ペリセト(Perisset)
【私的な対戦の見どころ】
欧州チャンピオン2連覇中の世界最強チーム、オリンピック・リヨン相手に、日テレ・ベレーザがどこまで健闘できるのか注目です。
ベレーザが、コンパクトな陣形を保ち、持ち前の個人技とパスコンビネーションから、世界最強のディフェンスにどう挑んで行くのかー
リヨンの前線からの積極的で厳しいチェイシングに、チャンピオンズリーグでは、熊谷選手の所属するフランクフルト、大儀見選手が所属するポツダムといったドイツの強豪でさえ、本来の攻撃のリズムをつかめずに、プレッシャーから後退させられる場面が多かった覚えがあります。
ボランチの先までボールを繋げずカットされ続け、リヨン相手では、ペナルティエリア内まで持ち運んで行くことは、ひじょうに困難なことです。
相手陣内での高い位置から、徹底してボールを奪うことができるから、攻勢は強まりポゼッションが持続され、桁違いの得点力で相手を圧倒する。
ロングパスの高精度、人並みはずれた脚力とフィジカル、素早い攻撃の中でもブレないトラップスキルを有し、大きな展開力からスペースを突いて一気にゴールへ迫ることができる。間違いなく世界ナンバーワンの攻撃力でしょう。
ベレーザは、ビルドアップからプレッシャーをかいくぐる困難に直面し、あるいは攻勢に追い込まれ凌ぐ中から、活路を見出す機会をうかがうことが多くなるでしょうか。
かつて体験したことのない高さやスピードに、圧倒される局面もあるかと思います。
ですが、DF岩清水選手を中心に、代表を含め経験豊富なDF須藤選手やMF小林弥生選手、MF伊藤選手といったベテラン勢が、リヨンの攻撃に身体を張って頑張り、チームを牽引していくことに期待したいです。
国際経験のあるMF有吉選手がサイドを下がり、U20の守備の要だったDF土光選手も守備機会が多くなるでしょうか。
ベレーザは、今季リーグ戦での失点は17。そのうち12失点もを後半に喫しています。
浦和、伊賀、新潟戦では、後半終盤に追いつかれ引き分けに終わり、勝ち点3を逃がしたのは手痛く、悔しかったとでしょう。
昨年のアーセナル・レディース(イングランド)との国際親善試合の時にも、後半終盤に息切れた様子で精彩を欠いていたのがうかがえました。
こう言っては悪いのですが、最近のベレーザは後半の経過につれパフォーマンスが落ちている、そんな印象があります。
今日はリヨン相手に、しっかり最後まで勝利目指して頑張ってもらいたい、なでしこリーグカップ王者としてふさわしい戦いぶりを期待したいです。
【注目したい選手】
ベレーザでは、MF原選手。
中盤でパス受けのタイミングを推し量り動き回り、スペースをつくっての受け出しから、守から攻への起点となりチャンスを演出する主軸の選手。
原選手の中盤での受け出しが目立ち経由して、両サイドへの展開から、FW木龍選手・MF有吉選手のサイドアタック→ゴール前への折り返しが見られるベレーザの攻勢に期待。
今季なでしこリーグ19得点でランキング2位のFW永里選手が、リヨンのDFラインから抜け出してゴールに迫れるか!? MF伊藤選手・MF原選手らから、チャンスを引き出すスルーパスが繋がるでしょうか。
リヨンでは、FWトミ選手。
ロンドンオリンピック前の日仏親善試合でも存在感強かったのですが、最近さらに持ち前のサイドアタックの攻撃力に磨きがかかってキレの良さが目立ち、対戦相手を圧倒している様子です。
11月11日に行われたフランスリーグ(Division1)・モンペリエ戦でのハットトリックは圧巻。(下の動画です。始まりにモンペリエ所属のMF宇津木瑠美選手のアシストシーンもあります。)
スピードに乗った高速ドリブルは他を寄せ付けず、今大会でも注目されるのではないでしょうか。