FIFAランキング27位
◆FIFA女子ワールドカップ: 6回出場
・1991年第1回・中国大会から、2011年ドイツ大会まで6回連続出場
・1999年第3回・アメリカ大会に準々決勝進出、他5回はグループ予選敗退
◆オリンピック: 3回出場
・2000年シドニー、2004年アテネ・準々決勝進出、2008年北京
◆アフリカ(CAF)女子チャンピオンシップ: 9回出場 (1991年~)
・1991、1995、1998、2000、2002、2004、2006、2010年 優勝(8回)
◆FIFA U-20女子ワールドカップ:6回出場 (2002年カナダ大会より連続出場)
・2010ドイツ大会:準優勝
・2002年タイ大会、2006年ロシア大会、2008年チリ大会:いずれもベスト8
◆FIFA U-17女子ワールドカップ2010:2回出場 (2008年ニュージーランド大会より連続出場)
・2010年トリニダード・トバゴ大会 ベスト8
※ナイジェリアは、各年代のワールドカップで1度も本大会進出を逃したことがない。
【FIFA U-20女子ワールドカップ2012 日本大会・メンバー】
・DFの平均身長=163cm : 日本DFの平均身長=163cm
・MFの平均身長=162.7cm : 日本MFの平均身長=154.5cm
・FWの平均身長=163.5cm : 日本FWの平均身長=163cm
【ナイジェリアU-20:これまでの戦績】
◆アフリカ予選(2012 African U-20 Cup of Nations for Women)
*予備予選
2011年10月~11月に開催
参加国:シエラ・レオネ、ケニア、ボツワナ、レソト、コモロ (レソト、コモロが脱落)
*1次予選
2012年2月17日~3月4日に開催
参加国:ナイジェリア、シエラ・レオネ、ジンバブエ、モザンビーク、マリ、赤道ギニア、カメルーン、コンゴ民主共和国、ザンビア、ケニア、モロッコ、ボツワナ、南アフリカ、ガーナ、ナミビア、チュニジア
・ナイジェリアは、シエラ・レオネに不戦勝!?の様子
*2次予選
2012 年3月30日~4月15日に開催
参加国:1次予選を勝ち抜いた8ヵ国
ナイジェリア、マリ、ケニア、南アフリカ、ジンバブエ、コンゴ、共和国、チュニジア、ガーナ
・ナイジェリア 6-0 ジンバブエ (1stラウンド3-0、2ndラウンド3-0)
*3次予選
2012年5月4日~20日に開催
参加国:2次予選を勝ち抜いた4ヵ国
ナイジェリア、コンゴ共和国、チュニジア、ガーナ
・ナイジェリア 7-0 コンゴ共和国 (1stラウンド4-0、2ndラウンド3-0)
・ガーナ 7-2 チュニジア (1stラウンド3-1、2ndラウンド4-1)
※ナイジェリアとガーナがジャパン2012の出場権を獲得
◆U-20ワールドカップ・ジャパン
[グループB]
・8月19日 ナイジェリア 2-0 韓国 (@浦和駒場 18時KO)
得点:15分オコビ、67分オパラノジー
・8月22日 ナイジェリア 1-1 ブラジル (@浦和駒場 15時KO)
得点:44分オルデガ、87分失点
・8月26日 ナイジェリア 4-0 イタリア (@ホムスタ神戸 16時20分KO)
得点:22分、40分、47分オルデガ、86分イグノビニア
※ナイジェリアは、グループBを2勝1分け勝ち点7、グループ1位で予選通過。
[決勝トーナメント]
*準々決勝
・8月30日 ナイジェリア 1-0 (延長1-0) メキシコ (@国立競技場 16時KO)
得点:109分オパラノジー
*準決勝
・9月4日 ナイジェリア 0-2 アメリカ (@国立競技場 16時KO)
得点:22分、70分失点
【8月19日vs韓国戦のスタメン・フォーメーション】
※以後の試合では18番のアデュレに代わって14番のオショアラが起用されています。
それにより、フォーメーションがどう変化したかは確認しておりませんので、ご了承ください。
※赤字は2011年W杯ドイツ大会にも出場した選手。
※青字は2010年U-20W杯ドイツ大会準優勝メンバー。
※9番オパラノジー選手は、2011年W杯、2010年U-20W杯いずれにも出場。
【気をつけたい注目の選手】
FW 17番 オルデガ選手
この年代では飛び抜けた身体能力を誇る万能ストライカー。今大会4得点。
DFが林立する中を切り込んで行って果敢にゴールを狙う。ノンステップからでも強烈な弾道のシュートを、ペナルティエリア前からでも放てるキック力は脅威。
左右クロスボールにゴール前へ入って来て、DFのマークを外しフィニッシュに至る動き出しのタイミングが絶妙。
もっともフリーにしてはいけない選手。
FW9番 オパラノジー選手
前線でDFを制して懐深く粘り強いキープ力を有する。上背を利したポストプレーで攻撃の起点となる。運動量豊富にハードワークをこなすFW。
ペナルティエリア前からの強烈なシュート(ナイジェリアの攻撃的な選手はほとんど兼ね備えているが)に、もっとも特長的なのは、ヘディングの強さと精度があげられる。
サイドからのロングレンジのクロスに、ゴール前でDFに競り勝ち今大会2得点。上体のバネをいかんなく発揮すして繰り出されるヘディングの強さには、セットプレイ時も含めて要注意。
FW7番 サンデー選手
両サイドから、切れ味鋭いドリブル突破は、ナイジェリアを一気に攻勢に押し上げる。
ひじょうに俊敏で対峙するDFは苦戦を強いられる。
左サイドMFからのスタメン→試合途中から右サイドにポジションチェンジもあり。
複数掛かりでしっかり食い止めたい。
MF10番 オコビ選手
ボランチとして運動量とフィジカルの強さが目立つ。前線へ持ち運ぶチャンスメイク、2列目からの攻撃参加、強烈なミドルシュートを放つ。
FW2人だけでなく、フリーにはしたくない注意すべき選手。
MF5番 ヌク選手
10番オコビ選手とボランチを組み、主に守備的な役割を担う。とても運動量が多く、ボールホルダーに対し絶えずプレッシングをかけ続けるハードワークをこなす。
オコビ選手と共に、中盤でのマイボール奪取に長けているので、ここをなんとしてでも突破してほしい!
~さて3位決定戦。ぼくは8月19日に、浦和駒場でナイジェリアを見たときに、衝撃を受けました。
韓国を圧倒する個人技の高さ、2010年のU-20ナイジェリアよりもコンパクトに連携した組織力も兼ね備えている、優勝候補の1つだと実感しました。
FWが韓国のDF~MFに1stチェックを入れて、怯んだボールホルダーをMFが囲んでボール奪取してしまう連携や、サイドのオーバーラップの迫力、小気味よいワンツーなど、質の高いプレーの数々に魅了されました。
準々決勝で日本は当たりたくない・・そう思えたのです。
しかしながら、試合を重ねるごとに、ナイジェリアの粗は露見されています。
韓国戦と試合ダイジェストを見た限りですが、まず、DFラインの統率が緩慢で、反撃を受けると4バックがラインを整えず、ずるずる後退しながらスペースを空けてしまうパターンが目に付きます。
高く上がったサイドを突かれ(とくに右サイド)、ピンチに陥る場面も多いです。DFの個人能力で凌ぎ、枠を外れるシュートで救われていますが、日本の攻撃陣なら、他国よりも多くの決定機をつくり、得点できるはずと見込んでおります。
ナイジェリアはリズムです。
試合前の鳥かごのパス回しに表れていましたが、実にリズミカルに行なわれています。
攻勢でパス回しが順調であれば、全体が活性化され、さらに個人技を活かしたプレーが躍動する、スタンドのナイジェリアサポーターもノリノリになります。
リズムを崩せる場面をどれだけ築けるか、断ち切る局面が増えれば増えるほど、日本は自分たちのサッカーに持っていけるはず。
まず試合序盤、個の強さに圧倒される場面もあるかもしれません。
しかしながら粘り強く対応していけば、チャンスが少しずつ増えていくはず、ナイジェリアの集中力が落ちるときが必ずあります!
日本に大敗したメキシコが延長戦まで粘り、無得点に終わりましたが韓国も決定機を何度もつくっていました。
ドイツに後半健闘できた日本なら、自信をもってのぞんでもらいたい、勝てます!!
U-20最後の試合、出せる力すべてを結集して、有終の美を飾りましょう!