レッズレディース、福岡J戦観戦記 | うらじょ

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〔プレナスなでしこリーグカップ2012 第2節〕

ー7月1日(日) 16:00キックオフー
 

浦和レッズレディース 5-0 福岡J・アンクラス

得点;

11分荒川、43分後藤、78分藤田、90分堂園、90+2分後藤

*鴻巣市立陸上競技場/ 入場者数 548人



【浦和レッズレディース・メンバー】
GK/ 山郷のぞみ(79分池田咲紀子)
DF/ 土橋優貴、高畑志帆、矢野喬子、堂園彩乃
MF/ 庭田亜樹子、柳田美幸(73分岸川奈津希)、後藤三知、安田有希(HT柴田華絵)

FW/ 荒川恵理子(66分藤田のぞみ)、吉良知夏(79分竹山裕子)

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【福岡Jアンクラス・メンバー】
GK/ 澤田法味
DF/ 秋山涼、内堀律子、磯金みどり、清原万里江
MF/ 葛間理代、花田亜衣子(67分堂下弥里)、川村真理、渋谷由美子
FW/ 平田ひかり、田頭陽子(63分佐藤楓)
SUB/ MF藤本優希、MF櫛笥葵

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(違っていたらすいません)



【試合経過】

※時間は手時計目安なので、アバウトです。現地で見た瞬間を記したものですので、実際と合致しているかは不確かです。ご了承くださいませ。
(今回は特に視界不良のため、見落としている場面もありますが、覚えのあるかぎり記しておきます。)


試合開始早々、浦和

左からのクロスに、ゴール前合わせようとするが惜しくもゴールならず(誰がどうであったかはよく確認できず)


前半8分、浦和
右コーナーキック(CK)から、キッカーMF庭田がゴール前へのグラウンダーのボールインに、ペナルティエリア後方のFW後藤が受けてフリーでシュートを放つも、ゴール枠上へ外れる惜しい場面。

前半11分、浦和
右からDF土橋のクロス→後藤受けて→FW吉良?からFW荒川へ、荒川はゴール左隅へグラウンダーを決める。

浦和先制、1-0


16分、浦和

左サイドから→中のMF柳田がダイレクトで前線へ繋ぎ、荒川が一人交わして抜け出そうとするが、福岡DFに
阻まれる。


22分、福岡

左から17番MF渋谷がミドルシュート→GK山郷、難なくキャッチ。


30分過ぎ

浦和が全体的に足が止まり、後ろで回す場面が多くなる。

福岡が浦和陣内でプレーする機会が目立つ。


37分、福岡

浦和DFのゴール左前が空いたところに、渋谷がグラウンダーのシュート→山郷が右へ倒れ弾き出す。浦和にとってヒヤッとする場面。


43分、浦和

FW吉良が持ち込み、右の後藤へ→右サイドを上がって来ていた土橋へと渡り、ゴール前へのクロス→MF柳田が左で受けて、ゴール前中央へ入れる→後藤が左足で合わせ2点目が決まる。

浦和2-0福岡

45分、浦和

左からDF堂園がゴール前へのクロス→後藤がヘッドを合わせるが、ゴール枠外へ外れる。



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後半4分、浦和

ゴール前で荒川がヘッドを合わせるが、枠外へ外れる。


5分、福岡

速攻で細かく繋いで浦和陣内へ攻め入り、最後はMF7番川村がペナルティエリア(PA)内右?から足から飛び込んで決めようとするが、浦和DFが阻む(GK山郷も出て来て防いでいたか、否か!?)


5~6分、浦和

吉良のシュートを、GK澤田が弾き出しナイスセービング。


6分、浦和

弾き出した右CKから、ゴール前のリバウンドに後ろからMF柴田がシュート→DFに当たったか?、枠上に外れて再びCKに。


15分、福岡

強いプレスをかける福岡。浦和陣内でボールを奪い、最後は4番磯金が思い切りよくロングシュート→山郷が正面でキャッチ。


21分、福岡

FW10番佐藤→MF5番花田がクロスを上げる→山郷キャッチ。


22分、福岡

FW22番平田が、右からシュート→枠上へ外れる。


25分、浦和

後藤が福岡陣内で奪取し、MF藤田へ渡りシュートは、福岡DFにブロックされCKに。


26分、福岡

右から平田が持ち込み→ゴール前中央の渋谷へ渡り→川村がシュートへ行くがうまくヒットできずチャンスを逸する。


27分、浦和

後藤から吉良、ゴール前でGKと競るも枠外へ


28分、浦和

ゴール前へ吉良が飛び込むが枠外へ(この日の吉良はゴール運が無かった印象)


32分、浦和

庭田!?がPA前左からのシュート→GKが左上へ飛びはじき出すナイスセービング。


33分、浦和

キッカー庭田の右コーナーから、ゴール前吉良?がヘッドで落として、藤田が押し込みゴール。

浦和3-0福岡

38分、福岡

平田が右からドリブルで一気に抜け出してゴール前へ、山郷と1対1となりシュートも、グラウンダーはゴール枠左へと外れる。(浦和この試合での最大のピンチの場面)


38分、福岡

浦和陣内から平田が立て続けにシュートを放つが、山郷が難なくキャッチ。


44分?、福岡

右からのクロスに、平田が落としてMF8番清原がシュートも、ゴール左枠外へ。


45分、浦和

左からDF竹山のクロスに、ゴール前堂園がヘッド決める。
(ゴール前で堂園と後藤が重なり合い、どちらがシュートを決めたかすぐに判別できず)

浦和4-0福岡


45+2分、浦和
PA前後で庭田→藤田らが細かくつないで、ゴール前抜け出た後藤へと渡り、シュートを決める。

浦和5-0福岡


試合終了ー




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6月10日のリーグ戦第9節から、1月も立たず再戦となったvs福岡戦。

前回はシュート20本、再三の決定機を決め切れず、1-1の引き分けに終わった浦和。

今回は試合開始早々に先制点をあげ、前半終了際に追加点を決めれたことで、前回とは違う余裕がうまれた様子。

後半でも動きの衰えなかった福岡の反撃をかわしながら、途中交代で入った選手たちの活躍もあり、終盤に突き放すゴールによって、結果5-0の大勝となりました。



【福岡について】

前回の対戦より、よりアグレッシブに浦和のポゼッションに絡んでくる感じを受けました。

前線から積極的に浦和の後列にチェイシングを仕掛け(これは今、どのチームでも同じですね)、ボールを奪取すれば縦に早く、積極的に遠目からでもシュートを放つ場面が目立ちました。

前から大柄なFW田頭選手が立ちはだかりプレッシャーをかけ、左からMF渋谷選手がしっかり枠をとらえるミドルを放ちます。


それにしても、以前から思うのですが、浦和との対戦時には、後半が進むほど粘り強く、運動量豊富に相手を凌駕できる力が福岡にはあります。

後半中ごろは福岡のペースで展開することも多くなり、攻守の切り替え早い反撃から、浦和のゴール前を脅かしました。

前半目立たなかったFW平田選手が、独力で突破し決定機が生まれ、MF川村選手の攻撃参加が、いいポジションに入って来てシュートチャンスをつくり、得点にはいまひとつ至らなかったものの、隙をみせると怖い攻撃陣であることが、十分にうかがえました。


リトリートでも、高い位置から果敢にアタックする姿勢は終始崩れず、どう戦うのかが明確であり、失点を重ねてもぶれて行かない。(試合終了際は事切れた様子でしたが)

粗はあるでしょうけれど強いチームを築いている、まだまだ進行形である感じがあり、リーグ最終節で対戦する時には、さらに手強くなりそうです。




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【浦和について】

前半の2得点にも繋がったのですが、浦和が右サイドで優勢に展開できたことは、この試合を有利に運べた要因のひとつといえるでしょう。

前節と同じ右MFに入った後藤選手が、福岡の左サイドとのマッチアップに競り勝ち、ドリブルで進入する場面を何度も見せましたし、右SBの土橋選手が後藤選手の上がりに呼応して、攻撃参加する機会も多かったです。

右MFの背後から、土橋選手がオーバーラップをする機会が多いときの浦和は、攻撃のリズムが良く得点への期待が高まる魅力があります。



前節同様に、高い位置からプレッシャーをかけてくる相手に対し、どう対応し克服していくのかー

今季を見通して来まして、今のレッズレディースにとっての至上命題とさえ思えてしまいます。

が、この試合は前半から見違えました。

迫り来る相手に対して、後列~中盤と受けてから出すタイミング・速さが向上し、連携の密度がぐっと深まった印象です。

今まで、2トラップー3トラップで保持時間が約3秒以上もかかるときがあり、前が滞ってしまい後ろに戻していた場面も多かった選手たちが、俊敏にはたき合いながら福岡のプレスを交わし、縦へ前への推進力をみせて行きます。

選手同士の距離感良く、狭い中盤の中で受けようと、活発な動き出しを見せ始めたのは、ルックアップしてターゲットを探していた時のパスワークとは見違えます。


前から来る相手を翻弄できれば、おのずと前線やサイドのスペースへの狙いが有効になるでしょうか。

右サイドの後藤選手が、スピードに乗った攻撃を活かし優位に立てたのは先述のとおりで、また柳田選手ら中盤からの、前線をダイアゴナル(斜め)に走らせる狙ったスルーパスが、度々繰り出されました。

FW荒川・吉良選手が、タイミングを見計らって前へ抜け出そうとする動き出しに、しかし福岡のセンターバックである4番の内堀選手(荒川選手にタイトマーク)と3番磯金選手が、終始警戒してほとんどを防がれましたが、これまでの最後列からのフィードを前線がシンプルに追いかけていた時よりも、相手にとっては危険度の増す有効な狙いとなっていくでしょうか。

荒川選手が状況を把握しながら、献身的に下がって来てはくさびを受ける場面が、今まで以上に目立っていた気がします。

全体を通して、お互いが補完しあう、チームへの思いというのが伝わって来た気がします。




途中交代で入った選手たちが、後半追加点となる活躍をみせていました。

故障明けのMF藤田選手にMF柴田選手が連携し、狭いスペースの中でも機敏にパスを回して行けるのは、局面を打開できる武器になりそうです。

DF竹山選手も怪我から復帰。クロスボールの精度が冴えていました。

後半途中から左MFで積極的な攻撃を見せた堂園選手など、これからを期待できる選手が浦和には多いです。



最終的にはこんな感じ?になりました。



ーーーーーーー後藤ーーーー


ーーーー藤田ーーーーーーーー


堂園ーーーーーーーーーー柴田


ーーーー岸川ーー庭田ーーーー


竹山ーー矢野ーー高畑ーー土橋



ーーーーーー池田ーーーーーー




対戦相手とのパワーバランスにより、今回は良かった・悪かったとなるのでしょうが、ただいちばんいえるのは、じゃあ何を変えて行きたい・改善したいのかが見ている者に伝わることであり、そういう意味では、今必死に選手たちが何とかしようと頑張ってきているのが、今回の福岡戦では伝わっってきた思いを抱きます。

ですがまだ、コメントで頂いた方がおっしゃるとおりに、「内容がまだまだな部分が目につき、特に中盤より後ろでのボール回しで不用意なパスをカットされることが何度かあり、冷やっとしました。この辺を修正しないと、神戸、日テレには勝てないと思います。」というのは、的を射ていると思います。

前半の30分前後に足が止まり、後半も度々危ない場面が目立ちましたし。いつも100%とはいかないでしょうけども、レッズレディースを厳しく見ていく目の肥えた意見は不可欠でしょう。



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何を変えて行きたいのか、明確に体現した選手が、DF矢野喬子選手だったでしょうか。

前半の序盤から、最後列から積極的にドリブルで上がって行く姿勢を見せ、チームを鼓舞して気勢を上げようとする、気持ちのこもったプレーとして感じ受けました。

序盤から、2度3度と相手の待ち構える中へ割って入って行こうとする果敢さには、この試合のレッズレディースは違う、期待できると思わせたのです。



雨空のピッチコンディションの悪い鴻巣で大勝を収めたこと、チームは息を吹き返す兆しがあります。

矢野選手が、代表よりもまずレッズレディースの主将として、自らがボールを動かして最近の停滞していたチームを活性化させ、また完封勝ちにも大きな貢献を果たしました。



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なでしこジャパンに選ばれるにふさわしい選手の条件として、その修正能力の高さを感じるときがあります。

今回が、いずれワンバックやモーガンに付き切れず失点を喫した悔しさを晴らす機会への、1stステップとなる試合になることも願いたいです。

朴訥としていながらも、内に秘めた闘志は誰よりも強いものを感じました。


浦和レッズレディース、リーグカップ予選突破へ向け再興、次の新潟戦が大きなヤマ場となりますー