女子CL、リヨン2連覇  熊谷フル出場、大滝途中出場 | うらじょ

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UEFA-WOMEN'S CHAMPIONS LEAGUE 2011/2012
THE FINAL


うらじょ Lyon 2-0 Frankfurt うらじょ


Goals:

1 - 0 15分 Sommer (PG)
2 - 0 28分 
Abily


Date: 2012 5/17 (※日本時間: 5/18 AM1:00)

Stadium: Olympiastadion

Venue: Munich (GER)

Attendance: 50212人



UEFA女子チャンピオンズ・リーグ(CL)2011-12決勝戦は、フランスのオリンピック・リヨンが、ドイツの1FFC フランクフルトを2-0で下し、昨年に続いてのヨーロッパクラブチャンピオンとなり、CL2連覇を達成しました。


フランクフルトに所属する熊谷紗希選手は、守備的ボランチとしてフル出場。

リヨンに所属する大滝麻未選手は、後半43分から途中出場しました。

CL決勝戦に、両チームから日本人選手が出場するのは初めてのこと。

熊谷選手と大滝選手が、激しくボールを獲り合う場面もあり、大舞台での対決が実現しました。


Frankfurt Line-up

GK/26 Schumann

DF/12Weber,2Lewandowski, 25Bartusiak, 5Thunebro,

MF/4Kumagai,28Smisek,7Behringer, 15Huth, 18Garefrekes

FW/10Marozsán


Weber→23Percival(61分),Huth→21Crnogorčević(64分),Smisek→Landström(83分)




Marozsán
Huth Garefrekes
Behringer
Smisek Kumagai
Thunebro Weber
Lewandowski Bartusiak
Schumann


Lyon Line-up
GK/Bouhaddi

DF/Bompastor (c),Renard,Viguier,Franco,

MF/ Necib, Traña,Henry,Abily

FW/Schelin,,Le Sommer,


Necib→21Dickenmann(49分),LeSommer→5Rosana(65分),Schelin→Otaki(88分)



Schelin
Necib Abily LeSommer
Traña Henry
Bompastor Franco
Renard Viguier
Bouhaddi



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【試合経過】

試合は、地元ドイツの大声援を受けるフランクフルトが、前半序盤から勢いよく攻め立てましたが、リヨンが積極的に前に出てボールを獲りに行く姿勢から、次第に本来の攻撃的なペースをつかみ出し、フランクフルト陣内を脅かし始めます。

前半15分、フランクフルトのMFベーリンガー(Behringer)選手が、自陣ペナルティエリア(PA)内からパスを出すところを、リヨンのMFトラニャ(Traña)選手が急襲し、ボールを奪いかけます。

奪い返そうとベーリンガー選手が倒してしまい、PKの判定。

キッカーのFWルソメル(Le Sommer)選手が、ゴール右上にPKを決め、リヨンが先制します。


前半28分、リヨンのトラニャ(Traña)選手が、センターサークル付近から、前線のFWシェリン(Schelin)選手めがけてフィードを送ると、フランクフルトのGKシューマン(Schuman)選手が、PA前に出てヘッドでクリア。

クリアボールをMFアビリー(Abily)選手がダイレクトにゴールに向かって蹴り上げ、浮き球の軌道のボールは無人のゴールへと収まり、リヨンが2点目をあげます。


フランクフルトは、MFガレフレイケス(Garefrekes,)選手、MFベーリンガー選手、FWマロツァン(Marozsán)選手らを中心に反撃を試みますが、リヨンの統率された堅固な守備陣を崩すことが容易ではありません。

両ボランチが絞って行く手を阻み、対人の強さと高さを備えた最終ラインの壁が立ちはだかります。

フランクフルトの攻勢は、前半の決定的チャンスを逸し、後半のゴール前での攻防にシュートを決め切れない惜しい場面もあるものの、結局最後まで得点を返すことができませんでした。


リヨンは、前線の選手たちのボールキープが優れていて、フランクフルトは複数でボールを獲りに行っても奪うことができず苦戦しました。

FWシェリン選手、アビリー選手、MFネシブ(Necib)選手ら、一人一人の技術がしっかりしていて、囲まれても容易にボールを奪われません。

また相手に渡っても、すぐに切り替えて前からプレッシャーをかけるので、フランクフルト陣内に押し込みゲームを有利に運びながら時間を費やしていました。

機を見て中盤のアンリ(Henry)選手やトラニャ選手が積極的に攻撃参加するのも効果的でした。


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【熊谷選手】
熊谷選手は、中盤のアンカーに位置し、主に守備的なフォローと攻守の繋ぎ役としてチームを支えていました。

状況に合わせた対応を無難にこなしていたと見受けましたが、もっと前に出て来て攻撃参加を見せたり、持ち味である精度の高いロングフィードも繰り出してもらいたかったのですが、チームとしての決められた役割があり、それに徹していた様子でした。

準優勝に終わり悔しさを滲ませていましたが、CL決勝の大舞台でフル出場した選手は、永里選手でもなかった初めてのことです。

トップレベルの選手ばかりが集う中で奮闘した貴重な経験は、今後の日本代表で活かされレベルアップへつながることを期待です。

まだリーグ戦が2試合残っていますが、ひとまずお疲れ様でした!



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【大滝選手】

大滝選手は、終了際にFWシェリン選手と交代して出場。

シェリン選手の1トップの位置に入り、、スルーパスを受けてフリーになるチャンスがありましたが、DF2人に付かれて突破できず活かすことはできませんでした。

それにしても、今年3月からリヨンに本格的に加わり、わずか2ヶ月あまりで欧州一の瞬間に立ち会えることになるとは、なんという幸運でしょう。

ですがエースFWのシェリン選手の後を任されピッチに立てるのですから、それだけ認められた選手でもあるわけで、監督の期待は高いんでしょうね。

西東京市東伏見の早大グラウンドから、ドイツ・ミュンヘンで5万大観衆を前にしての欧州一の栄冠!

感慨深いです。



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【リヨンとフランス代表】

リヨンは2011-12年度のチャンピオンズ・リーグ(CL)を、決勝トーナメントベスト32(Round of 32)から出場。

優勝までの9試合を、39得点1失点という圧倒的強さで、CL2連覇を果たしました。

今回の優勝メンバーのスタメンのうち、8人がフランス代表で活躍している選手たちです。(代表選手は最新のフランスサッカー協会オフィシャルを参考、リヨンの控えGKも代表の第2GK)


今季CLで9得点と得点王となったFWルソメル(LeSommer)選手とMFアビリー(Abily)選手、抜群のテクニックで司令塔をこなすMFネシブ(Necib)選手は、フランス代表でも攻撃の主軸。

そしてなによりも、DF4バックとGKが、そのままフランス代表でもあるということ。

センターバックの187cm長身ルナール(Renard)選手とViguier選手、左SBのフランコ(Franco)選手、右SBのボンパストル(Bompastor)選手、GKでは安定感あるボウハディ(Bouhaddi)選手といったリヨンの優勝メンバーが、代表でも中心となっているのはかなり手強いです。


リヨンは現在フランスリーグでは19試合を消化し、わずか3失点(103得点)。首位Juvisyとの優勝争いを制すると、フランスカップ、チャンピオンズリーグの優勝と合わせて三冠達成となります。

フランス代表は、2011ドイツW杯後の国際試合を現在まで14試合消化し14連勝。

こちらも4失点(50得点)と相当な堅守ぶりがうかがえます。

3月のキプロスカップ(Cyprus Cup)では、カナダやイングランドの強豪相手でも完封勝ちで大会優勝しました。


なでしこジャパンの佐々木監督が、もっとも危惧している相手がフランスといわれています。

選手個々が卓越した技術とフィジカルを有した上で、チームとしての戦術がしっかりしている、海外での評価は高いです。

今や欧州で無敵を誇り勢いに乗っているフランスが、ロンドンオリンピックのなでしこにとっては避けては通れない、最大のライバルとなりそうです。




観客が50212人はすごいことですね!