アメリカ
FIFAランキング1位
◆ワールドカップ; 6大会回連続出場 (1991~)
優勝 / 1991年、1999年
準優勝 / 2011年
◆オリンピック; 4大会回連続出場 (1996~)
優勝 / 1996年、2004年、2008年
準優勝 / 2000年
◆CONCACAFゴールドカップ(北中米カリブ海連盟加盟国大会) 6回優勝
◆アルガルベカップ 8回優勝
アルガルベカップ2012 代表メンバー
※印の選手は、W杯後に代表選出された選手。
選手の所属クラブについて、レルー(Sydney Leroux)選手がUCLA大学に所属以外は、活動休止中のWPSリーグ(Women's Professional Soccer)にすべての選手が在籍していた関係から、現在所属無しの選手が16名、休止前の所属先のままの選手が6名となっている。(オフィシャル参考)
■ 2011年W杯後、現在までの国際試合戦績
*2011年9月17日
vs カナダ 1-1
得点者; ワンバック
(LIVESTRONG Sporting Park / カンザスシティ / 16,191人)
*9月22日
vs カナダ 3-0
得点; ワンバック2、モーガン
(JELD-WEN Field / ポートランド / 18570人)
*11月19日
vs スウェーデン 1-1
得点; ヒース
(University of Phoenix Stadium / アリゾナ / 18482人)
◆2012 CONCACAF Women's Olympic Qualifying Tournament
〔北中米カリブ海地区・オリンピック予選 / 1月19日~29日 / カナダ・バンクーバー〕
2012年1月20日
vs ドミニカ共和国 14-0
得点; ワンバック2、ロイド、ビューラー、オライリー3、ヒース、ロドリゲス5、チェーニー
(BC Place Vancouver / カナダ / 6321人)
1月22日
vs ガテマラ 13-0
得点; ワンバック2、チェーニー、ロドリゲス、ロイド、リンジー、レルー5、ラピノー、モーガン
(BC Place Vancouver / カナダ / 6359人)
1月24日
vs メキシコ 4-0
得点; ロイド3、オライリー
(BC Place Vancouver / カナダ / 7599人)
1月27日
vs コスタリカ 3-0
得点; ヒース、ロイド、モーガン
(BC Place Vancouver / カナダ / 22594人)
1月29日 (大会決勝戦)
vs カナダ 4-0
得点; モーガン2、ワンバック2
(BC Place Vancouver / カナダ /25427人)
※予選には、アメリカ、カナダ、メキシコ、コスタリカ、ハイチ、キューバ、ガテマラ、ドミニカ共和国の8カ国が参加。
リーグ戦(2グループ)→決勝トーナメントを経て、大会決勝戦に進出する2カ国がオリンピック出場権を得る。
結果、決勝に進み大会優勝したアメリカと準優勝のカナダが、ロンドンオリンピック出場決定。
*2月11日
vs ニュージーランド 2-1
得点; モーガン2
(FC Dallas Frisco / テキサス / 20677人)
◆アルガルベカップの布陣
※チェニーはFW、オライリー・ロドリゲスは左MF、ラピノーは右MFもできる選手で、試合中のポジションチェンジについては詳細は判らないのでご了承ください。
↓ ↓ ↓
◆2011年7月17日 W杯決勝(vs 日本)のスタメン
※FWとサイドバックの起用に変化がありましたが、大きな入れ替わりははありません。
※4-2-3-1の場合ラピノーがトップ下に入ることもあり(2011年9月22日カナダ戦)
※昨日の日本女子代表、紅白戦レギュラーメンバーから、スタメン予想。
GK / 福元
DF / 鮫島、熊谷、岩清水、近賀
MF / 宮間、阪口、澤、大野
FW / 永里、安藤
FWアレックス・モーガン選手は、評判どおり日本にとって、かなり脅威となる選手です。
速攻時にハーフウェーライン付近から、トップスピードで相手を振り切りフィニッシュまで持って行ける走力、2,3人に付かれようが、切り返し交わしながらシュートを決めてしまうテクニック、ゴール前でマークを凌いでヘッドを叩き込むフィジカルの強さなど、ブラジルのFWマルタに匹敵する群を抜く万能型のストライカーといえます。
モーガン選手がさらに脅威なのは、2トップのもうひとり、アメリカのエースFWワンバック選手と、とてもいい関係を築きお互いを補完しあっており、ゴールを量産していることにあるといえます。
ゴール前へのクロス、ファーポストからヘッドでの折り返し、互いのシュートのリフレクトボールをさらに押し込む場面など、相手DFの数が上回っていようが、パワーでなぎ倒す凄みを覚えます。
2選手の得意の展開が、モーガン選手が右サイドから持ち込み、ゴールライン際でDFを交わしマイナスのクロスを入れると、ワンバック選手がゴール前で合わせるというパターン。
モーガン選手と直に対峙する左SBの鮫島選手、CBの熊谷選手をはじめ、DF陣の今日の対応はとても困難なものになると思われますが、できるだけゴール近くに、ボールも人も入れさせないよう凌いでもらいたいものです。
(W杯決勝の先制、熊谷選手が交わされシュートされた選手がモーガン)
モーガン選手ばかりでなく、アメリカはサイドからの攻撃が多いですから、MFオライリー、ラピノー、チェニーといった活発なサイドハーフの選手たちの侵入にも、随時気を配ってゴール前での決定的な形を作らせないことをケアです。
サイドからのクロスやFK時に、ゴール前でワンバック選手を一瞬でもフリーにしないように。
とくにDFの背後から、ファーポストにスッと出て決定的な仕事をするのがうまいワンバック選手には、気をつけてもらいたいです。解っていてもやられてしまうのがワンバック選手なだけに、です。
日本の攻撃としては、やはりアメリカと対戦してきた各国共通に、守から攻撃に切り替わりカウンター時は、大きなチャンスになると思われます。
日本の場合、できるだけ高い位置からボールを奪うことは可能ですから、一気にフィニッシュまで持ち込んでいけるかどうか。
また押し込まれた後に、自陣からの大きな縦パスに、前線に張っているFW永里、安藤選手が受けてタメをつくり、後続にうまくつなげて行ける展開が機能できるかどうか。
少しでも優位な状況でゲームを運んでもらいたいものです。
最近のアメリカの試合をいろいろ見まして、中盤で短いパスを繋ぐ意識がある様子です。
ですが日本ほどダイレクトに精緻には出来ないみたいで、プレッシャーをかけてマイボールに出来る粗かもしれません。
2月のニュージーランド戦では、DFラインとGKの連携ミスから失点していますし、決してうまくはない。
日本は積極的にポゼッションにトライする勇気を持って、前線からガンガン奪いに行ってもらいたいところ。
オリンピックの本番へ向けて、最大の相手にリスクをもって挑んでみる。
結果的に課題ができたとして、本番までへの修正が、また進化を生むはずですから。
次へつながる収穫のあるゲームとなることを、願っています!