レッズレディース引退選手; 西田明美選手 | うらじょ

うらじょ

女サカ好きです。
浦和レッズレディース中心にはなりますけど
いろいろ好き勝手に書いてます。
よろしくですー

◆浦和レッズレディース; 現役引退選手

西田 明美 

1986年6月15日(25歳)

DF 167cm/67kg
兵庫県出身


(コメント)
「この度、引退することを決めました。レッズレディースに加入して3年はあっという間に過ぎました。1年目でリーグ優勝を経験させていただき、チームの皆やファン・サポーターの皆さんと一緒に喜ぶ事ができ、本当に嬉しかったです。 ~

http://www.urawa-reds.co.jp/ladies/


◆西田選手の成績(2009~2011年)
うらじょ


リーグ戦; 35試合出場1得点

全日本;   7試合出場

カップ戦;  6試合出場


※デビュー戦
2009年4月11日開幕戦 vs新潟戦(3-0勝利)にCBとしてフル出場



うらじょ


2010年8月29日なでしこリーグ第9節、vsベレーザ戦。
29日の一週間前、なでしこリーグカップ決勝戦(8月22日)でベレーザと熱戦の末に逆転負けを喫し、準優勝に終わったレッズレディース。

カップ戦リベンジの勝利のために、選手もサポもよりいっそう気合が入って臨んだ試合だったと記憶しています。

ベレーザが試合を優勢にすすめる中、迎えた後半11分、浦和の右コーナーキックから先制点をあげたのが西田選手でした。


柳田選手がキックインしたボールを、ペナルティエリア内で浦和の選手がスルーすると、ゴール前中央にいた西田選手が、一瞬反応が遅れたベレーザDF陣より素早く、胸でトラップしたボールをゴール左に叩き込みました。

西が丘のゴール裏レッズサポーターの真ん前で決めてくれたのが、誰であろう、まさかの西田選手だったとは!
リーグカップ戦の悔しい思いを一掃する、起死回生のゴールであり、意外な殊勲者を称える赤い歓喜の歌声が湧き上がりました。


気迫に満ちた面持ちで、一連のフィニッシュに至ったまでが思い浮かびます。
まさに気持ちでねじ込んだと見受けた、思いが込もっていたファインゴール!
勢いづいた浦和は、その後加点し3-0という快勝を遂げたのでした。


浦和に来て2年目での初ゴールは、宿敵との大一番であり、値千金の重みがありました。
そしてこのとても印象に残る1ゴールが、西田選手にとっての浦和での、最初で最後のゴールとなりました。
でもなんだか、控えめな彼女らしい唯一の偉業だったとも思えるのですー



うらじょ


2009年の入団初年から、センターバックのレギュラーとして起用された西田選手。
吉備国際大時代には、4年時に全日本大学選手権3位となったDFの要として活躍し、また岡山県の国体メンバーとして、湯郷ベル主体のチームにレギュラーで出場していたのですから、能力の順応性は高く、浦和でも即戦力と成り得たのでしょう。


ただ、能力の高さと裏腹に、試合中に弱気な面が出てしまうのも特徴ではありました。
特に失点に絡んだ後など、プレーの思い切りが失われ、落ち込んだ様子がよく判る選手でした。
応援している側にとっては、ハラハラしながら見守るのですが、なんとか励まし元気付けようと懸命に声掛けするわけです。


何とか奮起してほしいと、
「下向くな!」「切り替えろ!」と励まされ、
山郷GKには、バチコーン!とケツを叩かれ、
闘う姿勢を取り戻していこうと懸命になる西田選手が、
なんとも人間味にあふれていて、ホントに応援しがいのある選手に映りました。
親近感を覚えていたのは、応援してきた方の多くが感じていたのではないでしょうか。
不器用そうだけど憎めないキャラクター、真摯な姿勢がいつも伝わって来るから、

気を揉んで声援を送る同姓のファンも多かったわけです。


そんな西田選手が、劣勢時に意を決したように最後列から果敢にドリブルで上がっていく姿には、チームを鼓舞しようという気持ちがうかがえ感動を覚えました。
ゴール前での守勢に集中し、立ちはだかった時の鬼神のごとき迫力を、もう見れなくなるのは、とても残念ですー



うらじょ

(昨年ホーム最終戦でのチャリティイベントに精を出す西田選手)


わずか3年の在籍だったかもしれませんが、2009年リーグ初制覇、2009・2010年全日本選手権準優勝、2010年リーグカップ準優勝と、濃密な時期に活躍した選手であったことを誇らしく思います。
気持ちのこもった精一杯のプレーを見させていただきました。お疲れ様でした。


どうか次の夢に向かってがんばって欲しいです。。
きっと心根の優しさが、新たな大きな未来を切り開いていくにじゅうぶんに活かされることでしょう。
これからも西田選手の魅力を、いかんなく発揮してください!