*永里優季選手が所属するドイツ;ポツダム(Turibe Potsdam)と安藤梢選手が所属するドイツ;デュースブルク(FCR2001 Duisbrug)が、11月27日に女子ブンデスリーガ第10節で対戦しました。
試合はデュースブルクが3-2で勝利しました。
1ゴール1アシストの活躍で勝利に大きく貢献しました。
先制ゴールをアシストしました。
Turbine Potsdam 2-3 FCR Duisburg
11月27日/ 現地14時キックオフ(日本時間22時)
試合会場/ l-Liebknecht-Stadion (Potsdam)
得点;
1 - 0 34分 P. Hanebeck (Potsdam)
2 - 0 42分 O.G. (Potsdam)
2 - 1 63分 K. Ando (Duisburg)
2 - 2 66分 A. Popp (Duisburg)
2 - 3 90分 L. Bresonik (Duisburg)
首位を行く、永里選手の所属するポツダムと、2位の安藤選手が所属するデュースブルクが、ポツダムのホームスタジアムで対戦となりました。
選手入場の際には、両選手が並んで入って来ましたー
永里選手、安藤選手ともに、2トップのFWとして先発出場です。
序盤は、永里選手が積極的にゴールをうかがい、ゴールチャンスが続きます。
6分、左からのクロスに、ゴール前のヘッドは惜しくも右外に外れました。
11分、ゴール前で受けて、DFに囲まれながらも反転しシュートに行きますが十分に撃てず、GKがキャッチしました。
安藤選手には、なかなかシュートチャンスが巡って来ませんが、16分にゴール右の遠い位置で受けてのシュートが1stシュート。GKがハーフライナー性を難なくキャッチ。
その後22分、左からサイドチェンジするロングパスに、DFの裏へ右から抜け出した安藤選手が、ペナルティエリア(PA)まで持ち込みシュートに行きますが、カバーに入ったDFに阻まれ絶好機を逸しました。
安藤選手にとって、前半最大のチャンスでした。
永里選手が右からのスローインを受けて起点となり、ゴール前へパス→永里選手へ再びパスが戻され、受けてPA前を横切りながら、左へパス。
受けた P. Hanebeck選手が、ゴール右へグラウンダーのシュートを決めポツダム先制。
42分、ポツダムがPA前右からフリーキック(FK)のチャンス。
ゴール前へ蹴り出されたボールに、デュースブルクMFブレソニク選手がクリアに行きますが、バックヘッドにヒットしたボールは、ゴール左上に吸い込まれてしまいました。
オウンゴールでポツダム2-0のリード。
2-0のキックオフからすぐ、ポツダムのDFがPA内でハンドを冒し、デュースブルクにPKのチャンス。
しかし、キッカーのブレソニク選手のシュートは、GKが向かって左に飛びファインセーブ。
オウンゴールにPK失敗と、とても辛いブレソニク選手。
ドイツ代表の主力選手として、W杯に全試合出場したデュースブルクの顔といえる存在。
しかし、後半になり逆転勝ちの主役になろうとは、この時点ではとても予想できませんでした。
ブレソニク選手の表情は持ち直した様子、これからどんな追い上げを見せるのか。
コースを突けず、GKが正面でキャッチします。
~デュースブルクの反撃は、なかなか攻め入れずPA内からシュートを撃てずに、チャンスが生まれません。
この試合の安藤選手は、ポツダムの強いプレスの中、マークするDFに先んじられカットされたり、倒される場面もあり、前を向いてのキレの良いパフォーマンスを見せることができない様子でした。
ボールタッチの機会も少ないのですが、それでも前線からのチェックを欠かさず、下がって味方のフォローに入ったり、PA前で動いてDFを引き連れスペースを空けたり、ボールの無いところでも動き回っていました。
63分、PA内で受けたブレソニク選手が、DFを交わしながら左前に回り込んで行きます。
右から安藤選手がゴール前へ入って行きます。
ブレソニク選手がさらにゴール近くまで迫りシュート、GKが手を伸ばしますが届かず。
ボールはゴール前を横切って行くところを…
デュースブルク1-2ポツダム。
安藤選手、今季3点目、2戦連続のゴールです。
このゴールが素晴らしいのは、ゴール前に流れて来たりこぼれて来たりするボールを、常に狙っている安藤選手の姿勢にあると思います!
今まで何度も、シュート後にキャッチしたGKの目の前に迫る安藤選手がありました。
実際ボールがこぼれて来るのは、ごくわずかなチャンスかもしれませんが、絶えること無く狙い続けた成果が、ポツダムとの大一番で実を結びました。
安藤選手の前にいた20番のイスラッカー選手では、ゴール前で追い付かなかったでしょう。
このゴールで勢いづいたデュースブルクは、66分に左からのFKのチャンスを掴みます。
キッカーはブレソニク選手。
FKをゴール前で受けたローンダール選手がセンタリングしたボールに、安藤選手がヘディングを合わせると、GKの上を越えクロスバーに当たる(惜しい!)
ですがリバウンドが、ちょうど詰めていたポップ選手の目の前に落ちて来て、ヘッドで押し込みました!
安藤選手、大活躍ですー
勢いに乗ったデュースブルクは、ゴール前右に持ち込んだMFローンダール選手のクロスを、ブレソニク選手がゴール左で受けて、シュートを右隅に決めました。
デュースブルクが、首位ポツダム相手に劇的な逆転勝ち!
前半失策続きだったブレソニク選手は、後半すべてのゴールに絡み、見事に雪辱しました。
永里選手のポツダムには、辛い結果になりましたが、デュースブルクとはまだ勝ち点差2があり、リーグ首位は変わらず。
今後も崩れることなく勝ち点を伸ばし、容易に首位は明け渡さないでしょう。
リーグダントツの14得点をあげているFWアノンマ選手が完全に封じられた中、奮闘していた永里選手は健在ぶりがうかがえました。
今までドイツの安藤選手の試合を見て来た中で、ベストゲームとなりました。
痛快な試合、応援して来て、応援しがいがあるのは、あらためて認識できました。
やっぱり凄い選手です!