◆ロンドン五輪2012・予選結果
(2011年9月1日~11日 /中国・済南)
〔各国チームデータ〕
6位 タイ 5敗
● 9月1日 0-3 vs日本
● 9月3日 1-5 vsオーストラリア 得点;DANGDA
● 9月5日 0-2 vs中国
● 9月8日 0-3 vs韓国
● 9月11日 0-5 vs北朝鮮
DF DARUT (ダーラット)
MF WARUNEE (ワルニー)
MF ANOOTSARA (アヌッサラー)
*1得点
FW DANGDA (ダンダ)
※警告数 4
5位 韓国 1勝3敗1分け
△ 9月1日 0-0 vs中国
● 9月3日 1-2 vs日本 得点;JI SO YUN
● 9月5日 2-3 vs北朝鮮 得点;LEE HUNYOUNG、オウンゴール
○ 9月8日 3-0 vsタイ
得点;JUNG HAE IN、YOO YOUNG A 、LEE HYUNYOUNG
● 9月11日 1-2 vsオーストラリア 得点;KWON HAH NUL
※予選5試合フル出場選手 1人
DF SHIM SEO YON (シム・ソヨン)
*2得点
LEE HUNYOUNG (イ・ヒョニョン)
*1得点
JI SO YUN(チ・ソヨン)、JUNG HAE IN(チョン・へイン)、
YOO YOUNG A(ユ・ヨンア)、KWON HAH NUL(クゥォン・ハヌル)
※警告数 3
△ 9月1日 0-0 vs韓国
△ 9月3日 0-0 vs北朝鮮
○ 9月5日 2-0 vsタイ 得点;YOU JIA、XU YUAN
● 9月8日 0-1 vsオーストラリア
● 9月11日 0-1 vs日本
GK ZHANG YANRU (チャン・ヤンル)
DF ZHOU GAOPING (ジョウ・ガオピン)
DF LI DANYANG (リー・ダンヤン)
DF WENG XINZHI (ウェン・シンジー)
DF YUAN FAN (ユアン・ファン)
MF MA JUN (マー・ジュン)
*1得点
YOU JIA(ユー・ジア)、XU YUAN(シュイ・ユアン)
※警告数 4
3位 オーストラリア 3勝2敗
● 9月1日 0-1 vs北朝鮮
○ 9月3日 5-1 vsタイ
得点;SIMON、HEYMAN2、BUTT、VAN-EGMOND
● 9月5日 0-1 vs日本
○ 9月8日 1-0 vs中国 得点;VAN-EGMOND
○ 9月11日 2-1 vs韓国 得点;DE-VANNA、BUTT
*2得点
VAN-EGMOND(ヴァン・エグモンド)、HEYMAN(ヘイマン)、BUTT(バット)
*1得点
SIMON(サイモン)、DE-VANNA(デ・バンナ)
※警告数 0
2位 北朝鮮 3勝2分け
○ 9月1日 1-0 vsオーストラリア 得点;KIM SU GYONG
△ 9月3日 0-0 vs中国
○ 9月5日 3-2 vs韓国 得点;RA UN SIM、CHOE MI GYONG、HWANG SONG MI
△ 9月8日 1-1 vs日本 得点;KIM JO RAN
○ 9月11日 5-0 vsタイ
得点;CHOE MI GYONG、YUN SONG MI、RA UN SIM2、KIM UN HWA
DF YUN SONG MI(ユン・ソンミ)
DF RE YE GYONG(リ・エギョン)
DF YU JONG HUI(ユ・ジョンヒ)
FW RA UN SIM (ラ・ウンシム)
*3得点
RA UN SIM(ラ・ウンシム)
*2得点
CHOE MI GYONG(チェ・ミギョン)
*1得点
KIM SU GYONG(キム・スギョン)、HWANG SONG MI(ファン・ソンミ)、
KIM JO RAN(キム・チョラン)、YUN SONG MI(ユン・ソンミ)、KIM UN HWA(キム・ウンハ)
※警告数 9
1位 日本 4勝1分け
○ 9月1日 3-0 vsタイ 得点;川澄、田中、オウンゴール
○ 9月3日 2-1 vs韓国 得点;阪口、大野
○ 9月5日 1-0 vsオーストラリア 得点;川澄
△ 9月8日 1-1 vs北朝鮮 得点;オウンゴール
○ 9月11日 1-0 vs中国 得点;田中
※予選5試合フル出場選手 1人
DF 鮫島
*2得点
田中、川澄
*1得点
阪口、大野
※警告数 4
◆最後に、各国のポジション別試合出場時間数と得点状況。
※最終予選大会で登録されたメンバーリストに従って、まとめてみました。
たとえば田中選手や宇津木選手が、じっさい異なるポジションのときもありましたが、登録に準じました。
他国も同じ場合が見受けられますが、ご了承くださいませ。
(ですが、オーストラリアのウズンラー選手とケロンド・ナイト選手は、FW登録になってましたが、明らかにディフェンダーとして起用されていたのでDFとしました。)
条件付きでアバウトな集計にはなりましたが、各国の傾向はうかがえるかと思います。
北朝鮮が攻撃的な布陣、中盤でもFWの選手を配して得点力が高いでしょうか、MFにDFからも得点を挙げています。
似通っているのがオーストラリア、同じくFW登録の選手を多く起用して北朝鮮と同じFWとMFの得点力を見せています(※両国とも、タイ戦で5得点ではありますが)
日本に似ているのは、韓国でしょうか。
韓国は両サイドの攻撃的MFをFWとすれば、各ポジション別の出場時間が日本に似てくるかと思います。(チ・ソヨン選手をMFにしてしまうと、FW登録は2人だけになってしまいますし、じっさい違うでしょうね)
MF登録選手の得点力があるのは日本と同じ感じ。
大会中の選手起用がもっとも似通っており、全5試合フル出場の選手は1人で同じ(DF鮫島とDFシム・ソヨン)、5試合出場選手も5人で同数でした。
過密日程に対して、ターンオーバーを採り入れながら選手起用を活性していた傾向は、日本、韓国、オーストリアからはうかがえました。(オーストラリアは全試合フル出場選手はなし)
フル出場でいえば、逆に中国がもっとも多く(6人)、4バックが全試合通して不動だったのが目に付きます。
選手起用は全試合で14人と6チーム中もっとも少なく、MFとDF登録選手をほとんど入れ替えずディフェンシブな印象。
実際のプレイスタイルだけでなく、データからも、旧態然としたイメージが想起させられます。
北朝鮮の全試合フル出場4人(DF2人、MF1人、FW1人)というのは、日本戦での運動量を思い返すと、すごいことです。
とくに、RA UN SIM (ラ・ウンシム)選手は、FWとしてフル出場し、大会最多の3得点をあげています。
日本の選手をのぞけば、大会MVPといえるかもしれません。
こうして一覧にしてみると、あくまでアバウトなものではありますが、日本だけがDFに2000分を超え、7人を起用しているところ。
W杯時は不動であった4バックから(上尾野辺選手が1分だけ)、サイドやセンターバックに中盤もこなせる選手の活躍が目立ったオリンピック予選ではありました。
佐々木ジャパンには、ユーティリティな器用さと運動量豊富な選手が、これからも重用されるでしょうか。
それにしても、消耗が激しいサイドバックで、近賀選手と鮫島選手のタフネスさには、アジアの他国と比較するとあらためて頭が下がる思いがしましたー