安藤梢選手が所属するドイツ;FCRデュイスブルグと永里優季選手が所属するタービン・ポツダムが、2月6日女子ブンデスリーガ第18節(デュイスブルグ、ポツダム共に17試合目)で直接対決となり、タービン・ポツダムが1-0で勝利しました。
安藤選手、永里選手ともに先発出場しました。
永里選手は後半14分に途中交代、安藤選手も後半27分に交代しました。
■女子ブンデスリーガ第18節(2月6日現地11時キックオフ)
Turbine Potsdam(ポツダム) 1-0 FCR Duisburg(FCRデュイスブルグ)
得点;
1-0 84分 A. Mittag
試合会場:Karl-Liebknecht-Stadion (Potsdam)
上位の順位。デュイスブルグは首位ポツダムと勝ち点差が5と開きました。
1位 タービン・ポツダム 14勝 1分け 2敗 勝ち点43 得失点差+30
2位 FFCフランクフルト 14勝 0分け 3敗 勝ち点42 得失点差+64
3位 FCRデュイスブルグ 12勝 2分け 3敗 勝ち点38 得失点差+30
この試合、
ポツダムの永里選手は2トップの右から、デュイスブルグの安藤選手は左サイドハーフから、キックオフとなりました。
試合は序盤から、両チーム互いに縦に早い展開の応酬となります。
ボールを得ると手数を掛けずに前線へどんどん繋いで行きます。ロングボールを繰り返し、積極的に後列からもドリブルで持ち上がる両チーム。
ポツダムはFWバイラマイ選手、デュイスブルグはFWグリングス選手を攻撃の中心にボールが回り、ゴールに迫ります。
攻守の入れ替わりが早く、球際の争いが時間の経過と共にヒートアップしていきます。
ドイツのレフェリーは、よほどのファウルでない限り笛を吹きません。
ゲームが途切れることが少なく、攻守の入れ替わりが激しい。雨でピッチコンディションは悪く、ボールの転がりも良くない様子。体力的には堪えていきそうです。
安藤選手は、左サイドを中心に、時には右サイドにも回り、敵陣のゴール前から自陣のゴール前まで、前列からのチェイシング、サイドバックのカバーリングと、攻守にわたり駆け回っていました。
今まで見た安藤選手のドイツの試合で、もっとも運動量があり精力的な感じを受けました。
前半の半ば、グリングス選手が放ったシュートがポストに当たった場面と、GKと1対1になったシュートも弾かれる惜しい場面がありました。
その時2度ともゴール前に詰めていたのが安藤選手でしたが、リフレクトボールが近くに巡って来なかったのが残念です。
球際の強さ、ドリブルのキレ、強いパスの受け方、パス出しのタイミング、ドイツに来てからさらに磨きが掛かり、たくましさが増しています。
ペナルティエリア前後でフリーになる時が何回あるので、出来ればもっとシュートチャンスになるパスを回してほしいと願うところです。
永里選手も、前線から精力的にボールを奪いに行く姿勢は相変わらず。引いた位置からチャンスメイクに尽力しているのが目立ちました。
フィジカルの強さは、ヘディングで競り勝ってる場面もあり、ドイツの大柄なトップレベルの選手を相手でもまったく引けを取らないのが脅威的です。
前半にペナルティ内でパスを受けてのシュートチャンス、折り返しにゴール前でのヘッドと、いずれもデュイスブルグのDF相手に撃てずに終わりました。
後半には、スルーパスとヘッドの折り返しでゴール前にチャンスをつくりましたが、これは前線がフィニッシュに至れませんでした。
シュートといえるものを撃つことなく途中交代しましたが、ポツダムのチームとしてもデュイスブルグの堅守の前に決定機がほとんどなかったので、よく健闘したというところでしょうか。
永里選手としては、きっと満足いかずさらに精進しようと頑張るでしょうがー
両選手が対峙したのは前半に1回、後半に3回ありました。(たぶん)
安藤選手が永里選手からボールを奪う場面もありました。
永里選手は後半14分、安藤選手が27分に途中交代後の後半39分、ポツダムは、右からのゴール前へのパスに、永里選手と交代で入ったKerschowski選手が抜け出てGKと1対1になりシュート→GKと接触、こぼれ球を拾ったFWミッターグ選手(Mittag )がゴールへ流し込んで先制。
そのまま試合終了となり、ポツダムが1-0で勝利しました。
女子ブンデスリーガは残り5試合、
3位デュイスブルグは首位ポツダムと勝ち点差5となり、上位との対戦も終わったため、リーグ優勝は難しくなりました。
ポツダムは、2位フランクフルトとは勝ち点差1ながら直接対決はないので、残り試合の下位チームに取りこぼしがなければ、試合を経るごとに優勝が見えてくるはずです。
試合後の両選手、
永里選手の笑顔がはじけています。
ドイツの代表が集うトップチームで活躍する姿を、これからも大いに期待したいと思いますー