昨日は朝から、最終戦以来ひさびさに、埼玉スタジアムに行って来ました。
ブログを通じてお声を掛けてくださった方から、交流サッカーフェスティバルというイベントにお誘いを受けて見学して来ました。
◆平成23年 交流サッカーフェスティバル
埼玉県内で活動している知的障害者のサッカーチームに対して、日頃の練習の成果を発揮する機会を提供するとともに、参加者相互の交流とサッカー普及を図ることを目的とするものだそうで、主催は県社会福祉事業障害者交流センター、後援に県教育委員会、体育協会など。
協力として浦和レッドダイヤモンズから、ハートフルのコーチ陣と、浦和レッズレディースの後藤三知選手、竹山裕子選手、岸川奈津希選手が参加していました。

午前9時すぎから開会式がはじまり、県内の障害者チーム19団体33チーム約400人が集う前で、ハートフルクラブの落合キャプテンの挨拶を始めとして、コーチ陣、レッズレディース選手たちの挨拶が続きます。
開会後は、埼スタ2002脇の第2、第4グラウンド、フットサル場を会場として、サッカーとフットサルの競技が始まりました。
第2グラウンドでは、フルコートピッチを2面に分け、各コートで8人vs8人の試合が始まります。
今回お誘い頂いた方の赤いジャージのチームが、緑のチームと対戦。
序盤からボコボコと点を獲り(9-0勝ち)、レッズレディースが昨季果たせなかった緑チームへの思いを晴らしているかのようでしたが(いやいや…)、
でも試合途中から、明らかに運動能力の劣る緑チームが、もっとゴールに近づきチャンスをつくれないものかと見方が変わりました。
ピッチサイドから、始終大声を発しているコーチの指示に従うのが、なかなか容易ではありません。
コーチが状況のたびに、選手ひとりひとりの名前を呼んで教えを繰り返さないと理解できないみたいです。
それでも選手ごとにピッチではしっかりと意志を持つように促す励ましの声が、選手たちを鼓舞していたのでしょう。
ボールが近くに来ると、その選手なりに一生懸命な様子が随所にうかがえました。
コーチに勇気付けられ少しでも前へボールを出すために奮闘している姿は、思わず応援したくなります。
ヘッドギアを装着したゴールキーパーが、試合中ゴールマウス前でとつぜんパッタリ倒れてしまいました
試合に随行していたスタッフ2人が、慌てるそぶりもなく近寄りピッチ外に運び出すと、しばらく介助を施した後にキーパーは目を覚ましました。
笑顔のスタッフが優しく問いかけています。いつも起きることへの対応にもみえます。
赤いチームには、運動量豊富でドリブル、キック力を携えた選手が3人います。
てっきり健常者が混ざっているのかと思いきや、お誘い頂いた方から話を聞けば、軽度ではあるにせよ障害を持っているとのこと。言われなければ判りません。
また、さらに上手い選手たちが集うチーム同士は、第4グラウンドのフルコートで試合をしているそうです。
選手たちは県選抜に選ばれる実力があり、第4で試合を見ていた知り合いによると、よく見る巷のサッカーの試合にしか見えなかったそうです。
障害の程度によって、カテゴリーがいろいろあるんですね。
フットサル場では、ハートフルのコーチとレッズレディースの選手が混ざって各チームが対戦していました。
こちらでは障害の重い参加選手たちが多い様子です。
1チームに一人のコーチorレディースの選手が入り、ゲームをコントロールしていました。
浦和→大宮と在籍していた桜井直人コーチが張り切っていました。
大きな声を挙げ大げさなパフォーマンスで楽しませ、自らも充実し楽しんでる様子にもみえました。
大宮にいた頃は、ダービー時に敵意剥き出しで沢山のブーイングを受けていた桜井でしたが、いまコーチとしていい笑顔を見せているのは、浦和をもともと愛しているからこそなのでしょうか。
愛深きゆえに愛を捨てた男だったのか、桜井?(サウザーか)そんな印象を勝手に抱きました。
…どうでもいいですねm(_ _)m
ずいぶんブーイング浴びせてましたよ~、ゴメンなさいねー、と金網ごしに心の中で謝りましたけど。
レディースでは後藤選手が、参加選手たちと積極的に絡んで場を盛り上げていたのが目立ちました。
参加選手たちと一緒になって笑顔を絶やさないのはいいですねー
彼女はリーグ戦の時もそうだけど、出場すると観客を引き付けるいいモノを持っています。
このフットサルでもよく動いて張り切っていたから、存分に楽しませてもらいました。
竹山選手、岸川選手も、同様によく動いてました。後藤選手が先輩だから多少控えめではあったけど、機を見てチャンスをつくったり引き立て役に尽力していました。
レディースの選手たちが、ゴール前まで持ち上がりパス→受けた参加選手が、ホントにスローモーションのような動きではあるけれど頑張って蹴ったボールがゆっくりとゴールインした瞬間、ピッチサイドで声援を送る観戦者から歓声が沸き上がりました。
とてもいい光景でしたー
午後3時過ぎにはすべての行程が終わり閉会となりました。
落合キャプテン以下、閉会の挨拶があり、参加賞が全員に贈呈され終了しました。
毎年この時期に交流フェスティバルが行われ、今回で14回目を迎えているのに今まで全然知りませんでした
m(_ _)m
いろいろと貴重な体験をさせていただけたこと、感謝します。
これからも継続されるにつれ、もっと広く認知されるフェスティバルになることを願ってますー