第32回全日本女子選手権準決勝;西が丘サッカー場
第2試合
14時キックオフ
アルビレックス新潟レディース 1-3 浦和レッズレディース
得点;
10分 北本綾子
27分 堂園彩乃
74分 菅澤優衣香
84分 岩倉三恵
(アルビレックス新潟レディース)
ーーー菅澤ーー阪口ーーー
ーーーー上尾野辺ーーーー
佐伯ーーー川村ーーー小原
山本ー東山ーー上田ー山崎
ーーーーー大友ーーーーー
佐伯→73分中村楓
小原→60分斉藤
SUB;諏訪、中村早樹、口木
(浦和レッズレディース)
ーーー北本ーー荒川ーーー
堂園ーーーーーーーー岩倉
ーーー柳田ーー藤田ーーー
竹山ー矢野ーー熊谷ー土橋
ーーーーー山郷ーーーーー
岩倉→88分西田、北本→67分吉良、荒川→72分松田
SUB:小金丸、岸川
右サイドハーフMF岩倉から鋭いグラウンダーのパスを受けたFW北本が、抜け出してGKと1対1、ゴール左にシュートし先制。
左サイドハーフのMF堂園が、柳田の右からのクロス→FW荒川のボンバーヘッドから擦らされたボールをゴール前で受けると、至近のGKをかわすシュートを流し込んで2点目。
3点目は、後半、左サイドバックのDF竹山から低い弾道クロスを、MF堂園がペナルティエリア前へヒールで繋ぎ、受けたMF岩倉がダイレクトで浮かせたシュートを放つと、GKの上を越えてゴールイン。
序盤から浦和のすばらしい出足が目を惹きました。
勢いに気圧された新潟は、試合を通してペースをつかめないまま経過して行き、浦和がほとんどの主導権を得ていた快勝だったと見受けました。
キックオフから新潟が攻め込んで来るピンチを凌ぐと、縦に早い展開を見せ始め、新潟のバックラインの裏を抜けフィニッシュまで、ゴールをおびやかします。
ボールを奪うと、一斉にゴールを目指して突き進む。
よどみなくハイテンポでパスが繋がり、後退する新潟の4バックが捕まえきれません。
浦和の各選手が機敏な判断を共有し、一丸となった連携を随所に見せていたと思います。
新潟のボールホルダーを複数で囲む俊敏さ、味方をサポートする動き、パスをもらうフリーな位置どりであったりと、常に新潟を先んじてよく動いていました。
FW荒川のポストプレーが特に効いていました。献身的によく走りまわり、自分のゴールより他を活かす繋ぎ役はさすがです。
MF岩倉は、夏のリーグカップの頃の好調を取り戻した様子です。鋭く切り込むスピードとコースを狙うシュートを見せていました。
MF堂園が、本来の得点感覚のある持ち味を発揮し始めています。対人に強く、スペースをつくる動き出しが軽快なのは、以前より明らかに痩せたから!?
MF藤田は、浦和一の運動量、広い視野、スモールスペースでの巧みな身のこなし、シュート力、どれをとってもうなってしまうこのサッカーの申し子は、さらに実力を蓄えています。
90分のハードワークをこなし、いまの浦和のスピードある攻撃を繋ぐ大事な役割を担っています。
DF土橋が、怪我から復帰して、やはり頼りになる存在感を示しています。千葉戦、新潟戦と右サイドを制圧し、持ち味のアグレッシブな攻撃性は健在です。
新潟は両サイドが攻守ともに精彩を欠いていました。
今季リーグ戦で苦戦したのは、右サイドハーフで豊富な運動量をみせたMF法師人や、右サイドバックで攻撃の芽を摘むDF中村楓といった選手たちによるもの。また左サイドから阪口に小原といった攻撃力におびやかされていたのに、今回の対戦では異なる布陣であったのが疑問です。
1トップ気味のFW菅澤以外は全体的に引き過ぎていて、浦和はプレッシャーを受けずにボールを回せていました。
逆に、浦和のプレッシャーに後ろに戻してはロングボールを蹴り上げる、孤立した前線からボール奪われると逆襲を受けることも度々。
ようやく新潟らしさがうかがえたのは、後半に選手交代後、複数でチェイシングを見せ始めた時で浦和陣内で展開する場面も多くなるものの、いい形をつくるまでに至りませんでした。
浦和は、流れの中からのゴールチャンスをまったく与えていませんでしたが、コーナーからの失点、それとFKのチャンスを度々与えてしまったのが準々決勝の千葉戦でも多く見受けていたので、決勝戦への課題にはなるでしょうか。
それにしても、上々の出来映えで準決勝を乗り切ってくれた選手たちに感謝です。
浦和レッズレディースの彼女たちの、全女制覇にかける勢いがビンビン伝わって来ました!
決勝戦が楽しみですー
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