常盤木学園の強さ、本物でしょうね。 | うらじょ

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よろしくですー

残念です。

ベレーザとは、元日決勝でのリベンジの思いが強かったので、早々に敗退してしまったことは寂しい限りです。


今年のなでしこカップ決勝、なでしこリーグ制覇のかかった最終戦と苦杯をなめ続けていただけに、今度こそという意気込みは、レッズレディースの選手もサポにとっても強かったはずですし。


トーナメント戦の怖さは、とくに初戦の入り方が、百戦錬磨でさえ難しいものであることが思い知らされます。

勝ち進むにつれ徐々にコンディションを上げ、タイトルのかかった大一番には最高潮にもっていくのがうまいベレーザが、勝ち上がってきた中ではもっとも最強の勢いある相手に、持ち味を発揮できずに敗退してしまった。

実際試合を見てはいないのですがそんな感じを受けます。




うらじょ


◆全日本女子選手権3回戦

日テレベレーザ0-0(PK4-5)常盤木学園高等学校


この試合スタッツを見ると、シュートがベレーザ14本・常盤木学園6本、ゴールキックはベレーザ8本に常盤学園が19本、FKもベレーザが上回り優勢に試合を運んでいたのがうかがえます。


常盤木学園の被シュート数が、内訳は前半4、後半8、延長前後半20分で2となっていて、90分としてでは12本を許しています。

ベレーザのリーグ戦18試合を振り返ると、もっとも被シュート数が少なかったのが開幕戦の伊賀FCで11本です。(この試合は3-0でベレーザ勝利)

次点で12本の被シュートは、新潟、湯郷、マリーゼなどの試合に記録があります。

スタッツだけで比較するなら、常盤木学園のディフェンス力は、なでしこリーグの各チームと相応する様子です。

しかも延長110分を完封、90分換算なら11.4本、あのFW大野を前半、後半、延長と1本ずつしかシュートを許していないのは、すごいことです。

浦和、リーグ最終戦は25本許してますし…ショック!



常盤木学園の地元仙台の河北新報にベスト8に勝ちあがった記事があり、全国紙より詳しい内容が書かれていました。 河北新報


記事から抜粋しますとー


~試合開始から、スピードのあるFW京川を前線に残し守備を固めた。

1週間前から徹底してきた組織的な守り。これが機能し、阿部監督が警戒していた「ドリブルと3人目の動き」を断つことができた。攻めても京川が再三、DFの裏を突き、相手ゴールを脅かした。

日本代表のMF沢、FW大野らの高い個人技にも、ひるまなかった。素早いパス回しや強引なドリブルで畳み掛けてきたが、DFの小野田や繁浪がはね返し続けた。
延長戦を含め110分間。「後半途中から相手がイライラしているのが分かった」と京川。守りきってPK戦に持ち込んだ時点で、勝利の可能性は膨らんだ。

大会3連覇中の強豪を下した。FW仲田は「日本一のチームに勝ったんだから、最後は国立で戦って勝ちたい」ときっぱり。高校チーム初の頂点を見据えた。~



ベレーザ相手にイライラしてるのがわかる高校女子は、なかなかいないと思います。

胸を借りて挑むどころではなく、勝ちに来ていた。

延長も終わる110分に、PK用にキーパーを交代した采配からもうかがえます。


記事でとくに着目するのが、3人目の動きをケアするということ。

3人目の動きはベレーザの攻撃の真骨頂であると思っています。どのチームでもわかっていてもやられてしまうパターンを断つことが結果として成し得ているのが、常盤木の実力の高さを示していると思えます。


ボールサイドに相手を引きつけておいて、素早い展開からゴールチャンスになる選手まで繋がる。サイドから中から、局面によっていろんな選手がフリーに飛び出して来る多彩なベレーザ。

ケアしていくのは並大抵ではできないので、受け渡すマークと補完しあうカバーがとてもうまく機能していたのではないでしょうか!?

ただ引いて守るだけでは、攻撃にさらされ110分を無失点は、まず不可能でしょう。

間断なく前からプレッシャーをかけ、中は絞ってコースを与えず後ろに戻させたり、ピンチになると全体が一斉にリトリートして帰陣して守りを固める…統率された組織力をいろいろと想像してしまいます。

前半だけとかなら、全力で出来るかもしれません。

昨年の宮城スタジアムでジェフ千葉相手の常盤木が、後半琴切れて失点し敗戦したのは、実際見ましたので。



今年からチャレンジリーグEASTに所属しリーグ優勝、高校選手権にユースの大会と、なでしこリーグのどのチームよりも公式試合の機会が多く、1年を通して急成長を遂げている常盤木学園は、今やなでしこリーグの上位チームと同等に実力があると捉えておきます。


U-17世界選手権準優勝の中心選手を3人擁し、数々の場数を踏んだ精鋭が集う常盤木。

相手によって、戦い方の引き出しを備え実行出来る高校生たちであることも認識しておきます。

フロックではベレーザに勝つことは出来なかったでしょう。



26日、西が丘の準決勝で、常盤木学園の試合を見れることを楽しみにしたいですー




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