プレナスなでしこリーグ2010
第7節
駒場スタジアム
6/27(日) 13:00
第7節
駒場スタジアム
6/27(日) 13:00
浦和レッズレディース 2-0 INAC神戸レオネッサ
(前半1-0、後半1-0)
得点者:29分窪田、56分荒川
(浦和レッズレディース)
(浦和レッズレディース)
GK:山郷
DF:土橋、矢野、森本、熊谷
MF:窪田(78分藤田)、堂園、柳田
FW:庭田、北本(71分松田)、荒川
SUB:小金丸、西田、後藤
DF:土橋、矢野、森本、熊谷
MF:窪田(78分藤田)、堂園、柳田
FW:庭田、北本(71分松田)、荒川
SUB:小金丸、西田、後藤
(INAC神戸レオネッサ)
GK:海堀
DF:宮迫、柳井、小野、角田
MF:那須、田中(68分小川)、澤井、
FW:川澄、中島(76分櫨)、米津(60分高瀬)
SUB:甲斐、堰
DF:宮迫、柳井、小野、角田
MF:那須、田中(68分小川)、澤井、
FW:川澄、中島(76分櫨)、米津(60分高瀬)
SUB:甲斐、堰
浦和 | スタッツ合計 | INAC | ||||
後半 | 前半 | 前半 | 後半 | |||
6 | 3 | 9 | シュート数 | 9 | 5 | 4 |
7 | 8 | 15 | GK | 5 | 0 | 5 |
3 | 0 | 3 | CK | 5 | 2 | 3 |
8 | 6 | 14 | FK | 16 | 10 | 6 |
浦和レッズレディースの新布陣は、事前に観戦可能なトレーニングマッチで披露していたものであり、各選手の配置についても同様でした。
その他についても実際に活用されたら面白いと思います、ここでは控えときますがー
INAC神戸は、中断前のベレーザ戦と比較して、DFが甲斐から小野に、FWの櫨、高瀬が中島、米津に変更され(途中交代でそのまま入れ替わっていますが)、とくに大きな変更は見受けませんでした。
中断中の関東遠征のトレーニングマッチでは、基本の4-4-2から、両サイドから上がって3トップになったり、3バックで中盤が厚くなったり、コンパクトな布陣の中で変幻自在なポジションチェンジを見せてはいました。
しかし浦和相手にはそういった主導権を取らずに、まずは堅守から出方を見てきたでしょうか。
浦和のポゼッションに対して、ほとんどマンマークに近い張り付き方でスペースを与えず、出来るだけ高い位置からのインターセプトを目指してボールを奪いに来る。
浦和がパスコースを探して躊躇していると、どんどん圧力をかけてくるから、最終ラインに戻して作り直さざるおえない。
両サイドもライン際を固めているから、有効な突破口が見出せない。
序盤から、INACはしっかりブロックを形成、浦和はなかなかシュートにまで至れません。
特に中盤での庭田、柳田は思うようなプレーが出来なかったかなと見受けました。
窪田は比較的自由に動き回れてはいましたが。
スタッツを見ると、INACのエンドラインを割ってからのゴールキックが前半は0というのも、浦和が攻めあぐねた様子がうかがえるのではないでしょうか!?
前半が経過し、INACがサイドからのスピードに乗った攻撃を見せ始め、
20分前あたりにINACのMF中島が、CKのこぼれ球に左サイドから放ったシュートは、あわやの場面でした。
左PA横、角度の無い位置から放たれた鋭いライナーは、GKの上方を急襲しクロスバーをかすめるように外れていきました。(U-20代表のドイツ代表戦でゴールを決めている、片鱗がうかがえたような)
また32分頃には、同じく左サイドをINACのFW米津に土橋が振り切られてエンドライン際まで侵入を許し、ゴール前へのグラウンダーの折り返しに、浦和DFに当たってオウンゴールになりそうなピンチもありました。
浦和の先制点も、左サイドの北本からー
荒川からのパスを受けた北本が、サイドライン際をドリブルで突破すると、すばやく高い弾道のクロスをゴール前へ。
ニアに詰めていた荒川が、INACのDFを引き連れてゴール前が空く。(※なでしこのオフィシャルムービーを見ましたら引き連れたのは堂園でした、失礼しました)
後方から上がって来たMF窪田飛鳥がクロスに合わせると、GK海堀の左を抜けるゴールが決まった様子に見えました。
2点目は、MF堂園がゴール前へ上げて→リバウンドを拾った北本がゴール正面で絶好のシュートもGKに弾かれる→弾かれたボールが後方の荒川の前に→荒川のシュートはクロスバー下縁をかすめてゴールイン。そんな感じだった覚えがあります。
公式記録を確認すると、INAC神戸戦で荒川が放ったシュートはこの1本のみ。ちょっと意外な感じはしましたが、たしかに撃っていなかったかな、と。
INAC神戸は最後まで粘り強く食い下がって来て、対応に気が抜けなかったと思えます。
後半もサイドから侵入され危ない場面が何回かありましたが、決定的なフィニッシュに至らせることなく防ぎ切りました。
ゴール前中央では、しっかり跳ね返せる安定感は健在でした。
荒川が終始目立つ活躍を見せましたが、中盤での連携やサイドからの攻撃には、まだまだこれからの印象が残ります。
荒川をターゲットとするなら、下がって受けることなく出来るだけ高い位置で、たとえばサイドからのアーリークロスを受けることがもっと出来たりしたら脅威になるだろうなと思えました。
究極は、CB熊谷の正確なロングフィード1本で荒川が抜け出してゴール!かな。
それも十分に可能でしょうけど。
村松監督は、中断期間中に今まで偏っていた右からの攻撃パターンを作り直すことに着手したと語っていました。
これからいかに良い形を築き上げていくのか、期待したいですー