技術の進化は、人を善良にする | ほめ達!西村貴好オフィシャルブログ

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世の中を明るくし、真に豊かな社会を実現する日本ほめる達人協会 理事長 西村貴好のブログです。

今、バレーボールが盛り上がっていますね。

男子チームが世界ランキング4位、女子も6位とオリンピックでメダルにも

手が届きそうな強さ。

告白しますが、今日まで知りませんでした。

 

今日、たまたまテレビ見ていると、バレーボール男子、日本対イラン戦でした。

本当は、野球の阪神戦を見たかったのですが、

温浴施設のサウナのテレビはバレーボールにチャンネルが合わされていて、

変えることはできません。

 

日本が勝っている状況ということもあり、

引き込まれるように見ていたら、日本強い!

イランもいいプレーをしているのですが、競り合って、日本がセットを取っていくのです。

本当に強いチームです。

 

そして、

見ていて、かつてのバレーボールの試合では見かけられなかったシーンがありました。

それは、「ワンタッチ」の裁定についてです。

スパイクに対して、ブロックをする、

そのブロックの指先に当たってコートの外に出た場合、

「ワンタッチ」といってスパイクしたチームの得点になります。

指先に当たっていなければスパイクアウトで、ブロックを試みたチームの得点です。

 

私の過去のイメージでは、ワンタッチに対する裁定では、

審判の判断に対して、お互い主張し合って、「ワンタッチしている」「触っていない」と

結構、もめることが多くて、試合の進行も滞りがちに、

裁定の結果も、

何となく、誤魔化したもの勝ち、みたいなモヤっとしたものでした。

 

ところが、今日の試合を見ていると、

「今、自分がワンタッチした」と自己申告しているのです。

そして、その自己申告に対して「グリーンカード」フェアプレーを讃えるカードが出されます。

これは、選手が正直になったということだけでなく、

技術の進化と裁定のシステムが変わった影響のようです。

かつては、審判の判断だけで行われていた裁定が、ビデオ判定も採用されるようになりました。

スパイクをした選手が、「ワンタッチ」があったと感じた時に

「チャレンジ」をすることができるのです。

「チャレンジ」は1セットあたり2回まで失敗できる。

「チャレンジ」に対しては、詳細なビデオ判定が行われます。

そこに誤審の要素は、まずありません。

「チャレンジ」が宣言された時点で真実が明らかになる。

 

そのため、ワンタッチした選手、自分が一番わかっている人が、

ビデオ判定の前に

「触りました」「ワンタッチしました」と自己申告するのです。

 

もしかしたら、誤魔化せるかも、

それがチームや国のためになるかも、

そんな環境が、本来その人が持っている善良さを台無しにしてしまっていたかもしれない。

 

科学や技術の進歩が

人の善良さを引き出す。

 

素敵な気づきでした。

 

頭の中で考えていることが、

漫画の吹き出しのように見える、

そんな技術が発明されても、恥ずかしくない生き方・・・

うっ!

私は無理かもしれない。

 

それでも、善良に生きていきたい。

 

この時代に生まれたことに感謝!

在り難い!・・・本当の意味は、It’s  a miracle!