私には、昔から出来ないと思い込んでいることがいくつかあります。
そのうちの一つが絵を描くこと。
絵画、特にデッサンするということが天才的に出来ないという能力に恵まれています。
※なんて、ややこしい書き方でしょうか。(笑)
そして、もう一つが楽器です。
音符が読めません。
ピアノはもちろん、ギターなども、まったく弾けません。
楽器をさらっと演奏できる人って、素敵だなと憧れ続けているのですが、
実際に挑戦してみたこともないのです。
よく、結婚式の披露宴などで不器用な父が、ひそかに出来ない楽器に挑戦して花嫁に捧げるという感動動画を見て、自分もやってみたいと思うのですが、どうも難しそうです。
量稽古と三年先の稽古で楽器に挑戦というのも、素敵な挑戦なのですが、
今日、ふと気がつきました。
よく考えてみたら、自分はすでに、ある楽器を使いこなしているじゃないか。
それも、かなり使い込んでいて、いい音を奏でることができている。
複雑な和音やコードも弾きこなせている。
その楽器とは、この身体を使った発声です。
歌手、ボーカリストのような歌うという使い方はしていなくても、
講師として、言葉を紡ぎ、発声するというトレーニングは、
一年365日、欠かしたことがない。
しかも、それを14年以上続けている。
これって、じつは凄いことかもしれない。
ふと、今日気づきました。
この身体が楽器、奏でる音(声)は、
誰かを元気にするためのもの。
音楽とは違うかもしれませんが、効果は音楽と同じ、
元気と勇気を引き出すものであると信じて、
これからも、この身体を使って声を奏でていきます。
話せども、話せども、
熱く語れども、語れども、
枯れない、この強い喉と身体に心から感謝!です。
感謝!
在り難い!・・・本当の意味は、It’s a miracle!