「ほめる」という漢字には、二種類の漢字があります。
この「ほめる」という漢字が、「ほめる」ことの本質を教えてくれています。
「ほめる」という漢字、
一つ目は、「誉める」という文字。
この漢字は、とっても素敵な二つの漢字からできています。
上下に分けると、上は「光」そして、下は「言」。
光
言
つまり、誉めるとは光を届ける言葉のこと。
人間の目は、借光眼といって、光を借りて、はじめてものを認識することができる機能なのです。
光がなければ、何も見つけることはできない。
光がなければダイヤモンドも石ころです。
そして、
この光に対して「闇」が存在します。
「闇」に対して、光が役に立つのですが、
この「闇」の中で最も恐ろしい闇は何か?
それは「ありがとう」の反対語です。
「ありがとう」の反対語は、「当たり前」。
「当たり前」だと思ってしまった瞬間、そこに感謝は無くなってしまうのです。
家族がいて、当たり前。
仕事はあって、当たり前。
社員は、出社してきて、当たり前。
部下は結果を出して、当たり前。
子どもが学校に行って、当たり前。
健康で何事もなくて、当たり前。
当たり前だと思った瞬間、価値や感謝がなくなってしまう。
この当たり前のことに、意識を向けて、
価値や感謝を感じて、言葉として届けられる人。
これが「ほめる」ことのできる人、
すなわち「ほめ達!」なのです。
そして、
「ほめる」漢字のもう一つが、「褒める」。
この漢字を分解すると、「衣」の間を「保つ」と書きます。
これは、語源的にいうと、もともと衣類というものは、
非常に高価なもので、高価な衣類を大事にした人は、ほめられたということだそうです。
そこから転じて、衣の間を保つ、すなわち、服の中身が大事だよ。
その衣を着ている人の人間力が大切。
「ほめる」「叱る」よりも大切なことがあります。
それは、その言葉を発する人の人間力、すなわち「誰がその言葉を言うのか」という点です。
一生懸命に褒めるのだけど、相手が心の中で、
「あなたにほめられても、全然嬉しくない!」と思っていては、それまでだと言うことです。
すなわち、「ほめ達!」を身につけるということは、
ほめられた方が嬉しくなるような人間力を身につける、意識づけ、訓練をするということなのです。
ともすれば、暗くなりがちな世の中に、
光を灯すような言葉を届け、
自分の人間力を高める意識づけ、訓練をしていくこと、
これこそが「ほめ達!」として生きていくということ。
一灯照隅 万燈照国
小さな明かりでも、誰かの未来を照らす、
そんな明かりを、微力ながら灯し続けていきたい。
これが「ほめ達!」たちの小さな、そして、熱い思いです。
感謝!
在り難い!・・・本当の意味は、It's a miracle!