太宰治の生家、斜陽館を訪問 | ほめ達!西村貴好オフィシャルブログ

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世の中を明るくし、真に豊かな社会を実現する日本ほめる達人協会 理事長 西村貴好のブログです。

今日は、青森県、弘前市で初の「ほめ達!」講演会でした。

 

現在、青森には3名の認定講師がいらっしゃいます。

せっかくの青森訪問なので、

その第一号の認定講師を訪ねて、

弘前から北へおよそ1時間の五所川原市、金木まで

足を伸ばして行って来ました。

 

これもまた、本当にご縁。

その方のお住いの向かいが、

太宰治の生家、斜陽館だったのです。

 

私は、まったく知らずに行ったのですが、

もちろん、そのことを知った瞬間、

テンションが上がりました。

予定を変更して、斜陽館の見学を1時間入れていただきました。

 

その方、認定講師のお計らいで、

特別に館内の解説も施設の方にお願いできることに。

 

見学してみて、

太宰治について、

まったく知らないということを、知りました。

 

「人間失格」「走れメロス」「斜陽」

などの小説を書いた小説家だということは、

もちろん知っていましたが、その人となりなどはまったく

知りませんでした。

 

太宰治、本名、津島修治。

 

青森県金木の大地主の11人兄弟の10番目。

 

この家で生まれました。

今は、斜陽館という看板が立っていて、

温泉旅館のようのでですが、

この命名と看板は後日のもの、

この建物が、個人の居宅だったのです。

 

 

かつては、米俵が積まれた、土間。

 

一つの部屋、が12畳ぐらいあります。

 

 

和洋折衷、想像をこえる御殿です。

重要文化財に指定を受けています。

 

ここで育った、修治少年に想いを馳せると、

太宰治の言葉や行動にも

違う感慨が生まれて来ました。

 

あらためて凄みを感じました。

 

足を運び、その場の空気を感じること。

短い時間でしたが、感性が研ぎ澄まされた時間でした。

 

館内を見てまわった1時間、

足の底から冷え切りました。

 

それが日常、それが津軽。

大地主の豪邸でもこのだけ冷え切るのなら、

大多数の小作の住まいはどれほどのものだったのだろう。

 

豊かさの中で抱えていた、修治少年の

渇望感。

 

これぞ、今の日本の姿では。

 

そして、

もう一つの希望もみつけた、

今日の斜陽館訪問でした。

 

お蔵の中で見つけた一枚の写真。

そこでは、撮影不可だったのですが、

先ほど、インターネットで、見つけることができました。

 

太宰治の笑顔の写真。

太宰治が子ども達と一緒の写真。

 

この写真を見て、なぜか

私自身が救われた気分になりました。

 

人は、かなしみの中にのみ生きるものではない。

かなしみの中でだけ、評価されるものではない。

 

うまく伝えられませんが、

自分の中で、深く深く、心に刻まれた時間、

そして、1日でした。

 

最後に

太宰治の名言。

これ以外にもたくさんありますが、

参考まで。

リンクでご紹介します。

こちら