今年になってから、なぜだか急に懐かしい人たちからの連絡が
続いています。
つまりこの数年にわたってほぼ交流が途絶えていた方々から。
連絡いただいた先方の目的は様々ですが、その中でも
印象的だったのは、以前の職場で共に仕事を数年間
過ごした歯科衛生士さんからの連絡でした。
彼女はすでにその職場を退職し、地方で働いているのですが
この度自分の患者さんが仕事の都合で東京に引っ越しをして
しまうことになり、それに際して是非とも私に治療を引き継いで
ほしいという内容。
その患者さんのお住まいの場所や治療内容などをうかがってみると
別に私でなくても他にももっと適切な歯科医師の先生に
お願いする事もできるでしょうと逆に質問してみたのですが
どうしても私にみてもらいたいという彼女の強い希望でした。
一緒に仕事してたのはもう７年ほど前になります。期間は２、３年
だったでしょうか？ それ以降はほぼ交流もなかったですし、
そのときの私と今の私では技術も考え方も大きく変わってます。
正直に言えばそのときの私は、まだまだかなり未熟だったと
思います。しかしその時の私を持ってしても彼女は東京の他の
沢山居る知り合いの中で「武末先生にみてほしい」と思って
くれたというのは、感慨深いものがあります。
もちろん引き受けるからには彼女の顔に泥を塗らないように
精一杯させて頂くつもりです。
実はこのような同業の方からの患者さんの依頼が多いというのは
本当に有り難い事です。彼ら（彼女ら）は一般の患者さんより
歯医者のレベルを判別する能力があります。もちろん技術の
優劣だけで選んでもらってるとは思ってませんが、それでも
嬉しいものです。
同業で他の歯科医院のドクターや歯科衛生士さんも実は多数
当院に御自身の治療に来て頂いてもおります。
とは言え、行ってる治療はあくまでもいつも通り。
同業だからといって別に緊張することもありませんし、
特別な待遇もしません。あくまで淡々と。
ただし、一部だけ普通の患者さんに対して行わないことを
する場合というのがあります。それは私の技術を見ながら
自分の治療をしてほしいというドクター相手の治療です。
この場合はなぜこのような診断を下したのかという理由の
説明に始まり、治療のステップbyステップの写真などを
あとでなぜこう削ったのか？なぜこの材料を選んだのか？
などなどを治療のあとに専門用語を含めて説明させてもらう
ことがあります。
これはそのドクターのためという部分もありますが、むしろ
自分の臨床のありのままを他人に客観評価してもらうことで
自分自身の今を見つめなおすという面の方が大きいようにも
感じています。
誤解をされたくないのですが、私は日本一の治療をしてるとは
思ってません。事実、私の周りには私なんて足下にも及ばない
ような診療を日々行ってるスーパードクターと呼ぶにふさわしい
先生たちがたくさん存在します。
彼らに追いつきたいという気持ちは人一倍持ってるとは思います。
そのために必要なことがたくさんありますが、やはり大事なのは
貪欲に学習し続けるということだと思います。
今年の個人的なテーマは「継続的な学習」です。
その手始めに、少なくとも週に３〜４日は、去年までより
１時間ほど早起きをして、娘の勉強を見ています。
彼女の勉強を見ない他の日は、同じように早起きをして私自身が
身につけなければいけない足りないものを勉強する習慣がだいぶん
身につきつつあります。
あえてカッコつけた言葉をで言わせてもらうならば、
この世における自分の一生が終える１秒前までも成長し続けていたい
ということをわが人生の目標にしています。
そのためには昨日より今日、今日より明日、明日より明後日の自分の方が
成長してると自分で思えるような今この瞬間を過ごしていなければ
ならないと思ってます。
ちなみに今朝は娘との「早朝パパ勉」はお休みの日なので
今日から新たに診療に加わる新たな機器に関する予習を
いただいた資料とDVDで行いました。いろんなアイディアが
生まれてきてます。
とりあえず今朝はいつもより早目に出勤して実際に練習して
みようと思います。
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